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グランドキャニオンから小富士 

グランドキャニオンから小富士概要

登山ツアー情報

富士山登山ツアー

登山コース概要

グランドキャニオンは、砂漠化した小富士を源頭部とする東側に洪水で削られた危うい渓谷です。富士山の噴火による軽石で埋め尽くされたこの渓谷は砂上の楼閣ともいえるやや危険なルートと言えます。

富士のグランドキャニオンは、富士山が今後、どのように崩壊していくのかという事が分かる生きた実例で、地質学的価値が高いといえます。

ふじあざみラインの馬返しが登山口となっています。かつては、ルート上に多数の道標が設置され、ルートを外す危険は全くありませんでしたが、現在は、ルート上のほとんどが富士演習場の一部となっているため、すべての道標が撤去され、踏み跡がいまいちはっきりしません。とはいえ、谷底を詰めて登れば正面に立ち塞がる崖までは自然に導かれます。

行く手を遮る崖の登攀がやや難所で、さらにルート間違いのポイントにもなっています。ここをクリアすれば、あとは砂礫の斜面をじっくりと登り上げるだけです。

小富士に到達すると大きく展望が開け、正面に横たわる富士山の巨体、東側に目を転じると箱根や伊豆半島、その左手には山中湖や河口湖、道志、御坂の山々が視界に収まります。


小富士から須走口五合目へ向けて15分ほど歩くと車を駐車した「須走馬返し」へ下るルートが分岐します。この登山道は、江戸時代から続く旧道で富士箱根トレイルという呼び名が付いています。約1時間直線的な道を下ると登山口の「須走馬返し」に戻れます。

かつて富士講の参拝者は御師に導かれて東口本宮冨士浅間神社で参拝を済ませ、この道を登りました。

東口本宮冨士浅間神社と富士講

富士講の開祖と言われた長谷川角行は、山岳修験者で人穴洞窟に入り修行を重ね全国に富士講を広めました。特に江戸庶民の間で人気を得、106歳で富士の人穴で入定したと伝えられています。その後、本名伊藤伊兵衛が17歳の時に富士講を知り、修行の後、食行身禄と名を改め、さらに教えを広めていきます。63歳の時、吉田ルートの八合目の烏帽子岩で断食入定をし、即身仏となりました。

この2人に功績により、江戸八百八講と呼ばれるほど数多くの講が出来、富士講は爆発的な人気になっていきます。

御師とは、全国から集まってくる登拝者のために宿舎(宿坊)を提供し、登山のための様々な世話をする人たちのことです。浅間神社に所属し、身分は神職です。宿坊に宣言大菩薩を祀る祭壇を設けて祈祷することも行われていました。

ちなみに、須走口五合目の東富士山荘では、代々御師として多くの講を受け入れています。食堂の壁には各地からの講の札が掛けられています。

登山届提出

静岡県警察 しずおか電子申請サービスを利用して、登山計画書を提出することができます。
お問い合わせ
静岡県警察本部地域部地域課
静岡県静岡市葵区追手町9番6号
電話番号:054-271-0110

各種問い合わせ

小山町観光協会 電話:0550-76-5000
小山町商工観光課 電話:0550-76-6114

画像一覧

富士あざみラインに入って約5km車を走らせた所にグランドキャニオンの石柱が立っています。バス停と登山ポストがある須走馬返しの約100メートル上流にあります。駐車場は路肩に3台ほどありますが、近くに限らなければ車を止めることに支障を感ずる事はないと思います。入口にロープが張られ、進入禁止のようになっています。

この場所は、富士演習場の敷地内になるため、本来ならば進入禁止です。登山道入口から1分ほど進むと右下に大きくえぐれたグランドキャニオンらしきものが見えてきます。支柱に結ばれたロープを越えて谷に降りていきます。

富士グランドキャニオンに降りました。約20分でグランドキャニオン上部まで行けます。以前は道標が沢山付いていたようですが、現在はすべて取り払われ登山道を示す赤札なども一切ありません。

富士山の噴火による小さな砂礫の斜面を登るため、足を取られ疲れます。雨水で流されてしまうためか、あるいは進入禁止のため登山者の数が少ないのか分りませんが、踏み跡はほとんど付いていません。

正面に雪を戴いた富士山が顔を覗かせます。狭くなった谷の先で時計回りに大きくカーブを描きます。

まさにグランドキャニオンの言葉がぴったりな景観です。今度は大きく反時計回りにカーブを描きます。

次第にへグランドキャニオンの幅が狭くなってくると、足元が不安定な場所に入っていきます。

大きな岩に赤いペンキで「悪路×」と書かれています。実際にはさほど歩きにくくはありません。

倒木などを避けながら、足元に注意しながら緩斜面を登ります。

グランドキャニオンの幅が V 字型に狭くなり、大きく反時計回りにカーブするとグランドキャニオンは終了です。

グランドキャニオンが終了し、大小様々な岩がゴロゴロした登りがしばらく続きます。

登山者を誘導するためのペンキマークやロープなどは一切なく、登りやすいところを選んで進みます。岩登りの経験の浅い初心者にはやや危険を伴うかもしれません。

岩登りの場所が終了すると、約150メートルの区間は緩斜面です。

グランドキャニオン終了地点から約20分で、高さ30メートルほどの急な崖が行く手を阻みます。ルートを示すものは無いので最も登り安そうなルートを慎重に見極めます。今回は左側の崖を登りました。

足元に注意しなが急な崖を慎重に登ると、平坦地に飛び出します。この場所が、ルートを間違う最大のポイントでしょう。左手上方に続く沢に沿って登らないことです。正しくは目の前の小さな沢を越えて右側の斜面に取り付きます。

右側の斜面に取り付き少し登ると、登山道らしい踏み跡が僅かの区間現れます。これでルートが間違いないことが確信出来ます。木々の間から砂礫の斜面が長く伸びているのが見えています。

左手正面に富士山が大きく見えてきました。砂礫地の斜面に転がる大きな岩に白いペンキで約20メートル間隔でマーキングされています。正面のピークが近くに見えていますが、砂礫地の斜面のため登りづらく約20分ほどを要します。

砂礫の斜面を登りあげた所に三角点が設置されています。ほぼ平たんになった道を進むと樹林帯の中に入ります。

針葉樹林帯の中に入っていきます。入口には環境省が設置した「自動車・バイク等の乗り入れ禁止」と書かれた看板があります。

100メートルほど針葉樹林帯の緩斜面の中を歩きます。

針葉樹林帯を抜けると正面に砂礫の斜面が広がり、その頂きが小富士です。山頂で写真を撮っている登山者が小さく見えています。

小富士山頂には富士講による小祠が祀られています。なだらかな斜面を歩き、須走口五合目へ向かいます。

標高1979mの小富士山頂は北東から南東にかけて展望良好なロケーションにあります。写真の右手方向に見えているのが富士五湖の一つ山中湖です。左手には河口湖、右手には金時山を筆頭に箱根の山々、さらにその南に愛鷹山などが視界に入ります。

小富士を後にして針葉樹林帯の中に入ります。ほぼ平たんな登山道を約20分進むと須走口五合目です。

針葉樹林帯の中には、コメツガ(ツガより寒地に生え幼枝に毛がある)、ヤハズハンノキ(本州の中部、北部の亜高山帯に生息し、名の由来通り葉先が凹入する)、カラマツ(造林として使用され)、バッコウヤナギ(北海道から本州近畿以北、葉裏に白毛が多い)などが生息しています。

小富士から約15分で車を駐車した須走馬返しへ下る旧道(富士箱根トレイル)が分岐します。

更に5分ほど歩くと、須走口五合目です。石畳の道を100mほど歩くと東富士山荘や菊屋などのレストラン兼宿泊施設があります。ここ昼食を摂り、富士箱根トレイルへ戻ります。

須走ルート入口には登山規制を示す看板が掲げられ、進入禁止になっています。7月上旬にゲートは取り払われ、一般の登山者が入山出来るようになります。もちろん、熟練した登山者が冬山装備で臨むのは一向に構いませんが、登山ポストに入山届を提出することが求められます。

富士箱根トレイル(旧道)の入口にはロープが張られ、進入出来ないような状態になっていますが、ルートは随所に赤札が付けられ明瞭です。

御室浅間神社跡。江戸時代、富士講が盛んだった時の名残です。東口本宮冨士浅間神社から登拝路が作られ、その末社として雲霧神社、御室浅間神社、古御嶽神社などが参道沿いにありました。現存しているのは古御嶽神社だけです。

富士箱根トレイルは、くねくねと蛇が這うように付けられたふじあざみラインにほぼ平行して真直ぐに伸びています。随所に赤札が付けられルートを外す心配はまずありません。

富士箱根トレイルは、一旦ふじあざみラインの狩休に抜け、100メートルくらい車道を歩きます。その後、林の中に入り直線的に須走馬返しに向かっています。

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須走口登山ルート地図


須走口登山ルート基本情報

ルート 4月30日
ふじあざみライン「須走馬返し」(標高1,370m)⇒グランドキャニオン( 標高1,365〜1511m) ⇒小富士( 標高1,906m) ⇒須走口五合目( 標高1,976m) ⇒ふじあざみライン「須走馬返し」(標高1,370m)
コースタイム 登山:ふじあざみライン「須走馬返し」⇒グランドキャニオン ⇒小富士 ⇒須走口五合目 1時間50分
下山:須走口五合目⇒ふじあざみライン「須走馬返し」 1時間
駐車場 ふじあざみライン「須走馬返し」 路肩に数台 
トイレ 須走五合目、山荘菊屋、東富士山荘
核心部 ルートファインディングと岩場の登り
難易度 [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 3
飲料水必要量 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:0.73リットル、体重60kgの人:0.94リットル、体重75kgの人:1.16リットル
消費カロリー 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.349Kcal、体重60kgの人:1.753Kcal、体重75kgの人:2.158Kcal
燃焼脂肪量 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.193kg、体重60kgの人:0.250kg、体重75kgの人:0.308kg
標高差 距離 6.2km 最大標高差 605m 平均斜度 全体:0.1% 上り:20% 下り:19.6% 獲得標高 上り:610m 下り:597m
山小屋 山荘菊屋、東富士山荘
登山口へのアクセス

須走口へのアクセス・駐車場情報

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