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乗鞍山麓五色ヶ原シラビソコース

乗鞍山麓五色ヶ原シラビソコースハイキングルート概要

登山ツアー情報

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乗鞍岳登山ツアー

登山コース案内

五色ヶ原は、5人の地権者と国が所有する乗鞍岳の西側の山麓に広がる約3000ヘクタールの広大な森林地帯です。東京都よりも広く、日本で最も広い市である岐阜県高山市の丹生川町にあります。

五色ヶ原のツアーにはシラビソコース、カモシカコースの二つがあり、共に9000円です。各コースとも一日100名を入山の上限として自然環境の保護に努めています。ツアー期間は:5月20日〜10月31日です。

入山には10日前までの事前予約が必要で、6名に達しない場合には追加料金が発生します。又、雨天でも決行されるため、3日前までなら違約金無しでキャンセルする事が出来ます。晴天の日に行きたい場合には裏技として、数日前に飛び込みで申し込んでみてください。ツワーガイドの手配が終わり、定員まであと少しという時にツアーに参加することが出来る場合があります。

シラビソコースは、全長7.3kmで食事や休憩を含め約8時間のコースタイムです。最大標高差は280mあり、多少のアップダウンはあるものの、ハイキングコースと言ってよいでしょう。軽登山の服装や装備で大丈夫です。水場も随所にあるため、入山時に500mlほど持てば足ります。途中、止まってのツアーガイドの説明が随所にありますから、ゆっくりとしたペースで進んで行きます。

見どころは何と言っても、ツアー最後に現れる布引滝です。伏流水が断崖で一気に噴き出し、扇状に幾筋もの糸を垂らした様に流れる様は、美しいの一言です。

乗鞍岳の形成は、堆積岩の一種である基盤岩が南北方向に2400mの高さで連なっていた所に火山活動により、安山岩質の溶岩流が稜線の東西に流れ出て形成されました。

乗鞍岳の西側に広がる五色ヶ原は、烏帽子岳から北西方向に流れ出た溶岩流の烏帽子火山体、恵比寿岳から北西方向に流れた溶岩流の烏帽子火山体、権現池から北西方向に流れ出た溶岩流の権現池火山体の三つが、古い時代から順に折り重なるようにして形成されたものです。
そのため、シラビソコースでは、基盤岩の上に堆積した噴出物の高さは約600m〜700m に及ぶとされています。大きな岩塊の間には空洞が生まれ、膨大な水を溜め込む自然の貯水池の様な役割を果たしています。

乗鞍岳に降った雪や雨の一部分が地下に浸透し、それが伏流水となって各所に湧出しています。その温度は10度〜11度と冷たく、1年を通して一定しているため、亜高山帯(標高1700m〜2500m)で生息するはずのシラビソやオオシラビソなどが標高1400mから1640mに位置するシラビソコースでも見られるという特徴があります。

コース上には「雄池」「雌池」「濁池」「澄池」などの池が見られます。これは、乗鞍火山が作り出した「溶岩堤防」と呼ばれる浅い尾根状地形の形成に伴って生じた窪地に出来たものです。水位が目まぐるしく変化するのが特徴です。

五色ヶ原・シラビソコース動画



五色ヶ原・シラビソコース周辺の気温

周辺気温
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
最高気温(℃)
-1.0
0.0
4.5
11.8
16.9
20.0
23.4
25.1
19.7
13.3
7.6
2.0
平均気温(℃)
-6.4
-5.8
-2.1
4.6
10.0
13.9
17.6
18.7
14.0
7.2
1.4
-3.7
最低気温(℃)
-11.2
-10.8
-7.5
-1.9
3.9
8.9
13.2
14.2
9.9
2.4
-3.9
-8.7

五色ヶ原・シラビソコースをハイキングするための装備と服装

季節により変動するハイキングイ用具/装備品
用具・装備
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
ニット帽
×
×
×
×
×
×
ストック
ネックウォーマー
×
×
×
×
×
×
手袋
×
×
×
×
×
×
サングラス
レインウェア
防寒着
×
×
×
×
日焼け止め
地図
* 営業期間は5月20日から10月31日までです。

画像一覧

乗鞍岳の西側の山麓に広がる秘境五色ヶ原。ツワー参加には事前の予約が必要で、午前7時に五色ヶ原の森ツアーセンターに集合です。今回は、コース距離約7.3kmの池巡りコースであるシラビソコースに参加します。

五色ヶ原の森ツアーセンターからマイクロバスに乗り約35分で、出発地点の出会い小屋に到着します。

コースの標高は、スタート地点の出会い小屋が約1400m、西湖地点が岩井谷林道のシラベ沢口で約1640m あります。特にきつい登りの場所もほとんど無く、健康であれば誰でも参加出来るコースです。ガイドの説明を受けながらゆっくりと歩くため食事休憩を含め約8時間のコースタイムです。

ダケカンバの皮が周辺に沢山落ちて、それを拾って火を付けると簡単に着火します。この煙は、熊よけにもなるということです。

窓木と呼ばれる現象で、クロベの木に起こっています。これは、大きな木が倒木となって倒れた上にクロベの種が発芽し、成長すると共にクロベの根が倒木を巻き込んでいきます。倒木は次第に朽ち果てなくなっていった結果です。従って数百年の年月を要していると言えます。

「根上り」という現象です。倒木の上に発芽した幼木は、数百年という長い年月をかけて成長しますが、倒木は次第に朽ち果て、その部分が空洞となってくる現象です。左の木は、石を抱いているため、空洞が起こっていません。「窓木」と同じような仕組みです。

100万年ほど前から続いた乗鞍岳の噴火により、基板岩の上に500m から600m の厚みで堆石した火山岩です。岩井谷本谷から下流のシラベ沢を境界としてその東側に広がっています。

「雌池」。乗鞍岳に降った雨や雪が地中深く浸透し、伏流水となって流れ出した水が池を作ったものです。その年の降雪量や降水量によって水面の高さが異なってきます。この状態は最高の水位の約20%ほどしかアリません。

シラビソの木に縦にクラックが入る「凍裂」という現象です。冬に入り、氷点下25度を下回ってくるとシラビソの木の表面が凍って行きます。春先の2月下旬から3月にかけて気温が上昇すると一気にはじけ、大きな音が森中に響きます。特に、木材として弱い性質を持つシラビソに起こる現象です。

木のコブが出来ています。これは木に付いた虫を包み込む現象で、シラビソによく起こります。ちょうど、動物の癌の様な現象ともいえます。

白川に流れ落ちる「日雇声滝(ひよごえ)」。滝の名前の由来は、江戸時代には木を切り出すために白川を使って下流に流していました。この滝より上流に切氏と呼ばれる人々によって、水をせき止めるための簡単なダムが作られました。その栓を抜くと、大量の木材と共に鉄砲水の様な状態となって下流に流れ下ります。その際、とび職の人々が、この場所で逃げ遅れ、その時、発した「木遣りの声」が元となっている様です。

籠尾清水。伏流水が湧き出しています。

クマがヤニを食べるために朝鮮五葉松の皮を剥いだ跡です。木の根元付近は約5年ほど前で、中央の大きく剥がれた所は2年ほど前にかじったものと思われます。コメツガもクマのターゲットになります。

九枚笹が多くなる場所は肥沃で、シラビソにとっても良い生息環境のため、この周辺はシラビソが多くなっています。

わさび平湿原に入ります。遠景には乗鞍岳の一角、里見岳が頭を覗かせています。その左手奥にバスの終着地、畳平があります。

わさび平湿原が終わる所に岩魚見小屋が見えて来ました。ちょうどこで午前の行程は終わり、昼食タイムです。

岩魚見小屋内部には、休憩部屋が設けられ、小屋の外にも休憩用のベンチやテーブルが設置されています。

岩魚見小屋から林道を10分ほど歩くと、シラベ沢口です。ここからシラベ沢に沿って下って行きます。

シラベ沢の源流部の伏流水として湧出するところです。これは、乗鞍岳に降った雪や雨が火山の地層に溜め込まれ、それがこの場所で湧き出しています。

シラベ沢に沿って木道を下ります。

シラベ沢は、乗鞍岳の噴火により多くの溶岩が流出した地形の中にあり、溶岩にコケが付着し、美しい流れを作り出しています。

シラビソ小屋ではミニ水力発電システムを使って電気が供給されています。そのため、水洗トイレはウォシュレット付きです。

シラビソ小屋から少し下ると「澄池」があります。この日は水が枯渇した状態で低層湿原を形成し、オオアゼスゲなどの植物が湖底を覆っています。雌池と同様に溶岩地形の中に貯留された水の量によって水位が上下する不思議な池です。

更に下ると、雄池があります。手前の岩は、基盤岩で、池の対岸を取り囲むようにある岩群は溶岩流です。ちょうどここが基盤岩と溶岩流の境になっている事が分ります。

雄池から望む乗鞍岳。ここはシラビソコースで唯一の乗鞍岳展望地です。写真では分りにくいですが、左手側から猫岳、四ツ岳、烏帽子岳、魔王岳、里見岳、朝日岳などが確認出来ます。

ダケカンバの林を下り、ブナやミズナラ、コシアブラ、カエデ類など混成林となると八汐峠です。

シラビソの木に登った熊の爪痕が残っています。木を登る時には爪を突き立てて登るため爪の痕がそのままの形で残りますが、下る時には体をずらしながら下がるため爪痕は細長く伸びた形になっています。

八汐峠から広い尾根を下ると、突如として右下に横手滝が姿を現します。

横手滝から細い稜線の急斜面を下ります。その両脇には滑落防止用にネットが張られハイカーの安全を守っています。

吊り橋手前の急な階段では、登山ガイドが丁寧なフォローをしてくれます。

吊り橋を全景として見る横手滝。豊富な水量を誇る白川が作り出す滝です。

横手滝の直ぐ左隣にある布引滝。シラビソコースのフィナーレを飾るに相応しい素晴らしい滝です。この滝は、伏流水が断崖で一気に噴き出したものです。又、写真には写っていませんが、布引滝の左手に桜根滝もあります。

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シラビソコースルート地図

シラビソコースルート概要情報

ルート 出合い小屋(標高1,410m)⇒雌池(標高1,460m)⇒日雇声滝(標高1,5105m)⇒籠尾清水(標高1,520m)⇒わさび平湿原(標高1,600m)⇒岩魚見小屋(標高1,600m)⇒シラベ沢口(標高1,640m)⇒シラビソ小屋(標高1,490m)⇒澄池(標高1,490m)⇒濁池(標高1,490m)⇒雄池(標高1,430m)⇒八汐峠(標高1,480m)⇒横手滝(標高1,360m)⇒布引滝(標高1,360m)⇒出合い小屋(標高1,410m)
コースタイム 一周:約8時間
駐車場 五色ヶ原の森案内センターの裏
トイレ 五色ヶ原の森案内センター、各小屋。ウォシュレット付きの水洗トイレです。
核心部

難しい所はありませんが、布引滝に下る所に急な階段あり

難易度 [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 1
飲料水必要量 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.28リットル、体重60kgの人:1.66リットル、体重75kgの人:2.04リットル
消費カロリー 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:2.882Kcal、体重60kgの人:3.746Kcal、体重75kgの人:4.610Kcal
燃焼脂肪量 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.412kg、体重60kgの人:0.535kg、体重75kgの人:0.659kg
標高差 最大標高差 260m 平均斜度 全体:-0.6% 上り:8% 下り:12% 獲得標高 上り:261m 下り:307m
山小屋 宿泊出来る山小屋は無し
五色ヶ原の森案内センターへのアクセス JR高山駅から濃飛バスに乗り約40分、ほうのきバス停で下車。

新宿より中央高速バスで平湯下車(4時間35分)、平湯で濃飛バスに乗り換えて約20分でほうのき平バス停下車。

次はどこの山へ行こうかな。行きたい山がすぐに見つかる。

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