大雪山とは

北海道中央部に位置する大雪山は北大雪、表大雪、東大雪、十勝連峰の山域から成り、その広さは南北60km東西50km 総面積22万六千haに及び「北海道の屋根」と呼ばれる日本最大の国立公園です。

大雪山は北海道の最高峰・旭岳(2291m)を主峰として、その南には広大な台地が広がる高根ヶ原、中別岳、トムラウシ山を経て、更に西南部には十勝連峰が続いています。2000m級の山々が連なる広大な溶岩台地を形成している大雪山は、標高2000m 前後の山々ですが、緯度が高いため本州の3000m級の山岳に匹敵する高山環境を持っています。

そういう意味では大雪山は北アルプスの雲ノ平よりも約500m高い所にある高原台地ということができます。

日本百名山に登場する大雪山は、表大雪の北部地域で、主峰・旭岳を中心とした地域です。同じく表大雪の南部地域には日本百名山のトムラウシ山が聳えています。

大雪山には東側の層雲峡、銀泉台(赤岳登山口)、大雪高原温泉、西側の旭岳温泉(旭岳登山口)、愛山渓温泉など五つの登山口があります。そのため、様々なコース設定が可能です。

山中で宿泊する場合には、白雲岳避難小屋と黒岳石室は夏季シーズン中に限り管理人が常駐します。共に避難小屋なので食事の提供はありません。白雲岳避難小屋は、寝具はありません。一方、黒岳石室は、毛布のレンタルがあります。

ロープウェイを使うと標高1500m~1600m地点からの登山開始となるため、標高差は最大で800m弱と少なく、又、縦走路を歩いても各山間の標高差がせいぜい200m程なので健脚者でなくても十分歩けるコースです。

大雪山の地図

大雪山の山小屋

大雪山
黒岳石室
黒岳石室

大雪山のアクセス

大雪山
層雲峡のアクセスと駐車場
層雲峡のアクセスと駐車場
大雪山
旭岳温泉のアクセスと駐車場
旭岳温泉のアクセスと駐車場

大雪山の登山コース概要

① 層雲峡→黒岳→北鎮岳→旭岳→旭岳温泉ルート

黒岳山頂から旭岳
黒岳山頂から旭岳へ

大雪山の主要縦走コースである層雲峡→黒岳→北鎮岳→大雪山(旭岳)→旭岳温泉は、表大雪の魅力が凝縮され、多くの登山者で賑わう銀座コースとなっています。

層雲峡の黒岳ロープウェイは、1967年(昭和42年)に、ペアリフトは1970年(昭和45年)に完成し、旭岳には1968年(昭和43年)にロープウェイが出来ました。

始発のロープウェイを使えば約7時間の縦走なので一日での縦走が可能です。午後3時頃の黒岳ロープウェイに乗っても黒岳石室に一泊すれば更に足への負担の少ない縦走となります。

黒岳ロープウェイから黒岳までの区間でははっきりとした高山植物の垂直分布が確認出来ます。黒岳山頂に登れば、大雪山の広大さを感じずにはいられません。

黒岳石室は1923年(昭和12年)に建てられ、登山道も同時期に整備されています。あくまでも避難小屋なので充実した設備とは言いがたいですが、シェラフや毛布のレンタルがあるため食料を持参するだけで大丈夫です。黒岳石室で提供される水は天水なので要煮沸となっています。この縦走路の途中に2ヶ所の水場がありますが、共に雪渓から流れ出る水を使っているため、煮沸が推奨されます。

このコースできつい登りは、ペアリフトを降りて黒岳山頂までの標高差約400メートルの区間と旭岳東面の砂ザレた標高差約200mの急勾配の斜面です。それら以外は、概ねなだらかな登山道となっています。部分的に急斜面があるとはいえ、特に難易度は高くなく、登山初心者でも十分歩けるルートです。

雲ノ平を過ぎると、直径2kmに及ぶ荒涼とした御鉢平のカルデラに目を奪われます。そして、旭岳からは高根ヶ原の向こうにトムラウシ山や十勝連峰が連なり、贅沢な大展望が広がっています。

旭岳から下ると右手側から何やら轟音の様なものが聞こえてきます。地獄谷から立ち上る噴煙の音です。噴煙の迫力に魅了されながら下ると姿見ノ池に到着です。姿見ノ池周辺は遊歩道が整備され、登山者ばかりではなく、多くの観光客も訪れる名所となっています。

姿見ノ池湖畔に建つ旭岳石室は、1923年(大正12年)に建てられたもので、現在は再建され新しくなっています。この旭岳石室は緊急時のみの避難小屋で、通常の宿泊は禁止されています。

旭岳ロープウェイで下れば、旭岳温泉が待っています。もし時間に余裕があればロープウェイを使わずに歩いてみるのもいいと思います。天人ガ原の湿原も静かで一見の価値があります。

コースタイム

  • 黒岳ペアリフト降り場(七合目登山事務所)→1時間5分-黒岳→3時間30分-旭岳→1時間47分-大雪山旭岳ロープウェイ山頂駅・姿見 合計:6時間22分

難易度 1/10

体力  2/10 日帰り

大雪山の日帰り登山は出来る?

大雪山旭岳ロープウェイ山頂駅・姿見から旭岳の往復のコースタイムはゆっくり歩いても3時間50分です。また、層雲峡の黒岳ロープウェイを使って黒岳から縦走してもコースタイムは6時間30分ほどです。

従って、平均的な登山者なら縦走しても日帰り出来ます。

水場

各登山口の水場はそのまま飲料水として飲めますが、避難小屋では天水を使用している所が多く、登山道沿いの水場は雪渓が溶け出した水を使っています。そのため、煮沸を推奨している場所がほとんどです。

大雪山の登山口近くの温泉

大雪山には、層雲峡温泉をはじめ、天人狭、旭岳温泉(旧勇駒別/湧駒別とも書く)、愛山渓温泉等、湯量豊富な温泉がいくつもあります。

先人が切り開いてきた温泉をご紹介します。

旭岳温泉 湯元湧駒荘

現在の旭岳温泉は、1914年(大正2年)に 阿久津啓吉によって発見され、当時は湧駒別温泉と呼ばれていました。5種類の泉質で、17の浴槽があります。

神々の湯の露天風呂は、料金が安い別館の露天風呂です。地底から湧き出たばかりの新鮮なままの源泉100%の温泉です。

日帰り入浴料

神々の湯 大人1,200円(中学生以上)、子供600円(5歳以上)

12:00~18:00(19:00までの営業)

ユコマンの湯・シコロの湯 大人は入浴不可

層雲峡温泉 朝陽リゾートホテル

層雲峡温泉 朝陽リゾートホテル

温泉は加水・加温・循環なしの「100%源泉かけ流し」です。湯量豊富な自噴温泉はアルカリ性単純温泉です。開放感抜群の露天風呂が魅力です。

甲府駅南口から路線バスがあります。御勅使で下車し、タクシーで15分です。または、終点のシャトルバスの発着場で下車して徒歩でも可能です。

シャトルバスの発着場になっている南アルプス温泉ロッジ・白峰会館まで1.9kmで徒歩25分です。

旭岳(大雪山)

旭岳(大雪山)

大雪山旭岳ロープウェイ山頂駅・姿見から10分ほど歩いた所の鏡池から旭岳全容。地獄谷から立ち上る噴煙が大迫力です。登山道は噴煙の立ち上がる右手側の稜線を登っています。

大雪山は、森林限界高度も1,600m 前後と低く、これより上部の高山帯ではかつてアイヌの人たちは、この山域に「ヌタクカムシュペ」(川がめぐる上への山の意)と名付け、マムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)と考え、類をみない広大な高山植物群や高山草原の広がりを畏敬していました。

夏でも多くの残雪が解けずに残る厳しい環境の高山帯では、寒冷な気性を特徴づける永久凍土で構造土、バルサなどの周氷河作用による様々な事象が見られ、大雪山は「シベリアの飛び地」とも呼ばれています。又、動物相においても、氷河の影響を色濃く残しているエゾナキウサギやウスバキチョウなどの貴重な動物が数多く生息しており、現在も大雪山の豊かな自然の中で生き続けています。

大雪山の天気の特徴

晴の大雪山
晴の大雪山

夏の大雪山は降水量が比較的多い

  1. 温暖な気候: 夏季の大雪山は比較的温暖な気候となります。日中の気温は20度から25度程度に上昇し、山岳地帯であるため、平地と比較してやや涼しく感じられます。ただし、夜間には気温が下がるため、防寒対策も必要です。
  2. 天候の変化: 大雪山では夏季にも天候が急変することがあります。山岳地帯の特性として、晴天から急に雲が広がり、雷雨や雨雲の通過が起こることがあります。山頂や高地では天候が不安定であるため、天気予報や現地の状況に注意が必要です。
  3. 霧や雲の出現: 夏季には大雪山でも霧や雲の発生が見られます。特に早朝や夕方になると、山頂や尾根部分に霧が立ち込めることがあります。視界が悪くなるため、登山やトレッキングの際には注意が必要です。
  4. 雨の可能性: 夏季の大雪山では降水量が比較的多いため、雨の日が多くなることがあります。山岳地帯では雨が降ると急に道路や登山道が滑りやすくなるため、安全対策を講じる必要があります。

これらの特徴から、夏季の大雪山では比較的温暖な気候が広がりますが、天候の変化や霧、雨にも注意が必要です。登山やアウトドア活動を行う場合は、天気予報や現地の状況を確認し、必要な装備や対策を講じて安全に行動するようにしましょう。

山の天気予報は難しい
山の天気予報は難しい

お薦めの天気予報

テレビで流れる天気予報やネットで得られる無料の天気予報は、一般的に平地を対象としたものです。 そのため、晴れの天気予報が出ていても、山ではガスってしまうことはよくあることです。 

そこで、おすすめなのがtenki.jpの有料バージョン(+more)です。これは、月間100円と安いですが、高層天気の予報のため精度が高いです。また、山の天気予報(月額300円)を併用すると更に精度が高まります。

大雪山に咲く豊富な高山植物

岩場や平原に咲く高山植物

大雪山には高山植物が豊富に存在します。以下は大雪山で見られる高山植物の一般的な特徴です。

  1. 耐寒性: 大雪山は冬季に非常に寒冷な環境となるため、高山植物は耐寒性を持っています。厳しい寒さにも耐え、春や夏の短い成長期間を最大限に活用する能力があります。
  2. 低背化: 大雪山の高山地帯は風が強く、土壌も貧栄養であります。そのため、高山植物は低木や地を這うように成長し、背丈が低くなる特徴があります。これによって、風による損傷を最小限に抑え、生存を確保しています。
  3. 小型で密集した葉: 大雪山の高山植物は、光合成を効率的に行うために葉が小さく密集しています。小さな葉は水分蒸発を抑える効果もあり、高山の乾燥した環境において水の利用を最適化しています。
  4. 花の美しさと多様性: 高山植物は美しい花を咲かせることで知られており、大雪山でもさまざまな種類の花を見ることができます。例えば、イワブクロ、チシマノキンバイソウ、コエゾツガザクラ、チシマギキョウ、エゾコザクラ、ヨツバシオガマ、チングルマ、メアカンキンバイなどです。これは、厳しい環境下での繁殖の成功を助けるための戦略の一つと考えられています。
  5. 希少性: 大雪山の高山地帯は生育条件が限られているため、一部の高山植物は特定の地域にのみ生息しています。そのため、大雪山の高山植物は希少で貴重な存在とされており、保護の対象とされることもあります。

これらの特徴によって、大雪山の高山植物は過酷な環境に適応し、美しい姿を見せています。登山やハイキングの際には、このような高山植物の存在にも注目して、自然の豊かさを楽しむことができます。

各種情報

大雪山登山ツアー

  • 大雪山|登山・トレッキングツアー

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登山地図のスマホアプリ

  • 山と高原地図のスマホアプリ
    昭文社から販売されています。山と高原地図ホーダイ - 登山地図ナビアプリ 定額(500円/月 or 4800円/年)で61エリアの「山と高原地図」が使い放題。山と高原地図[地図単品購入版]地図1エリア 650円。

噴火速報アプリ

大雪山山頂周辺の気温

最高気温平均気温最低気温
1月-16.5-20.5-25.3
2月-15.1-19.5-25.7
3月-11.4-14.8-23.3
4月-1.4-7.4-13.0
5月4.7-1.2-7.6
6月5.93.5-1.4
7月12.87.22.9
8月13.38.13.8
9月8.62.9-1.8
10月1.8-3.8-9.1
11月-7.2-11.1-15.0
12月-13.8-21.3-20.9

大雪山へ登るための装備と服装

軽アイゼン12本歯アイゼンピッケルサングラステント
1月×
2月×
3月×
4月×
5月×
6月×
7月××
8月××××
9月××××
10月××××
11月××
12月
必須:◎ あった方が良い:○ あったら良い:△ 必要ない:× 

服装や装備品のチェックリスト

登山地図必須 登山地図を忘れると道迷いの原因に!大雪山はいたるところに分岐があります。 登山地図を持って行かないのは命取りと言えます。
レインウェア必須 山の天候は急変します。天気予報で晴が出ていても
レインウェアは必須です。また、防寒着としても使えます。
セパレートタイプの通気性と防水性を兼ね備えたゴアテックスがベストです。
帽子必須 旭岳ロープウェイを降りた姿見駅ではすでに森林限界を超え、直射日光が強烈に降り注ぎます。日よけ用のつばが広く軽いものをお奨めします。寒さが厳しいときは、耳を覆うニット製、冬山ではフルフェイスタイプをお奨めします。
日焼け止め必須 大雪山は2,290 mですが、 緯度が高いため黒岳ロープウェイや旭岳ロープウェイを降りるとすぐに日光を遮る木々がなくなります。森林限界を超えると紫外線が強いので必帯です。
飲料水必須 天気の良い日は少し多めに持って行きましょう。
黒岳と旭岳の縦走路には2か所の水場があります。ただし、雪渓からの水なので煮沸が推奨されています。旭岳ロープウェイからのピストンでは水場はありません。登山行程に合わせて水の量を調整するとよいでしょう。
ヘッドランプ必須 夜になると電気を落としてしまう山小屋もあります。そんな時トイレに行くのが不自由です。また、暗い内から山頂まで登り、御来光を拝むためにも必要です。
行動食必須 登山のコースタイムが短いので少し持っていくと良いでしょう。パン・ナッツ類・野菜ジュース、飲むヨーグルトなど立ち休憩で食べられるものがお薦めです。
パックカバー必須 ザックが濡れないようにするためのザックカバーは雨に日には絶対必要です。ザックカバーも雨衣と同様に防水性が衰えてきます。
時折、防水スプレーをするなどのメンテナンスが必要です。
救急薬品必須 切り傷、擦り傷にカットバン、絆創膏を持っていくと良いでしょう。虫刺され薬品も。登山行程が短いですが、トクホンのような筋肉痛に効く貼り薬もあると良いでしょう。
ティッシュペーパー必須 登山中いきなりしたくなってしまった場合など、止血用などの万が一の時のために必帯です。ポケットティッシュを水で濡らし耳栓として使う場合にも有効です。
防寒着必須 薄手のフリース,セーター、軽いダウンジャケット。
大雪山山頂では、7~8月でも最低気温が3度近くまで下がることがあります。
軽くて保温性の高いものを選びます。ゴアテックスのレインウェアを
その上に着ると更に保温性が高まります。
手袋不要
耳栓あったら良い 大雪山は山中の避難小屋で宿泊する場合もあります。避難小屋では大部屋が基本です。就寝時に いびきをかく人が必ずいます。耳栓の効果は絶大です。
カメラあったら良い 高山植物が豊富で雄大な景色が楽しめます。カメラを山旅の思い出にぜひどうぞ。ウエストポーチに収納出来る大きさであることが望ましいです。
ビニール袋あったら良い ごみ入れとして、使用前の下着入れ、使用後の下着入れとして4~6個あると便利です。
保険証(コピー)あったら良い 事故や遭難時に必要です。
サブザック不要
シュラフカバーあったら良い 遭難時や混雑している避難小屋で役に立ちます。毛布2枚を床に敷きゴアテックス製のシュラフカバーに入ります。

大雪山の成り立ち

約200万年~15万年

大雪山は日高累層群と呼ばれる粘板岩などを含む古い地層の上に、大規模な噴火が起き、大量の軽石や火山灰、粘性の低い溶岩を噴出し、広大な台地状の地形を作りました。現在の高根ヶ原・赤岳・永山岳などはこのとき出来たものです。 その後、大雪火山群の中央付近で爆発的な噴火が起こり、直径が2km のカルデラが出来ました。

STEP
1

約15万年~3万年

カルデラ中央に、中央火口丘が生じ、又、白雲岳、烏帽子岳、黒岳、北鎮岳などドームのような溶岩円頂丘が噴出しました。この後、中央火口丘では大規模な軽石噴火が起こり、御鉢平のカルデラが出来ました。層雲峡いや、天人峡の見事な柱状節理の溶結凝灰岩はこのとき出来たものです。

STEP
2

御鉢平カルデラ

御鉢平カルデラ

間宮岳から御鉢平を撮影。御鉢平は噴火によって出来たカルデラです。左手側から北海道第二位の高峰・北鎮岳、続いて凌雲岳、黒岳の順に聳えています。 間宮岳から東側を向いて撮影したもので、黒岳の先に層雲峡があります。

ナキウサギ

ナキウサギ

ナキウサギは大雪山の岩場に住み、高山植物を食べます。7万年から1万年前の氷河時代には、今より海水が少なく、北海道はサハリンやシベリアと繋がっていました。この時期に、北方の寒冷な気候の下で暮らしていたナキウサギや高山蝶、ヒグマ、高山植物などが渡って来ました。

氷河期が終わると、北海道は島になりました。戻り損ねた生き物たちの中には、大雪山のような高山に登って生き延びた物もいます。現在見られる高山蝶やナキウサギは、氷河期の「生きた化石」、「生き証人」などと呼ばれています。

大雪山国立公園 層雲峡ビジターセンター

大雪山国立公園の自然と人々とのふれあいをテーマに、自然学習や自然体験の手助けを進め、自然環境保全を推進していくこと目的とする中核施設です。 直近の登山情報や高山植物の開花状況などが確認出来ます。ホームページでも確認する事が出来ます。

開館時間:6月~10月 8時~17時30分、11月~5月 9時~17時。
休館日:6月~10月無休、11月~5月毎週月曜日(祝祭日の場合は翌日)年末年始12月31日~1月5日。
☎ 01658-9-4400
層雲峡ビジターセンターのHP

層雲峡の銀河の滝と流星の滝

層雲峡の銀河の滝と流星の滝

層雲峡は石狩川に沿って全長24kmの渓谷が連なる景勝地です。不動岩の右に落差約90mの太い流れで落ちているのが「流星の滝」、不動岩の左に白糸の様に繊細な「銀河の滝」。その対照的な姿から男滝、女滝の別名も付いています。北海道釧路紅葉の名所で、9月中旬から10月中旬が見ごろです。

二本の滝を同時に見るには、流星の滝・銀河の滝駐車場から国道39号線(大雪国道)を渡り、山道の遊歩道を15分ほど登った所の「双瀑台」展望台がお薦めです。