目次

武尊山-武尊神社から沖武尊周回コース地図

  • 距離11.2km
  • 登り1,166m
  • 下り1,156m

武尊山-武尊神社から沖武尊周回コースの難易度

難易度  4/10

ルート裏見ノ滝(武尊神社)無料駐車場(標高1,100m)⇒林道終点駐車場(標高1,190m)⇒
須原尾根分岐(標高1,280m)⇒剣ヶ峰山(標高2,020m)⇒武尊山・沖武尊(標高2,158m)⇒
手小屋沢避難小屋(標高1,518m)⇒不動明王(標高1,501m)⇒須原尾根分岐(標高1,280m)
※ 難所は行者ころげの鎖場

武尊山-武尊神社から沖武尊周回コースの体力

体力  2/10  日帰り

飲料水必要量5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.36リットル、体重60kgの人:1.77リットル、体重75kgの人:2.18リットル
消費カロリー5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:2.538Kcal、体重60kgの人:3.300Kcal、体重75kgの人:4.062Kcal
燃焼脂肪量5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.362kg、体重60kgの人:0.471kg、体重75kgの人:0.580kg

コースタイム

  • 登山:裏見ノ滝(武尊神社)無料駐車場→20分-林道終点駐車場→2時間5分-剣ヶ峰山→55分-武尊山 合計:3時間20分
  • 下山:武尊山→1時間5分-手小屋沢避難小屋→45分-林道終点駐車場→18分-裏見ノ滝(武尊神社)無料駐車場 合計:2時間8分

登山口のアクセス

武尊山
武尊山のアクセスと駐車場
武尊山のアクセスと駐車場

武尊山-武尊神社から沖武尊周回コース

裏見ノ滝無料駐車場

裏見ノ滝無料駐車場

群馬県道63号線・水上片品線の武尊橋で宝台樹キャンプ場を目指し林道に入ります。武尊神社手前に水洗トイレと登山届ポストが設置された50台ほどの裏見ノ滝無料駐車場があります。

林道終点の駐車場へ

林道終点の駐車場へ

林道を20分ほど歩くと林道終点の駐車場に着きます。この間は無舗装ですが、砂利が敷き詰められ、わだちも少なく、路肩に心配する場所もほとんど無く、車の通行には差し支えありません。

林道終点の約10台駐車スペース

林道終点の約10台駐車スペース

林道終点には約10台の駐車スペースがあります。ハイシーズンには一杯になることもあり、路肩の駐車はほぼ無理です。最悪、武尊神社前の駐車場に戻る必要があるかもしれません。駐車場脇から更に林道は伸びていますが、ロープが張られ、車の進入は出来ません。

須原尾根分岐

須原尾根分岐

須原尾根分岐。今回は、このまま直進し、剣ヶ峰(西武尊)、沖武尊と周回して、須原尾根を下り、この場所に戻ります。ここから剣ヶ峰までは約2時間のコースタイムです。

武尊沢支流は水場

武尊沢支流は水場

林道はここで終わり、武尊川の源頭部に当たる武尊沢の支流を渡ります。この流れも水場となっています。

木々の間から剣ヶ峰が僅かに見える

木々の間から剣ヶ峰が僅かに見える

少し登ると紅葉したブナなどの木々の間から剣ヶ峰が僅かに見えて来ました。

武尊沢が最後水場

武尊沢が最後水場

武尊沢を渡ります。橋はなく、石伝いに飛び跳ねながら渡ります。ここが最後の水場になっています。武尊沢を渉り尾根に取り付きます。

右手に獅子ヶ鼻山の岩峰

右手に獅子ヶ鼻山の岩峰

高度が上がるに従って斜面の角度が増してきます。針葉樹の根が交錯した歩きにくい急斜面からは、右手に獅子ヶ鼻山の岩峰が望めます。

木の根が露出し滑りやすい

木の根が露出し滑りやすい

更に木の根の露出した滑りやすい登りになっています。地面はやや湿って更に滑りやすくなっています。

アルキガクボの沢は水場?

アルキガクボの沢は水場?

アルキガクボの沢から流れる水です。ここも水場として使える可能性があります。

木の根が張り出し段差が大きい斜面

木の根が張り出し段差が大きい斜面

木の根が張り出し、段差が大きい斜面は、木の根に掴まり慎重に登ります。黄色いテープは滑落防止用です。

左手に武尊山の最高峰・沖武尊

左手に武尊山の最高峰・沖武尊

左手方向に武尊山の最高峰・沖武尊が見えて来ました。剣ヶ峰へ登ったら、広い稜線を辿って沖武尊山頂に向かいます。

右上方に剣ヶ峰山

右上方に剣ヶ峰

深い笹原の中に真直ぐに延びる登山道。右上方に剣ヶ峰山が僅かに見え出しました。

シャクナゲとハイマツの狭い稜線

シャクナゲとハイマツの狭い稜線

シャクナゲとハイマツが混じる狭い稜線を登り上げるとT字路に着きます。

右手に剣ヶ峰山

右手に剣ヶ峰山

狭い尾根を登り上げると一気に傾斜が緩み、右手前方に剣ヶ峰山が間近に見えて来ました。笹原の中を進んだ先にT字路があります。

剣ヶ峰山分岐

剣ヶ峰山分岐

右手方向に剣ヶ峰山、左手方向に沖武尊のT字路。約5分急斜面を登れば剣ヶ峰山頂です。

剣ヶ峰山

剣ヶ峰山

標高2020mの剣ヶ峰山。ほぼ360度の展望があります。南側からは川場スキー場下の武尊高原川場キャンプ場を登山口とする高手新道が合流してきます。冬季登山の定番は、12月上旬から4月中旬まで営業の川場スキー場のクリスタルエクスプレスに乗り、一気に1870m地点から剣ヶ峰に登るルートです。

赤城山

赤城山

別称西武尊の剣ヶ峰から南を望むと清水の次郎長と縁の深い百名山の赤城山が良く見えています。

不動岳から続く前武尊

不動岳から続く前武尊

剣ヶ峰山から東側を望むと川場谷を挟んで不動岳から続く前武尊が見えています。ギザギザとした岩峰群の為、鎖場が連なる難ルートです。前武尊の山頂には日本武尊命の銅像が建っています。

剣ヶ峰山から沖武尊へ

剣ヶ峰山から沖武尊へ

剣ヶ峰山から僅かに下りT字路に戻ります。そして、展望に恵まれた広い稜線を主峰の沖武尊へ向けて進みます。剣ヶ峰山から約1時間で到着です。

武尊山は古い火山

武尊山は古い火山

小さなコブをいくつか越えながら進んで行きます。あまり高低差が無いので快適な稜線歩きです。武尊山は古い火山で、現在火山活動は行っていませんが、南側は浸食が激しく深い谷を刻んでいます。

剣ヶ峰山を振り返る

剣ヶ峰山を振り返る

鋭く尖った剣ヶ峰山を振り返って撮影。名前の通りと剣の様に尖って格好いい。

谷川岳

谷川岳

穏やかな稜線を進みながら、左手側(西側)を望むと荒々しい山体を剥き出しにした谷川岳が印象的です。谷川連山の稜線の奥に平坦な山頂を持つ苗場山も確認出来ます。

最低鞍部へ

最低鞍部へ

最低鞍部まであと少しです。そして、ハイマツの中に真直ぐに伸びた登山道を登り返します。

シャクナゲとハイマツが混じる灌木帯

シャクナゲとハイマツが混じる灌木帯

最低鞍部からシャクナゲとハイマツが混じる灌木帯を切り開いて作られた登山道を真直ぐに登って行きます。山頂直下はガレ場になって急斜面です。

沖武尊山頂直下はガレ場

沖武尊山頂直下はガレ場

沖武尊の山頂直下のガレ場をジグザグに登ります。

剣ヶ峰山がかっこよく天を突く

剣ヶ峰山がかっこよく天を突く

ガレ場から振り返ると小さいピークを連ねた先に剣ヶ峰山がかっこよく天を突いて聳えています。周辺のガレ場では、初夏になるとツリガネニンジンやアキノキリンソウなどが咲き誇ります。

前武尊・中ノ岳分岐

前武尊・中ノ岳分岐

沖武尊の少し手前で前武尊や中ノ岳からのルートを右手から合わせます。

中ノ岳、家ノ串山、前武尊

中ノ岳、家ノ串山、前武尊

前写真の分岐から振り返って、中ノ岳、家ノ串山、前武尊へと続く稜線を撮影。中ノ岳南山腹にサンショウウオが生息すると言わる三ツ池が青く光っています。

沖武尊

沖武尊

標高2,158mの沖武尊山頂。山頂には一等三角点、石碑や石祠、展望方位盤などが置かれ展望は雄大です。北側には至仏山、会津駒ケ岳、平ヶ岳、燧ヶ岳、巻機山などのそうそうたる百名山が聳え、西側には一ノ倉岳、白毛門、朝日岳なども谷川連山、東側には日光白根山、皇海山、南には赤城山の先に富士山も見えています。

下山は須原尾根

下山は須原尾根

沖武尊山頂から下山は須原尾根を下ります。前方の樹林に囲まれた小ピークが藤原武尊です。

剣ヶ峰山手前の武尊沢の浸食

剣ヶ峰山手前の武尊沢の浸食

藤原武尊直前の稜線から剣ヶ峰山(西武尊)方面を撮影。武尊沢の浸食が進み鋭く落ち込んでいます。その先に青く光るのは玉原湖です。

藤原武尊から鎖場へ

藤原武尊から鎖場へ

藤原武尊の小ピークを過ぎると鎖場が連続する難所が待っています。

「行者ころげ」と呼ばれる鎖場

「行者ころげ」と呼ばれる鎖場

「行者ころげ」と呼ばれる鎖場が連続します。急降下で所々に木の根も張り出して滑りやすいので慎重に下ります。

最初の鎖場(下から)

最初の鎖場

最初の鎖場を降りきった所から振り返って撮影。スタンスは豊富で鎖を使わずに上り下り出来ます。三点支持を守って慎重に下ります。下部に梯子が架けられています。途中から梯子に足をかけながら下ると安全です。

二番目の鎖場(上から)

二番目の鎖場

最初の鎖場から1分ほど下ると直ぐに、次の鎖場が出てきます。

二番目の鎖場(下から)

二番目の鎖場を下り切った所から振り返って撮影。こちらの鎖場は、途中テラスになった部分があり、二段で下ります。こちらもスタンスは豊富でさほどの高度感は無いので難しくはありません。

ロープの架けられた岩場

ロープの架けられた岩場

更に下った所にロープの架けられた岩場があります。下り切ってから撮影。木の根に足をかけながら下ります。雨の日などは木の根は滑りますから慎重な行動が必要です。

二番目のロープ(下から)

三番目の鎖場(下から)

更に下ると、一枚岩状の岩場になります。傾斜は緩くスタンスも豊富なので鎖ではなく、ロープが掛けられています。

三番目の鎖場(下から)

三番目の鎖場(下から)

更に下った所の岩場を下り切って撮影。この鎖場も長いですがスタンスが豊富で、あまり難しい岩場ではありません。

手小屋沢避難小屋

手小屋沢避難小屋

オオシラビソの森閑とした原生林を下ると、右下にカマボコ型の手小屋沢避難小屋が見えてきます。15m程進んだ先に手小屋沢があり、水の確保が出来ます。

手小屋沢避難小屋内部

手小屋沢避難小屋内部

手小屋沢避難小屋内部。3名ほどが横になれば一杯になる広さです。避難小屋の周りにテント4張ほど設営可能なスペースがあります。

手小屋沢の水場

手小屋沢の水場

手小屋沢の水場。十分な水量の水が流れていました。

武尊神社下降点

武尊神社下降点

手小屋沢避難小屋から登山道に戻り、5分ほど歩いた所に武尊神社下降点があります。ここで左手に90度折れ、ジグザグに下ります。このまま直進すれば名倉ノオキを経由し宝台樹尾根に入り、みなかみ町のもう一つの登山口に下山出来ます。

紅葉の山腹をジグザグに下る

紅葉の山腹をジグザグに下る

紅葉で赤や黄色に染まった山腹をジグザグに下ります。

不動明王

不動明王

不動明王。大きな岩の前に修験者が置いたと思われる木札が数枚ありました。不動明王像は見当たりませんでした。

カラ松林

カラ松林

カラ松林になると一気に傾斜が緩み、歩きやすくなります。

須原尾根分岐に到着

須原尾根分岐に到着

須原尾根分岐の往路に到着です。ここからは林道を歩き駐車場に戻ります。

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日本アルプス登山ルートガイド
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