目次

西沢渓谷ハイキングコース地図

  • 距離9.4km
  • 登り522m
  • 下り519m

西沢渓谷ハイキングコースの難易度

難易度  1/10

ルート西沢渓谷入り口(標高1,100m)⇒西沢渓谷終点(標高1,390m)

西沢渓谷ハイキングコースの体力

体力  1/10  日帰り

飲料水必要量5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:0.92リットル、体重60kgの人:1.20リットル、体重75kgの人:1.48リットル
消費カロリー5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.725Kcal、体重60kgの人:2.241Kcal、体重75kgの人:2.760Kcal
燃焼脂肪量5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.215kg、体重60kgの人:0.280kg、体重75kgの人:0.345kg

コースタイム

  • 登山:西沢渓谷入り口⇒西沢渓谷終点 2時間
  • 下山:西沢渓谷終点⇒西沢渓谷入り口 1時間40分

登山口のアクセス

※西沢渓谷は12月1日から4月28日の間は冬季閉鎖となります。アクセスの詳細は下記の甲武信ヶ岳を参照してください。

甲武信ヶ岳
甲武信ヶ岳のアクセスと駐車場
甲武信ヶ岳のアクセスと駐車場

西沢渓谷ハイキングコース

西沢渓谷入り口

西沢渓谷入り口

西沢渓谷入り口。 駐車場から30分車道を歩いた所に廃業となっている西沢山荘があり、田辺重治文学碑の建つ所から登山道が始まります。登山者用駐車場の様子は西沢渓谷から甲武信ヶ岳のページをご覧ください。

西沢渓谷登山道

西沢渓谷登山道

西沢渓谷登山道。渓谷の左岸(右手側)を遡上します。強い傾斜の箇所が数ヶ所にあるものの、概ね緩斜面が続きます。西沢渓谷入口から公衆トイレのある折り返し地点まで約2時間のコースタイムです。

二俣吊橋

二俣吊橋

二俣吊橋を渡り渓谷の左岸(右手側)を遡上します。強い傾斜の箇所が数ヶ所にあるものの、概ね緩斜面が続きます。西沢渓谷入口から公衆トイレのある折り返し地点まで約2時間のコースタイムです。

二俣吊橋を渡って西沢渓谷へ

二俣吊橋を渡って西沢渓谷へ

二俣吊橋を渡って西沢渓谷に入ります。西沢渓谷は、国師ヶ岳に降る雨を集めて流れる清流が巨大な一枚の花崗岩を侵食して形成され、大小様々な滝が連続する渓谷美が見事です。

東沢渓谷と鶏冠山分岐

東沢渓谷と鶏冠山分岐

再び橋を渡ります。橋を渡った先で、東沢渓谷と鶏冠山(山梨百名山)へのルートが右方向に分岐します。

西沢渓谷の大きな看板

西沢渓谷の大きな看板

東沢渓谷と鶏冠山分岐の先に西沢渓谷の大きな看板があります。

木製階段

木製階段

木製の階段が整備されています。

階段の途中から見える大久保の滝

階段の途中から見える大久保の滝

階段の途中から見える大久保の滝。

大久保の滝

大久保の滝

大久保の滝。昭和8年から43年まで、木材運搬のため利用されていた「三塩軌道」(現在の西沢渓谷遊歩道迂回路)の路線延長の際、沢を迂回するコースが作られましたが、その中で最も深い沢だったので「大久保沢」と呼ばれるようになる。

鎖の手摺り

鎖の手摺り

大久保の滝を見て、さらに階段を登ります。急な階段ですが、両側に鎖で出来た手摺りがあるため、安心して登れます。

安全な登山道

安全な登山道

左側が西沢渓谷です。登山道の幅は十分あり、しかも谷側には鎖で出来た手摺りがあるので心配無く通行出来ます。

三重の滝へ

三重の滝へ

エメラルドグリーンに輝く「三重の滝」の滝壺が左下に見えます。滝見台に下ります。

滝見台へ

滝見台へ

左に下ると滝見台。「三重の滝」の展望台です。

滝見台

滝見台

滝見台。両側が鋭く切り立った岩で挟まれた所を3段に流れ落ちる「三重の滝」の展望台です

滝見台から「三重の滝」を見る

滝見台から「三重の滝」を見る

滝見台から「三重の滝」が見えます。

展望台から望む「三重の滝」

展望台から望む「三重の滝」

展望台から望む「三重の滝」。水量が豊富で迫力満点です。エメラルドグリーンに輝く川の流れは神秘的です。

西沢渓谷の左岸を遡上

西沢渓谷の左岸を遡上

三重の滝を後にして西沢渓谷の左岸を遡上します。

渓流は青く澄んで美しい

渓流は青く澄んで美しい

渓流は青く澄んで美しい。特にナメ滝、トロ(瀞)などに淀むエメラルドの霊水は神秘的で、大自然の芸術品ともいえます。この先でフグ岩、ウナギ床などが続き、人面洞と呼ばれる淵が、ビューポイントです。

人面洞へ

人面洞へ

人面洞。

人面洞

人面洞

人面洞と名が付いたよどみ。岩が大きくえぐられて、その中に二つの大きな目が、こちらを見ている様にも見えます。

渓流沿いの鎖の手すり

渓流沿いの鎖の手すり

渓流沿いには鎖の手すりが付いています。別の日に行くと、これらの手摺は、大水によってなぎ倒されていました。

大変良く整備されたハイキングコース

大変良く整備されたハイキングコース

手すりの付いた渓流沿いを遡上します。大変良く整備されたハイキングコースで、アップダウンもあまりないため、体力に自信の無い方でも無難に周回する事が可能でしょう。

トラバース道から「竜神の滝」

トラバース道から「竜神の滝」

谷側が切れ落ちたトラバース道から「竜神の滝」が見えます。

竜神の滝

竜神の滝

竜神の滝。落差6メートルほどの滝で、上の釜から溢れ出るように落ちています。

山側の岩壁にも所々に鎖が設置

山側の岩壁にも所々に鎖が設置

左側は切り立っていますが鎖の手すりがあり安心です。山側の岩壁にも所々に鎖が設置されています。

恋糸の滝

恋糸の滝

登山道はしっかり整備されています。この左手側に西沢渓谷の中で最も小さな滝である「恋糸の滝」が見えます。

貞泉の滝

貞泉の滝

貞泉(テイセン)の滝。落差7メートルほどの滝です。しっかりとした展望台が作られ、安全に見下ろすことが出来ます。

ナメ滝

ナメ滝

貞泉の滝を後にしてナメ滝となっている渓流沿いを遡上します。

ナメ滝となっている渓流沿いを遡上

ナメ滝となっている渓流沿いを遡上

貞泉の滝を後にしてナメ滝となっている渓流沿いを遡上します。

渓谷沿いの登山道は概ね緩やか

渓谷沿いの登山道は概ね緩やか

ゆっくりと登っていきます。西沢渓谷入口から七ツ釜五段の滝までの標高差は約250メートルほどしかないため、渓谷沿いの道は概ね緩やかに登っています。

さらに登ります

さらに登ります

さらに登ります。秋になると周辺は紅葉で彩られることでしょう。

母胎淵へ

母胎淵へ

母胎淵と呼ばれる所が左手下にあります。

母胎淵

母胎淵

母胎淵(甌穴)。水流によって少しずつ岩が削り取られ、そこに小石などが入り、回りながら岩を削りだし球形の洞穴の様な形となってたものです。

カエル岩へ

カエル岩へ

正面の岩がカエル岩。濁流によって流された大岩がまるでカエルの様に見えるところからこの名が付いています。

カエル岩

カエル岩

正面の岩がカエル岩。濁流によって流された大岩がまるでカエルの様に見えるところからこの名が付いています。

方杖橋

方杖橋

方杖橋を渡って対岸に移ります。

方杖橋を渡ると右岸の急坂

方杖橋を渡ると右岸の急坂

方杖橋を渡り、右岸の急坂を登り、高みに上がります。ここは西沢渓谷のルート上で最もきつい坂です。

急坂

急坂

急坂を上ります。右手側は鋭く切れ落ちた谷になっていて、滑落したら、一巻の終わりですが、鎖の手摺りが付いているので安心して登って行きます。

七ツ釜五段の滝へ

七ツ釜五段の滝へ

急坂を登り上げ、高みに上がると眼下に七ツ釜五段の滝が見えてきます。西沢渓谷入り口まで110分、終点まで20分の道標が建っています。

七ツ釜五段の滝が見えて来る

七ツ釜五段の滝が見えて来る

急坂を登り上げ、高みに上がると眼下に七ツ釜五段の滝が見えてきます。西沢渓谷入り口まで110分、終点まで20分の道標が建っています。

七ツ釜五段の滝

七ツ釜五段の滝

七ツ釜五段の滝。五つの滝と七つの釜で構成されています。西沢渓谷最大の滝で、落差はおよそ50メートルあります。日本の滝百選に選ばれ、四季折々の表情を楽しむことが出来ます。

さらにトラバース

さらにトラバース

さらにトラバース気味に進むと七ツ釜五段の滝を近くから見ることができます。

七ツ釜五段の滝上部

七ツ釜五段の滝上部

七ツ釜五段の滝。上部の4段部分が見えています。

不動滝

不動滝

七ツ釜五段の滝から少し登った所にある不動滝。右手側には旧不動滝小屋が廃屋となっています。渓谷の探勝はこの滝で終わりです。

西沢渓谷終点へ

西沢渓谷終点へ

あと100m の標識を右手に見ながら木道を登れば西沢渓谷終点に飛び出します。

西沢渓谷終点のベンチ

西沢渓谷終点のベンチ

西沢渓谷終点。ベンチが設置され、休憩の最適地となっています。トロッコ軌道跡がありますが、木材搬出用に作られたもので、自然勾配をブレーキだけで塩山駅まで下り、上りは馬で引き上げていたそうです。

西沢渓谷終点の公衆トイレ

西沢渓谷終点の公衆トイレ

西沢渓谷終点のトイレ。二つトイレがあり、「一日の処理能力が約250名分しかないので、登山口まで我慢出来る人は出来る限りここではしないように協力してください。」との張り紙があります。

西沢渓谷終点から旧森林軌道を下る

西沢渓谷終点から旧森林軌道を下る

西沢渓谷終点から平坦な歩きやすい旧森林軌道を下れば入り口に戻れます。途中の大展望台からは、鶏冠山、木賊山、破風山、雁坂峠などがよく見えます。甲武信ヶ岳は木賊山の奥にあり見えません。

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日本アルプス登山ルートガイド
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