美ヶ原とは

美ヶ原山頂・王ケ頭(標高2,034m)を筆頭に日本百名山の一つですが観光客でも歩ける概ね平坦な東西5kmに及ぶ台地です。

ほかに王ヶ鼻、茶臼山、牛伏山、武石峰、焼山などが並んでいます。

標高約2,000mの 山本小屋・ふる里館と美ヶ原自然保護センターの無料駐車場までマイカーで行けるので、概ねアップダウンの少ないハイキングルートと言えます。

美ヶ原のアクセスポイント

夏季のアクセス  4月21日〜11月20日

山本小屋駐車場か美ヶ原自然保護センター駐車場までマイカーでアクセスできます。夏季限定で松本駅から美ヶ原自然保護センターまで1日2往復の直行バスが出ています。

王ヶ頭ホテル、山本小屋に宿泊する場合には送迎バスがあります。

冬季のアクセス  11月21日〜4月20日

冬季は、ビーナスライン等が通行止めです。マイカーでのアクセスは県道178号線(和田宿~山本小屋)の区間のみ冬季通行可能です。

冬季、王ヶ頭ホテルに宿泊する場合には美鈴湖駐車場から送迎バスがあります。

美ヶ原の地図

美ヶ原の登山コース概要

アルプス展望コース

烏帽子岩のお立ち台から王ヶ頭
烏帽子岩のお立ち台から王ヶ頭

山本小屋・ふる里館前の無料駐車場(約100台)にマイカーを停め出発します。 牧場の中の広い砂利道を進み5分ほど歩くと左手に美ヶ原高原ホテル・山本小屋の外売店の幟旗が目を引きます。

さらに進むと美しの塔が右手に見えてきます。 美しの塔は美ヶ原では霧が発生することが多く、しばしば遭難者を出したことから、1954年(昭和29年)に建設されたものです。 濃霧時には中の鐘を鳴らすそうです。

塩くれ場の分岐で左に進みアルプス展望コースを歩きます。 左手のトイレを見送ると百曲園地です。 百曲園地は南側の展望が良い所で、茶臼山を1時間30分で往復できます。

百曲園地から少し進んだ所に烏帽子岩があります。 烏帽子岩の先端部は断崖となっていて「お立ち台」と呼ばれ、岩が薄い板状に重なった地層で登ると崩れそうです。

烏帽子岩からなだらかな登山道を進むと美ヶ原の最高地点である王ヶ頭(標高2,034m)に到着します。

コースタイム

  • 登山:山本小屋・ふる里館前の無料駐車場→王ヶ頭 1時間15分
  • 下山:王ヶ頭→山本小屋・ふる里館前の無料駐車場 50分

難易度 1/10

体力  1/10

② 冬季-美ヶ原

冬季美ヶ原 美しの塔
冬季美ヶ原 美しの塔

王ヶ頭ホテルに宿泊すると美しの塔まで雪上車体験ツアーに無料で参加できます。 毎日開催されているので是非どうぞ。

王ヶ頭ホテルから美ヶ原
王ヶ頭ホテルから美ヶ原

美ヶ原の冬季の積雪量は1mを超えることはほぼありません。スノーシュー無しで歩けることがほとんどです。

王ヶ頭ホテルに宿泊した場合、送迎がありますが、マイカーでアクセスする場合、山本小屋駐車場まで行けますが、県道178号線の積雪状況により四輪駆動車でないとスタックする恐れがあります。 

美ヶ原の日帰り登山は出来る?

 美ヶ原はどのルートを使っても容易に日帰りが可能です。 扉峠を登山口として茶臼山を経由して王ヶ頭を周回するコースであっても6時間ほどのコースタイムです。

美ヶ原の王ヶ頭ホテルに泊る

王ヶ頭ホテルは美ヶ原の最高峰、標高2,034mの王ヶ頭に建ち、360度の大パノラマがあります。運が良ければ雲海を見れるかもしれません。 9月が雲海発生の確率も高い時期です。

王ヶ頭ホテル

王ヶ頭ホテル

美ヶ原の展望を楽しみながらの展望風呂です。
毎日20:00から開催されている美ヶ原の景観や高山植物などのスライドショーと20:45頃からのレーザーポインターを使った星座鑑賞も有意義な時間を過ごせるはずです。

食事はおいしくスタッフの応対もグッドです。

美ヶ原の天気の特徴

快晴の美ヶ原
快晴の美ヶ原

美ヶ原は晴天の確率は比較的高い

八ヶ岳の最北部に位置する美ヶ原の山域は、日本海側特有の冬型気候の影響を受けにくいため積雪量はさほど多くありません。

夏場は晴れていても午後になるとガスが湧き出る傾向にあります。

6月から7月の梅雨明けまでは晴天率は低いですが、梅雨開けと共に晴天がしばらく続きます。また、秋や春も比較的晴天に恵まれます。しかし、10月中旬で初冠雪を見る年もあり、雨天だけではなく、強風などにも天候には十分な注意が必要です。

冬季の美ヶ原は西高東低の冬型の気圧配置が強まれば、諏訪盆地や甲府盆地はよく晴れ上がりますが、美ヶ原の山頂部にはガスがかかりやすくなります。

冬型の気圧配置が緩み、南北に走る等圧線の間隔が広がってくると山頂部は完全に晴れ上がることが多いです。もちろん、移動性高気圧に覆われれば申し分ない無風の状態でハイキングが出来ます。

山の天気予報は難しい
山の天気予報は難しい

お薦めの天気予報

テレビで流れる天気予報やネットで得られる無料の天気予報は、一般的に平地を対象としたものです。 そのため、晴れの天気予報が出ていても、山ではガスってしまうことはよくあることです。 

そこで、おすすめなのがtenki.jpの有料バージョン(+more)です。これは、月間100円と安いですが、高層天気の予報のため精度が高いです。また、山の天気予報(月額300円)を併用すると更に精度が高まります。

美ヶ原の高山植物

各種情報

美ヶ原登山ツアー

  • 美ヶ原|登山・トレッキングツアー

観光協会・観光案内所

登山届提出

長野県長野県警察本部地域部山岳安全対策課 電話:026-233-0110
長野県のホームページ
山梨県山梨県警察 
山梨県警察本部地域課 住所:〒400-8586 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(221)0110(代表)郵送、電子メール、
ファックスなので提出可能です。

登山地図のスマホアプリ

  • 山と高原地図のスマホアプリ
    昭文社から販売されています。山と高原地図ホーダイ - 登山地図ナビアプリ 定額(500円/月 or 4800円/年)で61エリアの「山と高原地図」が使い放題。山と高原地図[地図単品購入版]地図1エリア 650円。

美ヶ原山頂周辺の気温

最高気温平均気温最低気温
1月-3.9-8.6-15.7
2月-3.4-8.2-15.3
3月0.9-4.6-11.6
4月7.52.6-4.4
5月12.76.80.9
6月15.710.56.1
7月19.314.510.7
8月20.415.411.4
9月14.311.47.4
10月10.85.00.0
11月5.3-0.3-5.8
12月0.3-5.8-11.8

美ヶ原へ登るための装備と服装

軽アイゼン12本歯アイゼンピッケルサングラスワカン・スノーシュー
1月××
2月××
3月××
4月××
5月××××
6月××××
7月××××
8月××××
9月××××
10月××××
11月××××
12月××
必須:◎ あった方が良い:○ あったら良い:△ 必要ない:× 

服装や装備品のチェックリスト

登山地図必須 美ヶ原の山頂は広いため登山地図を忘れると道迷いの原因に!特に霧が発生した時に周回コースをたどる場合多くの箇所に分岐があります。
レインウェア必須 山の天候は急変します。天気予報で晴が出ていても
レインウェアは必須です。また、防寒着としても使えます。
セパレートタイプの通気性と防水性を兼ね備えたゴアテックスがベストです。
帽子必須 美ヶ原山頂では森林限界を超えているため直射日光が強烈に降り注ぎます。日よけ用のつばが広く軽いものをお奨めします。寒さが厳しいときは、耳を覆うニット製、冬山ではフルフェイスタイプをお奨めします。
日焼け止め必須 美ヶ原は標高約2,000mで、 山頂部では日光を遮る木々が一切ありません。紫外線が強いので必帯です。
飲料水必須 山本小屋や王ヶ頭ホテルで水が有料ですが、登山道途中に水場はありません。天気の良い日は少し多めに持って行きましょう。登山行程に合わせて水の量を調整するとよいでしょう。
ヘッドランプあったら良い 暗くなってからの行動を余儀なくされた時は絶対必要です。
行動食あったら良い コースタイムが短いので少し持っていくと良いでしょう。パン・ナッツ類・野菜ジュース、飲むヨーグルトなど立ち休憩で食べられるものがお薦めです。山本小屋や王ヶ頭ホテルでの昼食も可能です。
パックカバー必須 ザックが濡れないようにするためのザックカバーは雨に日には絶対必要です。ザックカバーも雨衣と同様に防水性が衰えてきます。時折、防水スプレーをするなどのメンテナンスが必要です。
救急薬品必須 切り傷、擦り傷にカットバン、絆創膏を持っていくと良いでしょう。虫刺され薬品も。
ティッシュペーパー必須 止血用などの万が一の時のために必帯です。
防寒着必須 薄手のフリース,セーター、軽いダウンジャケット。
美ヶ原山頂では、7月~8月でも最低気温が11度近くまで下がることがあります。
軽くて保温性の高いものを選びます。ゴアテックスのレインウェアを
その上に着ると更に保温性が高まります。
手袋あったら良い 革製の手袋がベストですが、軍手でもOKです。
耳栓不要 美ヶ原周辺の宿泊は個室が基本です。
カメラあったら良い 大パノラマの撮影や山旅の思い出にぜひどうぞ。ウエストポーチに収納出来る大きさであることが望ましいです。
ビニール袋あったら良い ごみ入れとして、使用前の下着入れ、使用後の下着入れとして3~4個あると便利です。
保険証(コピー)あったら良い 事故や遭難時に必要です。
サブザックあったら良い 山本小屋や王ヶ頭ホテルにザックを置いて、サブザックで身軽な状態で美ケ原のハイを楽しめます。水、カッパなど必要最低限が入る軽いコンパクトなものを使用すること。
シュラフカバー不要 

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