目次

北穂高岳ルート地図

  • 距離34.8km
  • 登り1,736m
  • 下り1,727  m

北穂高岳ルートの難易度

難易度  4/10

ルート上高地バスターミナル(標高1,505m)⇒横尾(標高1,620m)⇒
涸沢(標高約2,350m)⇒北穂高岳(標高3,106m)

北穂高岳登山の体力

体力  3/10  (1泊)

飲料水必要量5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:0.88リットル、体重60kgの人:1.14リットル、体重75kgの人:1.40リットル
消費カロリー5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.628Kcal、体重60kgの人:2.116Kcal、体重75kgの人:2.604Kcal
燃焼脂肪量5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.233kg、体重60kgの人:0.302g、体重75kgの人:0.372kg

コースタイム

  • 登山:上高地~北穂高岳 8時間10分
  • 下山:北穂高岳~上高地 7時間00分

山小屋

北アルプス山小屋
北穂高小屋
北穂高小屋
北アルプス山小屋
涸沢ヒュッテ
涸沢ヒュッテ
北アルプス山小屋
涸沢小屋
涸沢小屋
北アルプス山小屋
横尾山荘
横尾山荘
北アルプス山小屋
氷壁の宿・徳沢園
氷壁の宿・徳沢園
北アルプス山小屋
徳沢ロッヂ
徳沢ロッジ

登山口のアクセス

北アルプス登山口-アクセスと駐車場
上高地のアクセスと駐車場
上高地のアクセスと駐車場

北穂高岳登山ルート

前穂高岳から北穂高岳
前穂高岳から北穂高岳を写す。涸沢から登山道が稜線に沿ってジグザグに付いているのが確認できます。

上高地の大正池

上高地の大正池

上高地の大正池と紅葉の焼岳。大正池は西暦1915年に焼岳が噴火したことで梓川が塞き止められ出来たものです。釜トンネルから一般車は登山口である上高地入れません。バスかタクシーによって入山します。

上高地の河童橋

上高地の河童橋

上高地バスターミナルから歩いて数分の所のにぎわいを見せる上高地の河童橋。奥には穂高連峰の奥穂高岳と吊尾根。周辺には宿泊施設や土産店などが集まっています。

上高地から穂高岳

上高地から穂高岳

梓川に沿ってなだらかな登山道を上がります。奥には左から穂高連峰の西穂高岳、奥穂高岳、前穂高岳と連なります。上高地から北穂高岳まで約8時間10分のコースタイムです。

西穂高岳

西穂高岳

梓川に沿って進むと明神岳が左手に近づいてきます。その先に見えるのは西穂高岳です。稜線の左側から最初に尖ったピークが独標です。

もみじの紅葉

もみじの紅葉

登山道沿いのもみじの紅葉。10月18日時点です。

白沢出合から明神岳

白沢出合から明神岳

白沢出合。 急峻な明神岳を左手に見ながら進みます。白沢出合の橋のたもとから徳本峠へのルートが分岐しています。徳本峠からは霞沢岳へのルートが分岐します。

明神岳、前穂高岳

明神岳、前穂高岳

梓川の広い河原の先に左から明神岳、前穂高岳が見えて来ました。本州において梓川河畔にのみ生息するのがケショウヤナギです。毎年の様に氾濫する場所に適した樹木です。

徳沢園

徳沢園

井上靖が書いた小説「氷壁の宿」に登場する徳沢園前の芝生の広場。テントを張ることができます。トイレ、水の補給ができます。この右手側に徳澤ロッジがあります。徳沢園の裏手から長塀山を経由して蝶ヶ岳へ登るルートが分岐する。

屏風岩

屏風岩

徳沢から梓川にそって1時間ほど歩くと横尾山荘です。横尾山荘から梓川に架かった横尾大橋を渡り、横尾谷を進むと左手側に屏風岩が見えてきます。

横尾本谷

横尾本谷

横尾本谷の河原沿いに緩斜面を登っています。登山道は紅葉で染まっています。

紅葉の屏風岩

紅葉の屏風岩

横尾本谷を隔てて仰ぎ見る紅葉に染まる屏風岩。屏風岩は、氷河により削られたU字谷の側壁で、ロッククライミングのゲレンデとして人気が高い。

屏風岩の紅葉を望遠で撮影

屏風岩の紅葉を望遠で撮影

屏風岩の紅葉を望遠で撮影。ダケカンバが黄色く色づいています。10月18日時点の様子です。

横尾本谷の左岸

横尾本谷の左岸

横尾本谷の左岸をゆっくりと登って行きます。本谷橋まであと少しの地点です。

北穂高岳の山頂部分

北穂高岳の山頂部分

正面には東稜の先に北穂高岳の山頂部分が顔を出しています。

屏風岩はロッテクライミング

屏風岩はロッテクライミング

屏風岩の紅葉を振り返る。屏風岩は北アルプス中でもロッテクライミングのゲレンデとして有名です。

本谷橋

本谷橋

本谷橋。開けた平坦地になので休憩のスポットになっています。上高地からここまではなだらかな登りです。ここから涸沢までやや登りがきつくなります。

本谷出合

本谷橋から傾斜が一気に増してきます。本谷出合で登山道は90度南側に方向を変えます。本谷出合近くから紅葉の横尾尾根を望む。

横尾谷を振り返る

横尾谷を振り返る

横尾谷を振り返る。本谷出合で横尾谷は涸沢と名前を変え南方向に進みます。

横尾尾根

横尾尾根

涸沢の左岸に沿って登っていきます。右手方向に紅葉の横尾尾根を望みます。

北穂高岳

北穂高岳

正面に北穂高岳が見えてきました。標高2000メートル近くになるとナナカマドは次第に落葉を始めています。

涸沢下流部の紅葉

涸沢下流部の紅葉

涸沢下流部の紅葉。10月18日時点ですと紅葉はほぼ終わりに近づいています。涸沢上流に涸沢カールが確認出来ます。

奥穂高岳が見えて来る

奥穂高岳が見えて来る

奥穂高岳が見えてきまました。涸沢のSガレ近くになると10月18日時点でナナカマドの紅葉がもう既に終わっています。

Sガレ

Sガレ

Sガレ。右手には北穂高岳東稜の下部が名残惜しそうに赤や黄色の色を止めています。左奥は涸沢岳です。

Sガレ上部

Sガレの上部

Sガレの上部を登って行きます。正面奥は右から涸沢槍、涸沢岳です。

涸沢カールのモレーンに建つ涸沢ヒュッテ

涸沢カールのモレーンに建つ涸沢ヒュッテ

石畳の登山道の先に涸沢カールのモレーンに建つ涸沢ヒュッテが見えています。ナナカマドの紅葉も終わりが近づいています。涸沢の紅葉の最盛期は奥穂高岳のページをご覧ください。

横尾谷方面を振り返る

横尾谷方面を振り返る

横尾谷方面を振り返る。横尾尾根と屏風岩で挟まれた横尾谷は正面の本谷出合で右に90度方向を変え、横尾に至っているのが分ります。

北穂高岳

北穂高岳

北穂高岳。正面の一番高く見える所から下方に伸びているのが南陵で、ここに登山道が付いています。右奥に山頂があります。

葉が落ち実だけとなったナナカマド

葉が落ち実だけとなったナナカマド

葉が落ち実だけとなったナナカマドに冬山の気配を感じます。正面奥には北穂高岳、左手奥に涸沢槍、涸沢岳です。

涸沢ヒュッテ前のテント場

涸沢ヒュッテ前のテント場

涸沢ヒュッテ前に広がるテント場の中に作られた石畳状の登山道を涸沢小屋へ向け歩きます。北穂高岳へは涸沢小屋(正面)の右側の北穂沢を登ります。テントサイトの中央に山岳警備隊の詰所があります。

涸沢小屋

涸沢小屋

涸沢小屋の右手に北穂高への登山口があります。営業期間:4月下旬のゴールデンウィーク初めから11月初旬まで。基本的に予約制で、予約の無い方は詰め込まれる可能性があります。山小屋直通電話 090-2204-130

北穂沢

北穂沢

涸沢小屋の右手から入り、北穂沢のザレた登山道を詰めます。夏の早い時期ですと、この辺り雪渓で埋まっている事があります。必ずしもアイゼンは必要ありません。

左方向へ進む

左方向へ進む

少し登ったところで左方向へ進みます。

北穂沢右岸沿いを登る

北穂沢右岸沿いを登る

更に、北穂沢右岸沿いを登って行きます。右の尾根は北穂高岳・東稜です。

北穂高岳・南稜

北穂高岳・南稜

正面の尾根は北穂高岳・南稜です。南稜に登山道が付いています。初夏には高山植物で彩られるところです。ミヤマシシウド、コバイケイソウ、トリカブトなどの高径草原が草紅葉になっています。

ザイテングラート

ザイテングラート

写真中央を左下から右上に向けてある支稜線が奥穂高岳に登るザイテングラートで、穂高岳山荘が建つ白出のコルに向け突き上げるように伸びています。涸沢岳から裾野を広げる斜面を横切るように登山道が確認出来ます。

灌木帯の岩場

灌木帯の中の岩場

正面の岩をよじ登ります。灌木帯の中の岩場なので高度感はありません。

ハイマツ帯の登り

ハイマツ帯の登り

ハイマツ帯をジグザグに登ります。

ゴーロ帯

ゴーロ帯

ハイマツ帯を抜け、ゴーロ帯(岩のゴロゴロした所)を登り左方向に進むと南稜の取り付きです。

南稜の取り付き部の鎖場

南稜の取り付き部の鎖場

ゴーロ帯の上部で左方向に進路を変えます。南稜の取り付き部の鎖場が見えて来ました。

一回目の核心部

一回目の核心部

一回目の核心部:南稜の取り付き部の最初の鎖場。斜度は40度程度で高度感はありません。上部には梯子が二段で架けられています。夏のシーズン初めには、この辺りにまだ雪渓が残っている事もあります。

一枚岩の鎖場

一枚岩の鎖場

一枚岩なので雨の日の下りは滑りそうです。滑りそうな所には足場が切られています。鎖は二段に分けられて付けられています。上部に金属製の梯子が二段で架けられているのが見えます。

一段目の鎖場を登った所から振り返って撮影

一段目の鎖場を登った所から振り返って撮影

一段目の鎖場を登った所から振り返って撮影。一枚岩には足場が切られているのでスタンスとしては十分です。

二段目の鎖場

二段目の鎖場

二段目の鎖場。やや滑りやすい一枚岩の通過です。磨り減った登山靴ではスリップしやすいでしょう。通過するスペースが狭いので、すれ違いには注意が必要です。

二段目の鎖場を登り切って下を撮影

二段目の鎖場を登り切って下を撮影

二段目の鎖場を登った所から下を撮影。上部の鎖場はスタンスが豊富なことが分ります。

二連の梯子

二連の梯子

小さな梯子を一つ登り、斜度60度ほどの長い梯子を登ると南稜の取り付きの稜線に飛び出します。

上部の長い梯子を登り切った所から見下ろす

上部の長い梯子を登り切った所から見下ろす

上部の長い梯子を登り切った所から見下ろす。落石注意の看板が架けられています。

南稜取り付き

南稜取り付き

長い梯子を登って南稜取り付きに出ました。ちょうどこの辺りで中間地点です。腰を下ろして座れる適当な岩を探して一休みします。しばらく比較的なだらかな登山道が続きます。

涸沢カールのモレーン部に涸沢ヒュッテ

涸沢カールのモレーン部に涸沢ヒュッテ

南陵の取り付き部から少し登って振り返て撮影。涸沢カールのモレーン部に涸沢ヒュッテが見えています。ここまで上がると、それまで見えなかった奥穂高岳や涸沢岳が見えてきます。前穂高岳の北尾根が峻嶺峨々として聳えています。

北穂高岳南稜取り付きからザレた登山道が続く

北穂高岳南稜取り付きからザレた登山道が続く

北穂高岳南稜の取り付きからザレた登山道が続きます。傾斜は比較的緩いが、浮石があるので転倒には注意です。南稜は穂高連峰の主稜線に突き上げている岩稜です。

高度感の無い鎖場

高度感の無い鎖場

正面の岩に鎖が架かっています。鎖場の傾斜は緩く、高度感は無いので登山初心者でも問題無く登って行けます。登りきると右にトラバースします

近くから鎖場を撮影

近くから鎖場を撮影

近くから鎖場を撮影。傾斜が緩くスタンスが豊富なことがよく分ります。

鎖場の中間地点

鎖場の中間地点

鎖場の中間地点。鎖が岩に掛けられているのが見えます。ステップがしっかりあり高度感もありません。

鎖場を登り切った所から見下ろす

鎖場を登り切った所から見下ろす

鎖場を登り切った所から見下ろす。工業用アンカーが岩に打ち込まれているところもあります。

2回目の核心部

2回目の核心部

鎖場を登ると直ぐに右にトラバースします。山側の岩にガイドロープが付けられています。ここはやや高度感があり2回目の核心部という事が出来ます。とはいえ、慎重に通過すれば何の問題もありません。

やや浮石が多い

やや浮石が多い

岩場のトラバースを終えると、山頂までは岩登りはありません。ハイマツ帯の間をジグザグに登って行きます。やや浮石が多いので下山時は転倒に要注意です。

ゴーロ帯を登る

ゴーロ帯を登る

ゴロゴロした岩のを登りきると北穂高岳南峰と北峰が見えてきます。

中央が南峰、右が北峰

中央が南峰、右が北峰

中央が南峰、右が北峰。この大小様々な岩を越えると、傾斜が緩み岩塊斜面が広がっています。そこが南稜テラスと呼ばれる場所です。

南稜テラス

南稜テラス

南稜テラス。この周辺が北穂高岳のキャンプ指定地です。水場やトイレはありません。トイレは約20分歩いて北穂高小屋のトイレを使用する必要があります。中央が南稜で、右の北峰に北穂高小屋があります。

南峰直下の涸沢岳分岐

南峰直下の涸沢岳分岐

南峰直下にある指導標。北穂高南峰を経由して涸沢岳、奥穂高岳への登山道が分岐します。北穂高岳北峰はここから右手方向に進みます。

松濤岩

松濤岩

右のピークが北穂高岳北峰です。松濤岩の基部を回り込むように進みます。右下側のザレた斜面の傾斜はきつくなく高度感はありません。夏の初めには残雪のトラバースになります。

東稜と北穂高沢

東稜と北穂高沢

松濤岩基部のトラバース地点から東稜と北穂高沢を見下ろす。その先に見えるのはパノラマルートから登れる屏風の耳です。

北穂高岳山頂から南峰を撮影

北穂高岳山頂から南峰を撮影

北穂高岳山頂から南峰を撮影。登山者がいるあたりが松濤岩のコルです。その奥に奥穂高岳(左のピーク)が見えます。奥穂高岳の稜線を右にたどるとジャンダルムが見えています。

北穂高岳山頂

北穂高岳山頂

広く平坦な北穂高岳山頂。槍ヶ岳が見えています。山頂からの眺めは文字通り360度の大パノラマが広がります。大キレットを隔てての槍ヶ岳、飛騨側に切れ落ちた滝谷はロッククライマーの憧れの岩場です。

北穂高小屋

北穂高小屋

山頂直下に立つ北穂高小屋。営業期間は4月末の天皇誕生日から11月上旬の文化の日までです。水は、天水を使用しているので大変貴重です。北穂高岳から涸沢岳を経由して奥穂高岳へ至るルートもご覧ください。

穂高岳の他の登山ルート

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前穂高岳 
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パノラマコース-涸沢~上高地サブコース
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日本アルプス登山ルートガイド
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