目次

宝剣岳ルート地図

  • 距離2.4km
  • 登り282m
  • 下り273 m

宝剣岳ルートの難易度

難易度  5/10

ルート中央アルプス駒ケ岳ロープウェイ千畳敷(標高2,612m)⇒極楽平⇒宝剣岳(標高2,931m)

宝剣岳ルートの体力

体力  1/10  日帰り

飲料水必要量5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:0.63リットル、体重60kgの人:0.81リットル、体重75kgの人:1.00リットル
消費カロリー5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.163Kcal、体重60kgの人:1.511Kcal、体重75kgの人:1.860Kcal
燃焼脂肪量5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.166kg、体重60kgの人:0.216kg、体重75kgの人:0.266kg

コースタイム

  • 中央アルプス駒ケ岳ロープウェイ千畳敷から宝剣岳周回 2時間30分

登山口アクセス

中央アルプス登山口-アクセスと駐車場
中央アルプス駒ヶ根ロープーウェイのアクセスと駐車場
中央アルプス駒ヶ根ロープーウェイのアクセスと駐車場

宝剣岳ルート

中央アルプス駒ケ岳ロープウェイしらび平駐車場

中央アルプス駒ケ岳ロープウェイしらび平駐車場

中央アルプス駒ケ岳ロープウェイしらび平駐車場。JR飯田線駒ヶ根駅~菅ノ台バスセンター~しらび平間を登山バスが通年運行しています。冬季は1時間に一本です。

土日祝は混雑する

土日祝は混雑する

土日祝は混雑するので、最大3時間待ちもありえます。登山する場合には、始発のバス(駒ケ根駅発5:00) に乗る事をお薦めします。混雑時期は菅ノ台バスセンターから所定の始発時間以前に増便のバスが出発する場合があります。

しらび平駐車場から中央アルプス駒ヶ根ロープウェイ

しらび平駐車場から中央アルプス駒ヶ根ロープウェイ

しらび平駐車場近くから中央アルプス駒ヶ根ロープウェイを撮影。1967年に山岳観光用として作られたもので標高差950メートルを7分30秒で結んでいます。

千畳敷駅の前は千畳敷カール

千畳敷駅の前は千畳敷カール

千畳敷駅を降りると目の前に広がる千畳敷カール。2万年と6万年前の氷河期に氷河によって削られ、お椀を二つに割った様な地形です。一番高く尖って見えるのは宝剣岳で、稜線の一番低い所が乗越浄土です。

極楽平カールを登る

極楽平カールを登る

正面鞍部の極楽平に向け極楽平カールを約30分の登りです。宝剣岳周回のコースタイムは2時間30分です。木曽駒ヶ岳に行っても4時間30分もあれば千畳敷山頂駅に戻れます。目の前に駒ヶ岳神社の祠があります。

駒ヶ岳神社

駒ヶ岳神社

標高2612メートルの千畳敷駅でロープウェイを降り、左手方向に進むと駒ヶ岳神社が祀られています。神様に登山の無事を祈って出発します。

極楽平へ

極楽平へ

ハイマツの間をジグザグに稜線の極楽平に向け登ります。

階段状の登山道

階段状の登山道

丸太で補強された階段状の登山道をジグザグに登って行きます。なだらかな登りです。7月から8月上旬にかけて周辺は高山植物お花々で覆われます。

宝剣岳と千畳敷ホテルと千畳敷カール

千畳敷ホテルと千畳敷カール

中央アルプス駒ヶ岳ロープーウェイ千畳敷駅(千畳敷ホテル)を振り返って撮影。千畳敷カールの縁にあたるモレーンの部分に建っています。宝剣岳の山体はほとんど硬い花崗岩で出来ていて、白く尖った姿は中央アルプスで最も美しい山と言えるでしょう。宝剣岳・中岳・伊那前岳を含めて木曽駒ヶ岳と呼ばれることもあります。

緩斜面を登る

緩斜面を登る

極楽平の稜線に向け緩斜面を登ってきます。

極楽平

極楽平

極楽平。宝剣岳から空木岳へ通じる稜線上の平らな場所です。奥に三ノ沢岳が見えています。

サギダルの頭

極楽平から宝剣岳に向かいます。正面に見えるのはピークはサギダルの頭です。サギダルの頭のピークは登らずに、その左手側を巻いて進みます。

遭難の碑

遭難の碑

正面のサギダルの頭を巻き終えると、三ノ沢岳分岐を左手に見送ります。分岐には「遭難の碑」が建っています。そこから宝剣岳への急登が始まります。

最初の小ピーク

三ノ沢岳分岐から「遭難の碑」を左手に見送ると、最初の小ピークが現れます。これから小さなピークをいくつか越えて行きます。難しい箇所には鎖や人工のスタンスが岩に埋め込まれているため、さほど難しい通過ではありません。

最初の小ピーク上部

最初のピークの頂上部分。ピーク直下はやや斜面がきついですが、新しい鎖が付いて安心して登れます。

痩せ尾根をカニ歩きで通過

痩せ尾根をカニ歩きで通過

最初のピークを過ぎると、両側が切れ落ちた痩せ尾根をカニ歩きで通過していきます。登山道の幅は50センチ、距離3メートルですが、高度感があり、ここが最大の難所かもしれません。

痩せ尾根の鎖場

痩せ尾根の鎖場。両脇がほぼ垂直に数百メートルに切れ落ちています。両側の岩に物干しのように鎖が渡されています。登山道の幅は狭いので這って渡りたくなります。

登り返した所に鎖場

登り返した所に鎖場

痩せ尾根を通過し少し下り、登り返した所に鎖場があります。さほど高度感は無いので、難しさは感じません。

よく整備されたルート

よく整備されたルート

小ピークが連続し、鎖が架けら、登りにくい所には金属製のスタンスが岩に打ち込まれています。とてもよく整備されてまるで遊園地の様です。

岩は硬い花崗岩

岩は硬い花崗岩

前写真の岩場上部。岩は硬い花崗岩で出来ている上、スタンスが豊富で登りやすい岩場です。画面右下に黄色の人工のスタンスが岩に打ち込まれているのが見えます。

鎖場はアスレチック場

鎖場はアスレチック場

鎖と人工の足場が設置されています。ここまで整備されると、まるでアスレチック場ですね。上部の岩場は狭い岩の間をすり抜けるように登ります。

高度感がある

高度感がある

前写真の最上部を登り切った所から振り返る。岩と岩の間の狭い部分をすり抜けるように登りました。振り返って下を見ると、かなりの高度感があります。次は反対側にほぼ垂直の壁を下って行きます。

ほぼ垂直な壁を下り切った所

垂直な壁を下り切った所

ほぼ垂直な壁を下り切った所から振り返って撮影。下り切った所は広い平坦地になっているので、あまり高度感を感じずに降りることが出来ます。

高さ10mほどの岩壁

高さ10mほどの岩壁

前写真の岩壁を次のピークに登ってから振り返って撮影。高さ10メートルほどの岩壁ですが、見た目ほど難易度は高くありません。スタンスも豊富で、高度感はあまり感じられません。

次の小ピークは左側を巻く

次の小ピークは左側を巻く

10メートルの垂直の岩壁を降り切り、登り返します。次の小ピークは左側を巻くように登ります。

スタンスは豊富で斜度も緩い鎖場

右手の小ピークは左側を巻きます。大きな岩が折り重なるようになった鎖場です。スタンスは豊富で、斜度も緩いので難しくありません。左手奥が宝剣岳山頂です。山頂の基部を右手側から巻いて登って行きます。

岩のトンネル

岩のトンネル

宝剣岳山基部の東側(右手側)を巻く所に大岩があり、そのトンネル状になった中を通過していきます。

すぐそこに山頂

すぐそこに山頂

岩のトンネルを抜けると、すぐそこに山頂に立つ登山者が見えてきます。山頂に上がるまでに更に鎖場が続きます。

山頂直下から振り返る

山頂直下から振り返る

山頂直下から振り返る。小さな小ピークをいくつか乗り越えて来ました。遠く空木岳に続く稜線が見えています。

さらに鎖場が続く

さらに鎖場が続く

さらに鎖場が続きます。大きな岩が積み重なるようになった所を登ります。登りにくい所には金属製の杭が岩に打ち込まれています。さほど高度感はなく、登りやすい鎖場です。

宝剣岳山頂に飛び出す

宝剣岳山頂に飛び出す

最後の鎖場を抜け、岩に書かれた白いペンキマークに従いひと上りすれば、宝剣岳山頂に飛び出します。

宝剣岳

宝剣岳

宝剣岳山頂から木曽駒ヶ岳を望む。岩頭の上に人が立ことも可能です。江戸時代の西暦1811年(文化8年)に寂本法師が山頂に錫杖(しゃくじょう)を奉献したことから、「錫杖岳」という別名がありました。

山頂から宝剣岳核心部

山頂から宝剣岳核心部

山頂から宝剣岳核心部を振り返る。右手方向に三ノ沢岳へ延びる稜線が見えています。核心部の通過に約50分のコースタイムでした。

宝剣岳山頂から乗越浄土へ下る

宝剣岳山頂から乗越浄土へ下る

宝剣岳山頂から宝剣山荘(乗越浄土)方面へ下ります。宝剣岳の北側の斜面をトラバース気味に降ります。しっかりとした鎖が付いているので安心です。

宝剣岳の岩場から乗越浄土の宝剣山荘と天駒荘

宝剣岳の岩場から乗越浄土の宝剣山荘と天駒荘

宝剣岳の岩場の途中から乗越浄土に建つ宝剣山荘と天駒荘。丸いピークの中岳の左奥に木曽駒ヶ岳が見えています。右手方向には馬の背の稜線が伸びています。

下りの途中から振り返る

下りの途中から振り返る

下りの途中から振り返って撮影。さほどの斜度は無くスタンスも豊富なので難易度は低い鎖場です。

登山者達は乗越浄土に荷物を置いて空身で登る

登山者達は乗越浄土に荷物を置いて空身で登る

更に下った所から宝剣岳山頂方面を撮影。多くの登山者が、乗越浄土に荷物を置いて空身で登っています。

宝剣岳取り付き

宝剣岳取り付き

宝剣岳取り付き。乗越浄土の平坦地まで降りた所から振り返って宝剣岳山頂を撮影。花崗岩が凍結破壊作用により、大きく砕けているのがよく分ります。

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日本アルプス登山ルートガイド
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