神坂峠登山口から恵那山ルート地図

  • 距離13.2km
  • 登り1,325m
  • 下り1,325 m

神坂峠登山口から恵那山ルートの難易度

難易度  1/10

ルート神坂峠登山口(標高1,569m)⇒千両山(ヘブンスそのはら分岐)(標高1,690m)⇒
鳥越峠(標高1,550m)⇒ウバナギ崩壊地(標高1,594m)⇒大判山(標高1,696m)⇒
天狗ナギ(標高1,820m)⇒前宮コース(川上道=かおれみち)合流点(標高2,160m)⇒
恵那山避難小屋(標高2,191m)⇒恵那山(標高2,190m)

神坂峠登山口から恵那山ルートの体力

体力  2/10  日帰り

飲料水必要量5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.56ットル、体重60kgの人:2.03リットル、体重75kgの人:2.50リットル
消費カロリー5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:2.906Kcal、体重60kgの人:3.778Kcal、体重75kgの人:4.650Kcal
燃焼脂肪量5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.415kg、体重60kgの人:0.540kg、体重75kgの人:0.664kg

コースタイム

  • 登山:神坂峠登山口→40分-鳥越峠→1時間22分-天狗ナギ→1時間55分-前宮コース合流点→20分-恵那山避難小屋→4分-恵那山 合計:3時間20分
  • 下山:恵那山→4分-恵那山避難小屋→20分-前宮コース合流点→30分-天狗ナギ→1時間10分-鳥越峠→50分-神坂峠登山口 合計:2時間55分

山小屋

中央アルプスの山小屋
萬岳荘
萬岳荘

神坂峠登山口から恵那山ルート

強清水

強清水

林道大谷霧ガ原線沿いの強清水。標高1100mにあり、またの名を「このは清水」と呼ばれて、湧き出る水が大変冷たく、古くから神坂峠の難所を通る旅人の喉をうるおし一時の安息と峠向かう気力を養ったとされる水です。残念ながら現在では野生生物等による大腸菌などの影響が懸念されるため、生水での飲料はできません。

神坂峠の駐車場

神坂峠の駐車場

神坂峠にある駐車場。約10台可能です。これ以外に駐車スペースとして林道脇に5、6台駐車可能です。神坂峠登山口にはトイレ及び水場ではないので車で2分程の所になる萬岳荘を使用してください。

神坂峠祭祀遺跡

神坂峠祭祀遺跡

東山道神坂峠は標高1585mにあり、古くは信濃坂と呼ばれていました。昭和42年・43年に発掘調査が行われ、剣・鏡などをかたどった滑石製の模造品や玉類・鉄製品などが発見されました。これは旅人が旅の安全を祈り荒ぶる峠の神に幣(ぬさ)として供えたものとされています。古墳時代から中世に及ぶ峠祭祀(さいし)の実態を知る重要な遺跡です。

神坂峠登山口

神坂峠登山口

無料駐車場から20mほどのところにある神坂峠登山口。登山口周辺の路肩には5~6台の駐車スペースがあります。

神坂峠登山口から千両山へ

神坂峠登山口から千両山へ

神坂峠登山口から小さなコブを二つ越え、展望の開けた熊笹の中を千両山に向けて登ります。

千両山

千両山

標高1690mの千両山山頂。正面にどっしりと構えた恵那山が姿を現します。左手方向はヘブンス園原スキー場方面へ分岐し、恵那山へは右側の笹原の中へ入り、鳥越峠へ標高差140mほどを下ります。

千両山山頂から富士見台高原と神坂山

千両山山頂から富士見台高原と神坂山

千両山山頂から振り返る。左手ピークの富士見台高原(標高1739m)と右手ピークの神坂山(標高1684m)の鞍部の先に姿を現す中央アルプスが素晴らしい。

千両山から鳥越峠へ

千両山から鳥越峠へ

千両山からクマザサが切り開かれた中を下り、途中、小さなコブを二つ越えて鳥越峠まで降ります。稜線の途中に大判山、天狗ナギなどが確認できます。

鳥越峠

鳥越峠

鳥越峠。ここで林道大谷霧ガ原線の追分登山口へ分岐し、約20分で降りることができます。林道沿いには、3台ほどの駐車スペースがあり、神坂峠登山口よりもコースタイムが短くなるため、追分登山口から登る登山者もいます。

鳥越峠から平坦な道が約800m続く

鳥越峠から平坦な道が約800m続く

鳥越峠からは概ね平坦な道が稜線の南東側を巻く様に付き、800メートルほど続きます。ダケカンバやナナカマドなどの灌木帯へ入ります。

ウバナギ崩壊地

ウバナギ崩壊地

ウバナギ崩壊地。南東側を巻いた登山道が稜線に出ると、右手の温川の源流部に当たる天狗谷に向かって大きく崩壊しているウバナギ崩壊地です。

濃飛流紋岩のウバナギ崩壊地

濃飛流紋岩によるウバナギ崩壊地

稜線を少し進んだところからウバナギ崩壊地を振り返る。全山が中生代白亜紀の濃飛流紋岩からなり、崩れやすい地質のため、この様な赤茶けた山肌をさらす崩壊地が至る所で見られます。遠景に富士見台高原と、更にその奥に聳える中央アルプスが雄大です。

ウバナギ崩壊地から大判山へ

ウバナギ崩壊地から大判山へ

ウバナギ崩壊地から徐々に高度を上げ、笹原の中を大判山に向かって登ります。稜線の左右は、5月の下旬頃からアズマシャクナゲのピンク色の花が見事なところです。

大判山

大判山

大判山の三角点広場。恵那山が更に近づいてきました。又、振り返ると、クマザサに覆われた富士見台高原のさわやかな緑や中央アルプスの雄大さに目を奪われて一休みです。

大判山から1820mピークへ

大判山から1820mピークへ

大判山から鞍部まで下り、三つの小さなコブ乗り越えて、1820mピークを目指します。写真では重なって解りづらいですが、右手側が1820mピークです。そしてその左奥に、崩壊地の一部が見えているところが天狗ナギです。

鞍部から登り返して1820mピークへ

鞍部から登り返して1820mピークへ

鞍部まで下り、笹原を登り返して1820mピーク(右手上)を目指します。

大判山の先に富士見台高原

大判山の先に富士見台高原

1820mピークへ登る途中から振り返る。笹原の先に大判山、更にその先に富士見台高原や中央アルプスの山並みが綺麗です。

灌木帯の急登

灌木帯の急登

背の高い笹やダケカンバ、ナナカマドなどが生い茂る灌木帯の急登です。

1820mピーク

1820mピーク

1820mピークまで上がると樹林の間から天狗ナギが見えてきます。1820mピークから僅かに下り、登り返した所の右手側が天狗ナギです。 

天狗ナギ迂回路

天狗ナギ迂回路

以前は天狗ナギスレスレを登るように付けられた登山道は神坂峠コース最大の難所でした。登山道の崩壊が激しく、僅かな区間ではありますが、樹林帯の中にフィックスロープが付けられた迂回路が作られています。

天狗ナギ

天狗ナギ

巻き終えて稜線を少し登った所で、天狗ナギの全貌が姿を現します。天狗ナギは、現在でも岩ヶ谷へ崩壊を続け、更に赤茶けた絶壁を広げています。

天狗ナギから御嶽山や乗鞍岳

天狗ナギから御嶽山や乗鞍岳

天狗ナギからは北東方面の展望が大きく開け、遠く彼方に噴煙を上げる御嶽山、その右奥に乗鞍岳、眼下には神坂峠直下を貫く中央自動車道の恵那山トンネル入口あたりが見えています。

天狗ナギから稜線に戻ると恵那山が大きい

天狗ナギから稜線に戻ると恵那山が大きい

天狗ナギから稜線に戻り、少し登った所で、更に大きくなった恵那山が再び目の前に現れてきます。ここから少し下り、亜高山帯の針葉樹林やダケカンバなのどが混じる森の中に入ってきます。

針葉樹と広葉樹の混成林

針葉樹と広葉樹の混成林

亜高山帯の針葉樹林の中に広葉樹林が混じる森と灌木体の林床にクマザサが覆う森とが交互に入れ替わります。そして登山道は徐々に高度を上げていきます。

浮石の多い急坂を約15分登る

浮石の多い急坂を約15分登る

原生林の中に浮石の多い急坂になると約15分で稜線に上がり、前宮コース(川上道=かおれみち)分岐になります。

前宮コース分岐

前宮コース分岐

頂稜の一角にある前宮コース(川上道=かおれみち)合流点。前宮コースは恵那神社里宮を登山口とする古道です。ここで左方向に進路を変え、稜線を南東方向に進みます。途中の岩の上には二ノ宮、三ノ宮、四ノ宮、五ノ宮、六ノ宮、本社と順に恵那神社の奥宮が祀られています。

恵那山山頂へ

恵那山山頂へ

恵那山山頂に向かう途中で南西方向の展望の開ける場所が出てきます。

太平洋が見える

太平洋が見える

前写真の位置から南西方向を望むと太平洋も確認できました。

恵那山避難小屋

恵那山避難小屋

恵那山避難小屋。約8人ほどが泊まれる広さです。暖房用に薪ストーブが設置されています。内部の詳細は広河原コースをご覧ください。避難小屋上の岩場が標高2191メートルの最高点です。

恵那山避難小屋近くの公衆トイレ

恵那山避難小屋近くの公衆トイレ

恵那山避難小屋近くの公衆トイレ。6月~10月(水洗式)、11月~5月(非水洗式)として年中使用可能なトイレです。水洗水は、雨水を貯蔵し利用しています。汚水処理システムは、自然の浄化力を生かし、放流水は土壌処理装置で蒸発散させる環境に配慮した無放流タイプです。

恵那山避難小屋から恵那山山頂へ

恵那山避難小屋から恵那山山頂へ

恵那山避難小屋から約4分ほど平坦な道を歩くと、展望台が作られた三角点のある恵那山山頂に到着です。

恵那山山頂

恵那山山頂は木々に囲まれて展望ありません。そのため、木製の展望台が作られています。残念ながら展望台に登っても大展望とはいきません。

恵那山の他の登山ルート

恵那山
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日本アルプス登山ルートガイド
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