赤城山(あかぎさん、あかぎやま)とは
赤城山は関東平野の北部・群馬県に位置する日本百名山の一つで、 榛名山、妙義山と共に上毛三山の一つでもあります。
赤城山と名の付くピークは無く、峰々の総称が赤城山で、その最高峰が標高1,828mの黒檜山です。例年5月8日が山開き。大沼の小鳥ヶ島に建つ赤城神社で山開き祭・例大祭が斎行されます。
- 1. 赤城山の山容
- 1.1. 赤城山はコニーデの二重式火山
- 2. 観光地化された赤城山
- 2.1. 大沼湖畔の赤城大洞おのこ
- 3. 赤城神社
- 4. 赤城山はアクセスが良く駐車場が充実
- 5. 観光案内情報
- 5.1. 赤城山総合観光案内所
- 5.2. 赤城山ビジターセンター
- 6. 赤城山の地図
- 7. 赤城山登山口の駐車場とアクセス
- 8. 赤城山の登山コース概要
- 8.1. ① 赤城山-黒檜山コース
- 8.2. ② 赤城山-鈴ヶ岳コース
- 8.3. ③ 赤城山-地蔵岳コース
- 8.4. ④ 赤城山-赤城神社 ・赤城大沼・ 小沼・ 覚満淵ハイキングコース
- 8.4.1. 赤城神社
- 8.4.2. 赤城大沼
- 8.4.3. 覚満淵
- 8.4.4. 小沼
- 8.5. ⑤ 赤城山-冬の黒檜山コース
- 9. 赤城山の日帰り登山は出来る?
- 10. 赤城山の登山口近くの温泉
- 10.1. 赤城温泉 花の宿 湯之沢館
- 11. 赤城山の天気の特徴
- 12. 各種情報
- 12.1.1. 赤城山登山ツアー
- 12.1.2. お問い合わせ
- 12.1.3. 登山届提出
- 12.1.4. 登山地図のスマホアプリ
- 13. 赤城山周辺の気温
- 14. 赤城山登山のための装備と服装
- 15. 服装や装備品のチェックリスト
- 16. 赤城山の山岳信仰の歴史
- 17. 「赤き山」の伝説
赤城山の山容
赤城山はコニーデの二重式火山
赤城山は、三十万年前の火山活動で出来たコニーデの二重式火山で、その後、浸食を繰り返した結果、黒檜山(標高1,828 m)、駒ヶ岳(標高1,685 m)、 長七郎山(標高1,579 m) 、小地蔵岳(1,574m ) 、鍋割山(標高1,332 m)、 荒山(標高1,572 m) 、鈴ヶ岳(標高1,565 m)等の外輪山が形成され、その後の噴火によって中央火口丘の地蔵岳(標高1,674 m)が加わりました。
そして、山頂部にはカルデラが形成され、火口に水が溜まって火口原湖の大沼(おの)、火口湖の小沼(この)、湿原の覚満淵(かくまんぶち)が作られました。その後、建長2年(西暦1251年)の噴火を最後に沈黙を保っています。
観光地化された赤城山
大沼湖畔の赤城大洞おのこ
赤城山は観光地化され、赤城神社の参拝、大沼のワカサギ釣りやスケート、小沼、湿原の覚満淵の散策などの観光客で賑わいます。
また、前橋合同庁舎エリアから赤城山総合観光案内所までの 「全長:20.8km、標高差:1,313m」を自転車で競う赤城山ヒルクライムが開催されています。
赤城山の中腹には源泉かけ流しの濁り湯「赤城温泉」があり、数軒の旅館が軒を連ね、遠方からの登山者の宿とし最適ではないでしょうか。
赤城神社
古くから信仰の対象になった赤城山には、カルデラ湖大沼の湖畔に赤城大明神を祀る赤城神社が鎮座しています。赤城神社は、平安時代初期には成立して、100社以上の末社を従える大きな神社となっています。
赤城山はアクセスが良く駐車場が充実
関越自動車道を走り、高崎を過ぎた辺りで、右手前方を見ると関東平野の北端に伸びやかに裾野を広げる赤城山が視界に飛び込んできます。その広さは直径約20kmから30kmに及び、裾野の面積は富士山に次いで日本第2の広さと言われています。
渋川伊香保インターで降り、一般道を走れば山頂近くまで赤城道路が通じ、マイカーでのアクセスが良く日帰り登山も容易に行えます。また、各登山口周辺には多くの駐車場があり、公衆トイレを備えた所も多いので大変便利です。
観光案内情報
赤城山総合観光案内所
場所:白樺牧場
無休(営業期間は4月中旬から11月中旬まで)
営業時間:9:00~16:00 TEL:027-287-8061
エネルギー資料館、白樺の森文学コーナーを併設。土産コーナー、軽食レストランを併設しています。
赤城山ビジターセンター
場所:前橋赤城線沿いの覚満淵入口
月曜日休館※8月は無休
営業時間:9:00~17:00 TEL:027-287-8402
赤城山の形成過程や動植物などを紹介しています。明治維新の頃からの人々の生活様式などを模型と写真パネル、ジオラマなどで解説しています。レストハウスでは軽食の提供もあります。
赤城山の地図
赤城山登山口の駐車場とアクセス
赤城山の登山コース概要
① 赤城山-黒檜山コース
黒檜山への登山口は大沼湖畔に2つあり、大洞のおのこ駐車場から1分ほどの所にある駒ヶ岳登山口と大沼の北側にある黒檜山登山口です。
両登山口にはそれぞれ駐車場が完備し、どちらの登山口を出発地点としても、大沼湖畔を走る沼田赤城線の車道を20分ほど歩いて戻る必要があります。駒ヶ岳から黒檜山を縦走するコースは、赤城山の中でも最も人気の高いハイキングコースと言えます。
駒ヶ岳登山口には前橋駅からバス運行されています。
また、黒檜山登山口から出発した場合、逆光となることが多いため、駒ヶ岳登山口をスタート地点とすることをお勧めします。
赤城高原大洞のおのこ駐車にはトイレが完備し、近くには売店や食堂など多数あり、大沼の中心地となっています。又、大沼湖畔に「赤城山の侠客」として名高い国定忠治像があります。芝居などによく登場する国定忠治は、1810年生まれ。出生地の国定村(現佐波群東村)が名前の由来となり、本名は長岡忠次郎。数々の罪により41歳で磔(はりつけ)となりました。
浪花節「赤城の子守唄」は、佐藤惣之助作詞、竹岡信幸作曲で、松竹映画「浅太郎赤城の山」の主題歌となり、東海林太郎が歌って大ヒットとなり、国定忠治と板割浅太郎を描いたこの映画とともに赤城山を全国区の伸し上げたいってもよいでしょう。
おのこ駐車から1分ほどの所にある駒ヶ岳登山口から出発します。 笹の中の単調の急坂が続いた後、長い鉄階段です。
鉄階段を上がると広い稜線に飛び出します。 稜線に沿って木道が整備され、なだらかな登山道を進むと駒ヶ岳山頂です。 駒ヶ岳山頂からは小沼方面の展望が良く、大沼も木々の間から見えています。
駒ヶ岳から木道を下り、ダケカンバの中を進むと、正面の黒檜山が大きくなってきます。 小ピークを越え、黒檜山への登り返しは、木製の階段を一段づつ登ります。
花見ヶ原森林公園分岐を右に見送ると黒檜山はあと少しです。 黒檜大神石碑が祀られた南峰の小ピークを過ぎると、黒檜山登山口への分岐があり、さらにその5分ほど先に黒檜山北峰の山頂があります。
黒檜山山頂から平坦な稜線を3分ほど進んだ所に展望台があります。 展望台からは北西から南西にかけて展望が良好です。近くは、北に皇海山、武尊山、谷川岳、日光白根山、男体山、至仏山など尾瀬の山々などの日本百名山の山々、遠く南に八ケ岳、南アルプス、富士山なども見渡せます。
展望台から黒檜山登山口分岐に戻り、下山します。 猫岩と呼ばれる辺りは、登山道の左手側が切れ落ちているため大沼方面の展望が良好です。
赤城高原大洞のおのこ駐車や土産店などと共に、大沼の湖畔に建つ赤城神社が良く見えます。 岩がゴロゴロしている所を慎重に下り、笹の中を下れば黒檜山登山口です。
登山口からは車道をおのこ駐車場まで戻ります。
コースタイム
- 黒檜山周回 3時間20分
難易度 1/10
体力 1/10 日帰り
② 赤城山-鈴ヶ岳コース
鈴ヶ岳登山口のある新坂平には二箇所の駐車場があり、全約50台で大型バスも4台駐車出来る広さです。
駐車場からは鈴ヶ岳へ連なる鍬柄山の山腹にダケカンバの林が広がり、美しい光景を作り出しています。又、白樺牧場にはレンゲツツジの大群落があり、6月上旬から下旬の花期には見事なオレンジ色で山腹が埋まります。
新坂平駐車場から赤城道路を渡り、鈴ヶ岳登山口から樹林帯の中を緩やかに登ります。 笹の生い茂る広い稜線を進むと姥子峠です。
姥子峠から登り返し、小ピークの姥子山を越え、再び下ると鍬柄峠です。 鍬柄峠から少し登り返した所が鍬柄山山頂で、大沼の先に聳える黒檜山から地蔵岳方面の眺望が良好です。更に、南に目を転じると、南アルプス、富士山、八ケ岳まで素晴らしい展望が広がっています。南西方向には噴煙を上げる浅間山、そして更にその奥に白く雪をまとった北アルプスまで圧倒的な広がりとなっています。
10月30日現在、標高1,000m辺りの山腹の紅葉が見頃になっています。 鍬柄山から下り、やせ尾根を通過する辺りで、うっすらと鈴ヶ岳が見えてきます。
広い稜線の先から大ダオに向け一気に下ります。 大ダオでは、赤城キャンプ場へ向かう北周り、南周りが分岐します。
鈴ヶ岳県自然環境保全地域の看板が立つ横から山頂に向けての登り返しです。 鈴ヶ岳山頂直下は岩場になっていますが、高度感は無く、簡単に登る事が出来ます。 鈴ヶ岳山頂周囲には低い樹木があり、部分的な展望しか望めません。
山頂からはピストンで新坂平の駐車場に戻ります。時間と体力があるなら大ダオをまで戻り、出張山(ではりやま)、薬師岳、陣笠山、五輪峠から大沼の黒檜山登山口へ下る周回コースを辿っても面白いでしょう。
コースタイム
- 登山:新坂平駐車場→鈴ヶ岳 1時間30分
- 下山:鈴ヶ岳→新坂平駐車場 1時間20分
難易度 1/10
体力 1/10 日帰り
③ 赤城山-地蔵岳コース
大洞駐車場は公衆トイレが完備した約100台駐車可能な大きな駐車場です。 大洞駐車場から車道(前橋赤城線)を渡り、登山道入り口へ向かいます。
樹林帯の中を急坂が真っ直ぐに伸び、25分ほどきつい登りが続きます。 途中で大沼方面を振り返ると、樹木の間から赤城山の主峰黒檜山と駒ヶ岳が見えています。
急登が終わった平坦地で「赤城少年自然の家」への分岐を右に見送り、笹の中をゆっくりと登っていきます。
振り返ると、大沼を取り囲む様に黒檜山から連なる稜線が駒ヶ岳まで伸び、さらにその稜線を右下に辿ると覚満淵が眼下に見えています。
次第に地蔵岳山頂に建つ電波塔が大きく見えてきます。 展望の良い稜線を進んだ後、樹林帯に入り、岩がゴロゴロした登山道を登り上げると地蔵岳山頂です。
地蔵岳山頂からの展望は良く、大沼周辺に広がる外輪山の眺望が特に素晴らしい光景です。
山頂から八丁峠への下りは、常時展望が開け、歩きやすい木道を下ります。 小地蔵岳、長七朗山が小沼を取り囲む様に聳えた眺望は、この辺りからが特に優れていると思います。
八丁峠には約10台駐車可能で、ここに車を停めて地蔵岳を往復すれば、1時間の短いハイキングコースとなります。
八丁峠から赤城大洞へ下山します。 左手側に赤城第1スキー場が見えると、大洞駐車場はあと少しです。
古くは神庫山(みくらやま)と呼ばれた地蔵岳は、名前の通り中世から近世にかけて神仏習合の影響を強く受け仏教色の濃い山でした。中世になって地蔵信仰と結びつけたのは近江国の修行僧・覚満と言われています。しかし、明治の神仏分離令によって赤城山は神社一色となり現在に至っています。
コースタイム
- 一周1時間30分
難易度 1/10
体力 1/10 日帰り
④ 赤城山-赤城神社 ・赤城大沼・ 小沼・ 覚満淵ハイキングコース
赤城神社
南北朝時代の「赤城山縁起」によると、大沼の神は赤城大明神で、本地仏は千手観音。小沼の神は高野辺大明神で、本地仏は虚空蔵菩薩。地蔵岳の神は覚満大菩薩で、本地仏は地蔵菩薩。この三つで、赤城三所明神が成立したと言わています。
中世になると神仏習合で仏教の影響を強く受けた山岳修験が盛んになり、大沼・小沼の沼神信仰に地蔵岳が追加されたものと考えられています。
黒檜山、鈴ヶ岳、地蔵岳などには修験道に関わる石仏などが多数建立され、その面影を現在に残しています。
赤城大沼
大沼は面積88ヘクタール、水深16.5m、周囲4キロの赤城山最大のカルデラ湖です。 一周1時間で湖畔に作られた原生林の中の遊歩道や車道を歩きます。 大沼の小鳥ヶ島に鎮座する赤城神社の参拝もお勧めです。
6月中旬のつつじ、8月初旬の赤城山夏祭り・花火大会、秋の紅葉、冬の氷上ワカサギ釣り・スケートなどが楽しめます。
※「大沼」「小沼」はそれぞれ「おの」「この」と発音します。
覚満淵
覚満法師が大法会を開いたと伝わる覚満淵は、大沼の南東側に出来た周囲800m程の高層湿原と中間湿原が混在する形で形成され、地元では「小尾瀬」と呼ばれています。
覚満淵の周囲には木道が整備され、一周20分で歩け、春にはミズバショウ、初夏にはニッコウキスゲ、レンゲツツジ、アヤメなどが花を咲かせます。 モウセンゴケ、ムシトリスミレなどの食虫植物も目にすることが出来ます。
覚満淵は赤城山ビジターセンターが近くにあり、駐車場と公衆トイレが利用できます。又、鳥居峠には小地蔵岳とを結ぶケーブルカーがあった時の駅舎がレストランになっています。
小沼
小沼は周囲を地蔵岳・小地蔵岳・長七郎山に囲まれ、長七郎山の火山によって作られた爆発火口湖です。
小沼の周囲約1KMを徒歩30分ほどで周回する初心者向けハイキングコースです。
小沼の北西岸を走る県道16号線大胡赤城線沿いに駐車場と公衆トイレが完備しています。
※県道16号線は、雪の為12月中旬~4月上旬の間、赤城温泉~小沼間が冬季閉鎖になります。
⑤ 赤城山-冬の黒檜山コース
冬季の雪山登山は、夏山と同様、黒檜山と駒ヶ岳を周回するコースが人気で、ピッケルを必要とするような難所は無く、雪山登りの入門コースとして多くの登山者で賑わいます。ただし、雪の表面が凍ってアイスバーンになっている場合には、やはりピッケルの持参が薦められます。
又、降雪量の多くなる2月の雪が降った直後でトレースが無い場合、ラッセルで大変な思いをしますから、初心者はトレースがしっかり付いてからの入山をお勧めします。また、黒檜山と駒ヶ岳間の稜線は、トレースが無いとルートを間違えやすい場所がありますから、夏に訪れたことがない登山者は要注意です。
冬の赤城山の代表的なルートである黒檜山への登山ルートを紹介します。 2月になると積雪量が1mを越え、2月17日時点での山頂の積雪は1.5mほどになっていました。 二日前に雪が降ったため、登山道の凍結は無く、トレースが付いたフカフカな雪の中の山行でした。ルート中に難所は無く、ピッケルの必要はありませんが、急斜面が続くところもあり、12本歯アイゼンがお勧めです。
出発地点の黒檜山登山口にある駐車スペースは雪のため狭くなり、15台ほどしか無く、Uターンしていく車も何台かありました。
黒檜山登山口からフカフカな雪の中の急坂が続くためアイゼンが必要です。 途中から右手側の展望が開けた稜線を登ります。右側が切れ落ちた稜線の所々に展望台があり、大沼を取り囲む様に地蔵岳などの外輪山が見えています。
黒檜山が見えて来ると、黒檜山山頂への分岐まであと少しです。 分岐から平坦な稜線を数分進むと、黒檜山です。山頂で少し休憩し駒ヶ岳に向かいます。
黒檜山から駒ヶ岳に向かう途中にある黒檜大神石碑の建つ展望台には数名の登山者が休憩していました。 黒檜大神石碑から一気に下ります。展望が効く下りは爽快です。フカフカな雪のため登りの場合には難儀することでしょう。この辺りはシリゼートで下ると楽しい場所です。シリゼートとはお尻をソリ替わりにして滑り降りることを言います。本来はピッケルで制動をかけながら降りるのが安全です。元々、ピッケルで制動をかけながら雪面を下る技術の一つグリセードが語源になっていて、日本語にもじった使い方です。
下り切り、駒ヶ岳へ樹林帯の中を登り返していきます。駒ヶ岳山頂は南側の展望が開けています。
駒ヶ岳から所々で左側が切れ落ちた稜線を下ります。稜線から離れると、樹林帯へと入り、大沼方面へ一気に下っていきます。途中、樹木の間から大沼が見えています。 下り切り、平坦地を進むと車道に着きます。
大洞おのこ駐車場には登山者ばかりではなくワカサギ釣りの客の車も止まっています。また、大洞おのこ駐車場のトイレは冬季使用できます。
コースタイム
- 一周3時間20分
難易度 1/10
体力 1/10 日帰り
赤城山の日帰り登山は出来る?
赤城山の最も人気のある黒檜山~駒ヶ岳周回コースで3時間20分のコースタイムです。鈴ヶ岳のピストンでも3時間以内で下山できるので、赤城山の日帰り登山はどのコースであっても十分可能と言えます。
赤城山の登山口近くの温泉
赤城温泉 花の宿 湯之沢館
露天風呂はすぐ脇を流れる玉簾の滝と清流神沢川を眺めながらの入浴ができます。
泉質はカルシウム・マグネシウム・ナトリウム 炭酸水素塩温泉(中性低張性高温泉)で、43.2℃の源泉を加水、加温していますが、かけ流しです。
旅館から大洞駐車場まで23 分(11.8 km)。
日帰り入浴
大人600円 子供400円
11:00~16:00 (都合により短縮する場合あり)
赤城山の天気の特徴
各種情報
赤城山登山ツアー
- 赤城山|登山・トレッキングツアー
お問い合わせ
- 赤城山総合観光案内所 ☎ 027-287-8061
登山届提出
- 群馬県の管轄で群馬県警察へ。各登山口などの現地にも登山ポストが設置されています。
登山地図のスマホアプリ
- 山と高原地図のスマホアプリ
昭文社から販売されています。山と高原地図ホーダイ - 登山地図ナビアプリ 定額(500円/月 or 4800円/年)で61エリアの「山と高原地図」が使い放題。山と高原地図[地図単品購入版]地図1エリア 650円。
赤城山周辺の気温
最高気温 | 平均気温 | 最低気温 | |
1月 | -2.9 | -7.9 | -12.4 |
2月 | -2.1 | -7.3 | -12.0 |
3月 | 1.9 | -3.7 | -8.7 |
4月 | 8.8 | 2.6 | -3.3 |
5月 | 13.9 | 7.8 | 2.0 |
6月 | 17.0 | 11.7 | 7.1 |
7月 | 20.7 | 15.4 | 11.3 |
8月 | 22.3 | 16.7 | 12.4 |
9月 | 17.4 | 12.3 | 7.9 |
10月 | 11.4 | 5.9 | 1.3 |
11月 | 5.8 | -0.1 | -5.2 |
12月 | 0.4 | -5.2 | -9.8 |
赤城山登山のための装備と服装
軽アイゼン | 12本歯アイゼン | ピッケル | サングラス | ツェルト | |
1月 | × | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
2月 | × | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
3月 | × | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
4月 | × | ◎ | ◎ | ○ | ○ |
5月 | ○ | ○ | △ | △ | △ |
6月 | ○ | △ | × | △ | × |
7月 | △ | × | × | △ | × |
8月 | × | × | × | △ | × |
9月 | × | × | × | △ | × |
10月 | × | × | × | △ | △ |
11月 | △ | × | × | △ | ○ |
12月 | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ |
服装や装備品のチェックリスト
登山地図 | 必須 登山地図を忘れると道迷いの原因に!妙高山には分岐が多く登山地図は必携です。 登山地図を持って行かないと命のリスクもあります。 |
レインウェア | 必須 山の天候は急変します。天気予報で晴が出ていてもレインウェアは必須です。 また、防寒着としても使えます。セパレートタイプの通気性と防水性を兼ね備えたゴアテックスがベストです。 |
帽子 | 必須 妙高山は標高2,000mを超えると直射日光が強烈に降り注ぎます。日よけ用のつばが広く軽いものをお奨めします。寒さが厳しいときは、耳を覆うニット製、冬山ではフルフェイスタイプをお奨めします。 |
日焼け止め | 必須 妙高山の標高2,456mですが、 標高2,000mを超えると樹木が少なくなります。夏季は紫外線が強いので必帯です。 |
飲料水 | 必須 黄金清水からは大量の水が流れていますが、黒沢池分岐近くの水場は季節や雨の量により枯れることがあるようです。黒沢池ヒュッテで飲料水を購入できます。天気の良い日は少し多めに持って行きましょう。登山行程に合わせて水の量を調整するとよいでしょう。 |
ヘッドランプ | 必須 アクシデントで暗くなってからの行動を強いられた場合には必携です。また、黒沢池ヒュッテに宿泊し暗い内から登山をする場合にも必要です。 |
行動食 | 必須 すべてのコースでコースタイムが長いので、パン・ナッツ類・野菜ジュース、飲むヨーグルトなど立ち休憩で食べられるものを多めに持っていくことをお薦めです。 |
パックカバー | 必須 ザックが濡れないようにするためのザックカバーは雨に日には絶対必要です。ザックカバーも雨衣と同様に防水性が衰えてきます。時折、防水スプレーをするなどのメンテナンスが必要です。 |
救急薬品 | 必須 切り傷、擦り傷にカットバン、絆創膏を持っていくと良いでしょう。虫刺され薬品も。トクホンのような筋肉痛に効く貼り薬もあると助かります。 |
ティッシュペーパー | 必須 登山中いきなりしたくなってしまった場合など、止血用などの万が一の時のために必帯です。 |
防寒着 | 必須 薄手のフリース,セーター、軽いダウンジャケット。 谷川岳では、7~8月でも最低気温が8度近くまで下がることがあります。 軽くて保温性の高いものを選びます。ゴアテックスのレインウェアを その上に着ると更に保温性が高まります。 |
手袋 | あったら良い 燕登山道コースで貝摺ノ嶮の鎖場を登るときにあったら助かります。 |
耳栓 | あったら良い 黒沢池ヒュッテに泊まる場合大部屋となります。(個室もあり)耳栓があると他人のイビキの音に悩まされません。 |
カメラ | あったら良い 360度の北アルプスなどの大パノラマや高山植物、紅葉など山旅の思い出にぜひどうぞ。ウエストポーチに収納出来る大きさであることが望ましいです。 |
ビニール袋 | あったら良い ごみ入れとして、使用前の下着入れ、使用後の下着入れとして4~5個あると便利です。 |
保険証(コピー) | あったら良い 事故や遭難時に必要です。 |
サブザック | あったら良い 黒沢池ヒュッテに泊まり、山頂をピストンする場合にあると便利です。 |
シュラフカバー | 不要 |
赤城山の山岳信仰の歴史
前橋市三夜沢町の赤城神社が本宮とされ、櫃(ひつ)石と呼ばれる巨石が、赤城山荒山の中腹にある小峰の頂上(標高877.9メートル)にあります。古墳時代中期(5世紀後半から6世紀前半)の祭祀遺跡で、赤城神社の原点は、この巨石を石神あるいは磐座とする磐座信仰であったようです。
※日本で山上の巨石を磐座とした山は、八ヶ岳の権現岳、丹沢大山、乗鞍岳、金峰山などに見られます。
その後、信仰の中心が大沼・小沼の沼神へと移ります。そして、中世に入り山岳修験の影響を受けて地蔵岳が加わります。中世期以来、神仏習合の影響で仏教色がかなり強かったようです。しかし、明治の神仏分離によって地蔵岳山頂にあった地蔵尊が、廃仏毀釈の際に山頂より蹴り落とされてしまいました。 そのため現在では、赤城山に仏教の影響がほとんど見られず、神の山のようになっています。しかし、古くから仏教寺院があった可能性が高く、赤城山大洞辺りに、幻の寺院跡が発見されるかもしれません。
※磐座-古神道における、岩に対する信仰のこと。あるいは、信仰の対象となる岩そのもののこと。
※廃仏毀釈-明治初年の神仏分離と神道国教化政策のもとでの寺院,仏像,仏具などの破壊。
参照;名山の日本史
「赤き山」の伝説
「日光山縁起」に記された昔話が有名です。昔々、赤城山の神と日光男体山の神が湖水をめぐる領地争いがありました。それぞれムカデと大蛇に化身して、男体山の西にある戦場ヶ原で戦いました。矢を射られ戦いに敗れたムカデは赤城山に逃げ帰りましたが、傷ついたムカデの血で山は赤く染まったといます。
以来、赤城山の名称は「赤き山」が転化したというものです。しかし、こういった伝承は赤城山周辺には存在せず、あくまでも日光側のものであるようです。
赤城山にはその他、日光白根山、榛名山、子持山、武尊山などとの神争い伝説が残ります。それぞれの山々を仰ぎ見る地域同士では、霊山の信仰圏が拮抗するため、この様な事が起こったと思われます。