高尾山(たかおさん)とは

高尾山(標高599メートル)は、東京都八王子市の南西部、関東山地の東縁にあり、低山にもかかわらず展望がよく、古くから「十三州見晴台」と称われてきました。

高尾山は東京から近くにあるにもかかわらず、自然が多く残されているので、ミシュランの旅行ガイドでも3星をつけているほどです。 高尾山周辺は「明治の森高尾国定公園」に指定され、低山に生える多くの植物・花や野鳥の種類が豊富で、杉・ブナの原生林が残る都内有数の景勝地でもあります。

また、高尾山から小仏峠、影信山、陣馬山に至る稜線一帯は「高尾陣馬都立自然公園」に指定されています。

目次

高尾山の魅力

高尾山表参道

高尾山入口から清滝駅前のもみじ広まで200m程の道路沿いに各種土産店や食事処が軒を並べています。蕎麦料理を中心とした「髙橋家」、会席料理の「琵琶家」、とろろ蕎麦が美味しい「つたや」、「紅葉屋本店」などが軒を連ねています。

髙橋家の甘味

登山後に食べる甘味はまた格別。表参道の髙橋家の「柿珠玉」450円、まるごと柿のシャーベットを半身。「くるみそば」350円、クルミをまぶした蕎麦の菓子。

髙橋家の「蕎麦座」では、高尾山の湧水でさらした生蕎麦、薬樹としての柿の料理、「膳座」では高尾山の四季折々の情景を感じさせる料理が用意されます。

高尾山ケーブルカーとリフトの清滝駅

京王高尾線高尾山口駅から5分ほど歩くと高尾山ケーブルカーとリフトの清滝駅です。土日祝日の天気の良い日には混雑することもあります。

ケーブルカーやリフトでお手軽に山頂へ

主要登山口は標高201mの地点にある京王線高尾山口で、都心から電車で1時間の好アクセスです。高尾山ケーブルカーや高尾山リフトに乗れば、標高480mの霞台に数分で行くことが出来るため、登山者ばかりではなく観光客や参拝者も気楽に山頂を目指すことができます。

高尾山薬王院有喜寺

高尾山は、山岳信仰の霊場として古くから栄えてきました。1号路を登った中腹に真言宗関東三山の一つ薬王院有喜寺が鎮座しています。

願叶輪潜 (厄除開運)

願いを念じながら飯縄大権現の知恵の輪である真ん中に開けられた石の穴をくぐり、 ご本尊に願いが届くように住所と名前も唱えるのを忘れづに大錫杖を鳴らします。

薬王院有喜寺大本堂

薬王院大本堂には開山本尊・薬師如来の御本尊が安置されています。1901年(明治34年)八王子在住の大工棟梁によって建てられたものです。堂内の護摩壇に向かい護摩修行が行われます。

飯縄権現堂の鳥居

お寺なのになぜ鳥居があるのか?明治新政府の発布した神仏分離令によりお寺と神社は分離されました。特にお寺は強い宗教弾圧と呼べる扱いを受けたのですが、高尾山薬王院はその荒波をかいくぐり、現在に至っています。その名残として現在も鳥居があるのです。

薬王院の山門(四天王門)

仏教の四大守護神(多聞天、広目天、増長天、持国天)が門の両脇でにらみをきかせています。薬王院の正式名称は「高尾山薬王院有喜寺」で、真言宗智山派の大本山です。この先、数々のお堂の点在しています。

高尾山薬王院の精進料理

薬王院の精進料理は、予約が必要な個室で食べる高尾膳3,900円と天狗膳2,900円と大部屋で食べる予約無しの蕎麦御膳ともみじ膳2,800円があります。

天狗焼き

ケーブルカー高尾山駅に隣接する売店香住で売られている天狗焼きは、一日4000個、累計で300万個を超える販売実績。大きめの粒餡で、歯ごたえがよく美味しいです。1個140円、PASMOでも購入可。

午後になると天狗焼きを求める観光客で店前は長い行列が出来ます。午前中の早い時間帯なら比較的空いています。

高尾山 ビアガーデン

営業期間

6月15日~10月15日。高尾山 ビアガーデン

営業時間

開始時間 午後1時~3時30分。 (月・曜日により営業時間変動します。)
終了時間 午後9時。

料金

食べ放題・飲み放題バイキング 制限時間:2時間 。 (2時間を越えた分は別料金発生)
大人:4,300円 (税込)
※『高尾山ビアマウント』の営業期間中は、高尾山ケーブルカーの最終時刻が午後9時15分に延長されます。

ゴマ団子

薬王院直営の権現茶屋の前で焼かれるゴマ団子。焼き団子・甘団子のどちらにするか悩むところです。外に設置されたテラス席からの眺めが良い。名物の担担麺(ごん茶麺)がお薦め。

高尾山頂からの富士山の眺望

晴れた日には、富士山をはじめ丹沢、相模湾や房総の山々、奥秩父連山、日光連山などを、十三州が望めます。

高尾山の紅葉の見頃は11月15日前後

高尾山で紅葉を楽しみます。高尾山山頂のイロハモミジの紅葉の見頃は11月15日前後と思われます。

高尾山のコース地図

高尾山のコース地図
高尾山のコース地図
高尾山
高尾山-1号路コース
高尾山-1号路コース
高尾山
高尾山-2号路コース
高尾山-2号路コース
高尾山
高尾山-3号路コース
高尾山-3号路コース
高尾山
高尾山-4号路コース
高尾山-4号路コース
高尾山
高尾山-5号路コース
高尾山-5号路コース
高尾山
高尾山-6号路コース
高尾山-6号路コース
高尾山
高尾山-稲荷山コース
高尾山-稲荷山コース
高尾山
高尾山-陣馬山コース
高尾山から陣馬山コース
高尾山
陣馬登山口から栃谷尾根で陣馬山コース
陣馬登山口から栃谷尾根で陣馬山コース
高尾山
景信山コース
景信山小仏コース

高尾山登山口の駐車場とアクセス

アクセスの詳細は下記を参照してください。

高尾山
高尾山のアクセスと駐車場
高尾山のアクセスと駐車場

高尾山の地図

高尾山の登山コース概要

① 高尾山-1号路コース

高尾山薬王院大本堂
高尾山薬王院大本堂

京王高尾線の終点である高尾山口駅から右へ小道を進むと5分ほどでケーブルカーとリフトの発着駅である清滝駅・山麓駅に着きます。
1号路は表参道コースとも呼ばれ、トイレ、茶屋などが最も多い、高尾山のコースの中で最もにぎわうルートです。

両駅を左に見送り、車道をまっすぐに登ります。登山道入り口地点の右手には不動院が建ち、石畳の道を登ります。 石畳の道から登山道が右手に分岐し、展望が素晴らしい金毘羅神社が建つ金毘羅台へと至ります。 途中で分岐した石畳の道を合わせ、ケーブルカー乗り場まで歩きやすい舗装道路が続きます。 リフト乗り場を過ぎると間もなく霞台に到着します。

霞台のケーブルカー乗り場周辺は、売店や食堂などが建ち並び、観光客や登山者で賑わう場所で、特に夏期シーズンはビアガーデンとなるビアマウントがオープンし、夜景を眺めながらのビールは格別なものでしょう。また、その屋上にある展望台は無料開放されています。

霞台から進み、十一丁目茶屋を左に見送ると、さる園と植物園がある高尾自然動植物園があります。入園料400円ですが、さる園では飼育員の小気味よい解説が大変面白いのでお勧めです。

高尾自然動植物園を後にして、タコの形によく似たタコ杉を通過すると、正面に大きな門(浄心門)が見えてきます。 ここで3号路、4号路を分け浄心門をくぐります。数分歩くと右手方向に女坂、左手方向に男坂の分岐に至ります。
男坂は急な階段となっていますが、女坂は緩い登りが続き、 男坂と女坂は権現茶屋で再び合流し、仏舎利塔へ向かう道がそこから伸びています。

権現茶屋の前で焼かれるごま団子の煙が辺り一面に立ち込め、旅情緒を盛り上げています。 権現茶屋から薬王院への参道を進むと、左手に「もみじ屋」があり、「もみじ屋」の前の薬王院の山門(四天王門) をくぐると多くの参拝客でにぎわう薬王院の境内です。

高尾山は古くから関東屈指の山岳信仰の霊場で、山腹の薬王院有喜寺成田山新勝寺川崎大師平間(へいげん)寺と並ぶ関東三山の真言宗(当山派)の寺として現在でも多くの修験者を集めています。

四天王門をくぐり境内に入ると、右手に「六根清浄石車」があります。この石車を回せば日常生活で汚れてしまった 目耳鼻舌を清浄してくれると言われています。その先に、石に開けられた穴をくぐると願いが叶うと言われる「願叶輪潜」が立っています。薬王院の天狗像、金運がよくなる像と打ち出の小槌が架る「八大竜王の泉」、恋愛・友情・仕事などに利益のある倶利伽羅龍・諸縁吉祥 があり、御護摩受付所などの前を通り、階段を上り仁王門をくぐると大本堂へと至ります。

大本堂では護摩が焚かれ多くの参拝者で賑わっています。本当の東側には、良縁成就のご利益があるとされる赤染堂の真っ赤な建物が目を引きます。 さらに階段を上り赤い鳥居をくぐると飯縄権現堂です。飯縄権現堂の別当寺が、薬王院有喜寺で本尊は大日如来ですがもともとは薬師如来です。飯縄権現堂は江戸時代に建立され、東京都の有形文化財に指定されています。色彩豊かに白狐・青龍・麒麟・ウサギ・鹿・モミジ・白象・鶴・雉・オナガドリなどが彫刻された壁が見事です。

飯縄権現堂の右手から高尾山山頂に伸びる登山道を進みます。 奥の院不動堂を左に見送ると高尾山山頂はもう少しです。立派なトイレが建つ先で5号路を横断し、ひと上りすれば山頂です。

高尾山山頂にはやまびこ茶屋、大美晴亭、曙亭等などの高尾山名物とろろ蕎麦を売りにする3軒の茶屋や高尾ビジターセンター等の設備があります。
11月17現在 山頂では紅葉の見ごろです。登山口近くはこれからが紅葉の見ごろとなります。

コースタイム

  • 登山:高尾山ケーブルカー山麓駅⇒高尾山 1時間50分
  • 下山:高尾山⇒高尾山ケーブルカー山麓駅 1時間30分

難易度 1/10

体力  1/10 日帰り

高尾山-2号路コース

高尾山2号路
高尾山2号路

2号路は高尾山の中腹にあるさる園、野草園、タコ杉などの周辺を周回するショートコースで、霞台ループコースとも呼ばれ0.9kmを約30分で一周できます。

十一丁目茶屋の横から2号路が始まります。 石段を南方向に下り、高尾山口への分岐を左に見送ると傾斜が緩み、樹林帯の中のトラバース道を進みます。 登山道はよく整備され、歩き安くなっていますが、あまり人は入っていません。ヤブラン、オクモミジハグマ、キジョウランなどが見られます。

浄心門の所に飛び出すと、観光客や登山者が行きかう1号路です。石畳で出来た1号路を横切り、稜線の北側の斜面を少し下れば4号路と2号路の分岐に出ます。
2号路は右手にある木製の階段を下ります。傾斜が緩み樹林帯のトラバースを進みます。ナガバノスミレサイシン、ヤマホトトギスなどが見られます。

展望台を越えた所で蛇滝からの登山道を合わせ、登り上げた所がスタート地点の十一丁目茶屋前です。

コースタイム

  • 一周30分

難易度 1/10

体力  1/10  日帰り

高尾山-3号路コース

浄心門
浄心門

高尾山3号路は浄心門と5号路合流点を結ぶ約1時間のコースです。浄心門からスタートし、山頂に向かい高尾山の南側をトラバースするように進む2.4kmの登山道です。別名「かつら林コース」とも呼ばれています。

浄心門から坂道を南方面に少し下った所で2号路を左に分け、右方向にに進みます。2号路との分岐からは高尾山の南斜面をトラバースするように起伏の少ない登山道が続きます。カシ類やヤブツバキなどの常緑広葉樹が広がる森の中にあり、南面の為、日差しが降り注ぐ明るいコースです。

コース上にはいくつかの小さな沢が流れ、それを渡る所には短い木の橋が架けられています。

所々に木に巻き付いたキジョランを目にします。海を渡って飛来するアサギマダラの食草ともなるキジョランは、鬼女が髪を振り乱す姿に似ている所からこの名が付いたと言われています。ヤマルリソウ、ネコノメソウそしてサイハイラン、ムヨウラン、キバナノショウキランなどのラン科の植物を目にすることも出来ます。

南斜面を進むトラバースが終わると、尾根道の登りが始まります。石段が整備されている辺りから傾斜が増してきます。メジロ、ヤマガラ、コゲラなどの野鳥の囀りを聞きながら平坦地に飛び出すと、そこはベンチが設置されている「かしき谷園地」です。園地と名前が付いていますが、樹林帯の中にある狭い平坦地にすぎません。周辺にはナラタケ、イヌセンボンタケなどのキノコも生えています。

「かしき谷園地」のすぐ先で、薬王院から続く富士道と合流し、林道を少し歩けば5号路・6号路分岐と交差し、高尾山山頂へと至ります。

コースタイム

  • 登山:浄心門⇒高尾山 1時間
  • 下山:高尾山⇒浄心門 50分

難易度 1/10

体力  1/10  日帰り

高尾山-4号路コース

みやま橋
みやま橋

ここでは、4号路を下山道として下る場合の案内です。
4号路は約1.5kmの避難路として1号路の北側に整備された登山道で、別名「吊り橋コース」とも呼ばれ、高尾山山頂近くのトイレのすぐ手前から浄心門近くを結んでいます。

このルートのテーマは「森と動物」。夜行性のムササビも生息している様ですが、お目にかかるにのは難しそうです。昼行性のホンドリスも多く生息して、登山者の少ない時間帯に行けば観察することが出来るかもしれません。

林床に目をやると3月から4月にかけて小さな薄紫色の花弁が密集して咲くヤマウツボ、薄い花弁が3枚付くツクバキンモンソウ、薄いピンク色の可憐な花を付けるヒナスミレ、紫色の小さな花を付けるエンザンスミレ、秋には赤紫色の花を付けるタカオヒゴタイなどが見られます。

山頂の少し下から左手方向に入ると長い木製の階段があり、急降下していきます。その後、傾斜が弱まり いろはの森分岐(森の図書館方面)がある平たん地に着きます。オオルリの美しい鳴き声を聞きながらイヌブナの自然林が残る高尾山の北斜面をトラバースするように下ります。

ベンチが設置された所を右から回り込み、少し下った所が吊り橋の「みやま橋」です。キビタキ、ヤマガラ、シジュウカラ、コゲラ、エナガなどの野鳥の鳴き声も聞こえてきます。

平坦なトラバース道を進み、左手に中央道の八王子ジャンクションが見えて来ると、 ほどなくして浄心門の脇に飛び出します。

コースタイム

  • 登山:浄心門⇒高尾山山頂下 45分
  • 下山:高尾山山頂下⇒浄心門 40分

難易度 1/10

体力  1/10  日帰り

高尾山-5号路コース

江川杉
江川杉

高尾山山頂の周り0.9kmを30分で一周するほぼ平坦なルートで、山頂ループコースとも呼ばれています。
途中に仮設トイレがあり、陣馬山方面へのルート、稲荷山ルート、6号路、3号路などの各コースと交差します。江川杉が有名です。

6月には登山道沿いに細長い葉と同じような黄緑色の花を咲かせたシュンラン(春蘭)、白い花を下向きに10個ほどつけるイチヤクソウ、白い花を茎の先に1個ずつつけるウメガサソウ(梅笠草)、秋になると花穂の先に白い唇様の花を多数つけるシモバシラが見られます。

この花は枯れて寒くなると茎から染み出した水分が霜柱の様に見える所から名付けられたとされています。

コースタイム

  • 一周30分

難易度 1/10

体力  1/10  日帰り

高尾山-6号路コース

琵琶滝
琵琶滝

6号路は高尾山の南側を西から東に向かって流れる川に沿ってを登るルートで、約3.3kmを1時間30分かけて山頂まで登ります。途中に琵琶滝があるため「びわ滝コース」ととも呼ばれています。 登山道の幅が狭いため混雑する11月には登り専用で下山はできません。

6号路の入り口はケーブルカー清滝駅の脇から始まります。 沢沿いの舗装道路を進んで行くと、右手に七福神、不動明王、十一面観音などの石仏群が並んでいる所に出ます。 さらに進むと、東京高尾病院手前で6号路分があり、ここで舗装道路は終わり登山道となります。

大聖不動明王が祭られた社の先にあるのが水行道場にもなる琵琶滝です。薬王院が3,000円で水行体験を行っており、正月から節分を除く第1土曜日、18日、28日(ご縁日)の各日の午前11時から(日により変更がある場合あり)実施されています。

高尾山はかつて修験道の山として多くの山伏が全国から修行に訪れました。その中の一つ滝行は、冷水に打たれることで心身の汚れを浄化し、無我の心で自分自身を見つめ直すことを目的にしたものです。

琵琶滝でケーブルカー高尾山駅方面へのルートを右手に見送り、モミや杉の生い茂った渓谷沿いの道を登ります。5月から6月には杉の木の高い所に着生するセッコクの白い花が見られます。この花は高尾山を代表するラン科の花で、白から薄いピンク色の花弁が密生して咲きます。

登るにつれ登山道の幅は狭くなり、先行者を追い越すのが困難になります。どこからともなく瑠璃色をしたオオルリや尾が極めて長いサンコウチョウの鳴き声も聞こえてきます。

ベンチが設置された休憩ポイントを過ぎ、ゆっくりと登っていくと休憩ポイントになっている大山橋です。4月から5月にかけ花の中心が黄色く全体として白っぽいアヤメ科のシャガが見られます。8月から10月にかけて落葉低木のタマアジサイの淡い紫色の花を目にすることも出来ます。

大山橋から少し登った所は、常時登山道に水が流れている場所で、 大雨後の増水対策として石がとびとびに配置され「とび石」と呼ばれています。

渓谷沿いに作られたルートから尾根に上がる直前にあるトラバース道を抜け、よく整備さ木道を登ると5号路と交差する直前の休憩ポイントに至ります。

ここからは5号路経由で高尾山頂に至ります。

コースタイム

  • 登山:高尾山ケーブルカー清滝駅⇒高尾山 1時間25分
  • 下山:高尾山⇒高尾山ケーブルカー清滝駅 1時間5分

難易度 1/10

体力  1/10  日帰り

⑦ 高尾山-稲荷山コース

稲荷山へ
稲荷山へ

稲荷山ルートは高尾山の南面の尾根を登り稲荷山を経由するルートで、高尾山ケーブルカー乗り場近くから登山道が始まります。
登山口から急な木製の階段を上ると小さな祠の旭稲荷です。 旭稲荷の前は広場となっていて小休止できる場所です。この付近にはシモバシラという植物が生息しています。氷点下になると茎の表面に文字通り霜柱の様な氷の結晶が現れます。

樹林帯の中を登りますが、登山道は南面の尾根上にあり、ルートのほとんどで日差しが入るため、明るく快適です。4月から5月には足元に、10センチほどの背丈の白い花に混じって赤い花を咲かせるセンボンヤリ、8月から9月にかけて淡い紫色から白っぽい花を咲かせるツルリンドウ、煙管の雁首に似ている黄色い花のガンクビソウなどを目にします。

稲荷山直前で登山道の傾斜は一気に増し、木製の階段を登り上げた所が、あずま屋、公衆トイレが建つ展望台です。 展望台からは東京方面の展望が開け、新宿の高層ビル群の先に東京スカイツリーも確認できます。
あずま屋の近くに稲荷山山頂がありますが、明確なピークは無く、それと分る場所を確認することはできません。

展望台で小休止したら出発です。傾斜の緩い尾根道を進み、木道を登るとベンチが設置された平坦地で、休憩ポイントになっています。

コナラの大木が所々に生える辺りから木道を少し下った所が右手から6号路が合流する場所です。その後、やや傾斜が増した登山道を登ると5号路と交差する地点に到着します。ここは広い平坦地となっていて、多くの登山者がベンチに座り一休みしています。

ここから約200段の木製の階段を登れば高尾山山頂です。

コースタイム

  • 登山:高尾山ケーブルカー清滝駅⇒高尾山 1時間30分
  • 下山:高尾山⇒高尾山ケーブルカー清滝駅 1時間10分

難易度 1/10

体力  1/10  日帰り

⑧ 高尾山から陣馬山コース

陣馬山山頂の馬のモニュメント
陣馬山山頂の馬のモニュメント

高尾山山頂から陣馬山に向け出発します。 山頂から石段を下り、ほどなくするとベンチ設置された「もみじ台」と呼ばれる場所に出ます。 ここは、春には桜が咲き、紅葉の時期には文字通り稜線の両脇を赤く染め1年の内でも一番美しい景観となる所です。

もみじ台から緩やかに下り、富士見台園地の公衆トイレを左に見送り、平坦なところを過ぎると緩やかな登り返しです。 ベンチとトイレが完備した一丁平園地に着いたらザックを下して一休みします。

一丁平園地から数分で丹沢方面や富士山の眺望が素晴らしい一丁平に着きます。一丁平には立派な木製の手すりが付いた展望台が建設されています。 一丁平で展望を楽しんだら東屋を右手に見送り、城山に向け緩やかに登っていきます。

登山道沿いには、4月から5月にかけてメギ科のイカリソウをよく目にします。小さな薄紫色の花が、船の錨に似ている所からこの名が付いた様です。そして、スミレとしては大型のアケボノスミレ、唇の形をしたヤマタツナミソウ(上唇は薄い紫色、下唇は白色)、花径に10数個の薄いピンク色の花を付けるエビネなどが見られます。9月から10月になると五つに深く裂けた合弁花で白い花を付けるセンブリやシモバシラなどが見られます。

城山山頂の城山茶屋の前にはベンチとテーブルが設置された広い休憩場所があり、公衆トイレも完備されているため多くの登山者で賑わっています。 城山山頂に建つNTTの無線中継所を右手に見送り小仏峠に向け稜線を進みます。

途中の登山道は、左手方向に木々の間から相模湖や中央道などが見え隠れする稜線上の道です。 小仏峠に祭られた明治天皇巡幸碑を右手に見送り、影信山への登りが始まります。数千キロの旅をする美しい大型の蝶アサギマダラ、豹柄模様のクモガタヒョウモンなどが花々の間を飛び交う姿を目にします。

右手側が開けた杉林を詰めると影信山山頂です。山頂には影信小屋が建ち、小屋の前の広場にはベンチやテーブルが設置され休憩スポットとして登山者で賑わいます。 9月頃になると樹高2メートルほどの落葉低木に薄紫色の小さな花を付けるマルバハギが山を彩ります。

影信山山頂から東京方面の展望を楽しんだら堂所山へ向け出発します。 堂所山では「夕やけ小やけふれあいの里」方面への道を右に分け、明王峠茶屋が建つ明王峠に向かいます。3月の終わりから5月の頭にかけてエイザンスミレ、茎の先端に複数個の黄色い花を咲かせるラン科のキンラン、細いビンなどを洗うブラシの形をした白い花を付けるヒトリシズカなどが見られます。

明王峠から奈良子峠を通過すれば、間もなく陣馬山へ到着します。 陣馬山山頂には馬のモニュメントが象徴的に立ち、山頂下には公衆トイレがあります。

山頂に建つ富士見茶屋、清水茶屋で休憩しながら360°の展望を楽しんだら、陣馬高原下バス停に向け下ります。
一日16往復のバスが陣馬高原下バス停とJR高尾駅北口とを結んでいます。

コースタイム

  • 高尾山⇒陣馬高原下バス停 5時間10分
  • 陣馬高原下バス停⇒高尾山 5時間20分

難易度 1/10

体力  2/10  日帰り

⑨ 陣馬登山口から栃谷尾根で陣馬山コース

信玄茶屋
信玄茶屋

陣馬登山口には JR 藤野駅から路線バスが一日八本あります。しかし、登山口周辺の駐車場は、公衆トイレの脇に3台ほど止められるスペースがあるだけです。

陣馬登山口からは、栃谷尾根、一ノ尾根、奈良子尾根などを登るルートがあり、周回コースを組むことができます。また、 和田峠に降りて路線バスに乗って陣馬登山口に戻ることも考えられます。

今回は栃谷尾根を上り、一ノ尾根を下る周回コースを案内します。

登山口からしばらく車道を歩きます。車道の途中に栃谷園地と呼ばれる場所があり、そこには公衆トイレが完備し、水道から水の補給が可能です。

登山口から40分ほど登ったところで車道が終わり、民家の脇から登山道が始まります。 畑の中を突っ切る様に真直ぐに上り、針葉樹林帯の中に入っていきます。登山道はよく整備され、とても歩きやすい状態です。
途中で一部、広葉樹林帯に変わる場所がありますが、概ね杉林の中を登っていきます。 そのため登山道は単調で、あまり面白いルートとは言いがたいと思います。
樹林帯の登リが山頂直下まで続き、傾斜が緩むと、山頂に建つ富士見茶屋が見えてきます。

山頂には大きな馬のモニュメントが立ち、登山者を驚かせます。晴れている日には山頂から遠く日光白根山や男体山まで確認する事ができるようです。

山頂で360度の展望を楽しんだら陣馬山を後にし、一ノ尾根を降ります。一ノ尾根は栃谷尾根に比べて傾斜が緩く、足腰に自信のない登山者は登山道として使うほうが良いかもしれません。

一ノ尾根も栃谷尾根同様、ほとんどが樹林帯の中にあり、単調な下りです。 樹林帯を抜けたところで民家が見えると、すぐに車道にぶつかります。ここからバス通りを15分ほど歩いたところが陣馬登山口です。

コースタイム

  • 陣馬登山口⇒陣馬山 2時間20分
  • 陣馬山⇒陣馬登山口 2時間00分

難易度 1/10

体力  1/10  日帰り

景信山小仏コース

景信山へ
景信山へ

景信山は高尾山から陣馬山へと続く稜線上の真ん中に位置している為、これらの山と合わせて登られることが殆どですが、今回は小仏峠を経由する周回コースを案内します。

京王バスが高尾駅北口と小仏バス亭を約15分で結んでいます。小仏バス亭から舗装された道を進み、左手に宝珠禅寺を見て大きく S 字カーブを曲がれば景信山登山口です。車道を15分ほど歩くと登山口に着きます。マイカーの場合には車道終点に15台ほどの 駐車場があります。

駐車場を後にして杉林の中を小仏峠に向かいます。5月頃になると星型の白い花を付けるチゴユリやスミレの仲間が林床に可憐な花を咲かせます。

途中には水量の豊かな水場があります。 35分ほど登ると小仏峠です。ここで高尾山からのルート及び相模湖からのルートを合わせます。高尾山側に少し戻ったところに明治天皇巡幸記念碑が建っています。また、小仏峠は明治21年まで甲州街道が超えていた場所でもあり、江戸時代には小仏峠を越えた富士講の人たちの、遥拝(ようはい)所でもありました。

小仏峠から稜線上の比較的なだらかな針葉樹林帯の中を進みます。30分ほど進んだ所で展望が開けると景信山が見えてきます。山頂には影信小屋と三角点かげ信小屋が建ち、東側の眺めが良い前庭には、多くのテーブルとベンチが置かれています。富士山や丹沢の山々を眺めながらの小休止です。また、山頂の少し下には水洗式公衆トイレが完備しています。

陣馬山方面の分岐を見送り下山します。小下沢分岐(狐塚峠方面の分岐)で右手側に下り、針葉樹林帯の急斜面を下れば車道に降り立ちます。5分ほど車道を歩き駐車場に戻ります。

コースタイムとしては2時間ほどと短いため、少し物足りなさを感じると思います。そんな時は陣馬山へ足を伸ばしてみるのもいいと思います。
陣馬山からは多くの下山ルートがあり、そのほとんどに路線バスが通じています。

コースタイム

  • 登山:小仏コース駐車場⇒景信山 1時間15分
  • 下山:景信山⇒小仏コース駐車場 50分

難易度 1/10

体力  1/10  日帰り

⑪ 高尾山のスピリチュアルスポット

飯縄権現堂の「白い象」
飯縄権現堂の「白い象」

薬王院に点在するスピリチャルスポットを巡る。

高尾山の日帰り登山は出来る?

高尾山ケーブルカー山麓駅から高尾山山頂まで徒歩で登るコースは1号路コース、6号路コース、稲取山コースです。どのコースを使っても3時間以内に下山できるので日帰りできます。

ただし、高尾山から景信山経由で陣馬山へ登り、陣馬高原下へ下山する場合のコースタイムは約7時間です。この場合でも十分日帰りできるルートと言えます。

高尾山の日帰り入浴

京王高尾山温泉極楽湯

京王高尾山温泉極楽湯

  • 名称:京王高尾山温泉極楽湯
  • 住所:〒193-0844 東京都八王子市高尾町2229番7
  • 営業時間:8:00~23:00 ※最終入館受付 22:00
    年中無休 ※施設点検等により臨時休館する場合あり
  • アクセス:京王線高尾山口駅となり
  • 入館料:通常料金1,100円、シーズン料金1,300円。※子供は半額。
    ※シーズン料金:1月1日~3日/ ゴールデンウィーク/11月1日~11月30日
  • 電話番号:042-663-4126
    ほぐし処 予約受付番号 042-664-0760
  • 駐車場:普通車約110台 ※3時間まで無料(以降30分ごとに、平日200円/土日祝日250円、17:00以降は全日30分ごとに150円)
  • 公式サイトURL:極楽湯 

高尾山の天気

山の天気予報は難しい
山の天気予報は難しい

お薦めの天気予報

テレビで流れる天気予報やネットで得られる無料の天気予報は、一般的に平地を対象としたものです。 そのため、晴れの天気予報が出ていても、山ではガスってしまうことはよくあることです。 

そこで、おすすめなのがtenki.jpの有料バージョン(+more)です。これは、月間100円と安いですが、高層天気の予報のため精度が高いです。また、山の天気予報(月額300円)を併用すると更に精度が高まります。

各種情報

高尾山登山ツアー

  • 高尾山|登山・トレッキングツアー

お問い合わせ

京王高尾山駅

新国立競技場などを手がけた世界的建築家の隈研吾氏により、高尾山の杉並木をイメージしてデザインされました。高尾山薬王院の参道に植えられた杉は、昭和34年と41年の台風災害により、その本数はかなり少なくなりましたが数十本を数えます。最も太いもので、幹回り5.6m、高さは47mに達しています。樹齢千年近い老杉であるため、根元部分は空洞化しているものもあります。

また、隈研吾は、歌舞伎座、サントリー美術館、根津美術館、ブザンソン芸術センター、マルセイユ FRACなど、国内外で卓越した建築物を残した事でフランス芸術文化勲章が授与されています。

最新ガイドマップ

京王高尾山駅に併設された「高尾山口観光案内所・むささびハウス」で最新ガイドマップを手に入れよう。ペンの先をガイドマップの各名所に当てると説明が音声で流れます。ガイドマップは料金300円、ペンの使用期間は2泊3日で返却する必要があります。

楓kaede

京王高尾山駅のアウトドアグッツの店「楓kaede」で、忘れた登山用品を補充しよう。モンベルの商品(登山靴、帽子、手袋など)が並べられています。

TAKAO 599 MUSEUM (タカオゴーキューキューミュージアム)

599ガーデン広場にはくつろぎの芝生に599の数字が印象的な座れるモニュメント「599BENCH((ベンチ)」や水の流れる池が作られ、集いと憩いのミュージアムを象徴しています。

室内には多摩産の木材によるテーブルと椅子がずらりと並んだ「599CAFE(カフェ)」があり、ドリップ式コーヒーを飲みながら芝生を見渡せる心地よい空間で憩いのひと時を。

アクリル樹脂に封入された高尾山に生息する草花や、蝶、カブトムシ、とんぼなど、まさに飛ぼうとするリアルな昆虫を標本が16の展示台に納められています。

猪、日本うさぎ、タヌキ、アカギツネ、ムササビ、フクロウ、イワツバメ、センダイムシクイ、ヤブサメなどの哺乳類や鳥類の標本が飾られたネイチャーウォールでは、プロジェクションマッピングにより四季折々の動植物の生態をダイナミックに体感出来ます。

登山届提出

登山地図のスマホアプリ

  • 山と高原地図のスマホアプリ
    昭文社から販売されています。山と高原地図ホーダイ - 登山地図ナビアプリ 定額(500円/月 or 4800円/年)で61エリアの「山と高原地図」が使い放題。山と高原地図[地図単品購入版]地図1エリア 650円。

高尾山周辺の気温

最高気温平均気温最低気温
1月6.60.7-4.7
2月6.81.4-3.4
3月11.55.90.3
4月16.310.95.7
5月23.417.411.6
6月23.218.614.7
7月27.623.119.3
8月27.323.119.9
9月22.718.815.5
10月19.214.19.5
11月14.09.96.3
12月10.04.90.1

高尾山に登るための装備と服装

高尾山ケーブルカーや高尾山リフトを使う場合の服装は、普段着でもよく靴はスニーカー程度でも十分です。山麓駅から山頂まで登山する場合には、通常の登山のように速乾性の服を着たり登山靴を履くのが理想的です。また、突然の雨に備えてのレインウェアの携帯は言うまでもありません。

高尾山から陣馬山への縦走路を歩く場合には、通常の登山用装備や服装が必要です。

装備と服装ケーブルカー・リフト山頂駅~山頂ケーブルカー・リフト山麓駅~山頂
バックパック必要無し10L~20Lの小さめなバックパックでOKです。
普段履き慣れたスニーカーで十分です。ハイヒールは不可。軽い登山靴やスニーカーでもOKです。
レインウェア傘、ポンチョのような簡単な雨具でOKです。上下セパレートタイプの透湿性・撥水性の機能を備えたレインウェアが必要です。
グローブ街で使う手袋でOKです。冬季、寒さを防ぐために皮製の手袋がお薦めです。なければ軍手でもOKです。
登山地図なくても大丈夫です。昭文社の山と高原地図がお薦めです。
飲料水途中に、水を飲めるところは多くあるので必ずしも持たなくても大丈夫です。500ml ペットボトル1本でOKです。山頂に水道があるので下山はそこで補給してください。
エマージェンシー キット特に必要はありません。靴擦れ用に「キズパワーパッド」、擦り傷に絆創膏、虫刺され薬品。
上着街中で着ているものでOKです。吸湿速乾性、UVカット、消臭抗菌性のある素材で作られたものがベストです。
ズボンスカートは、お薦め出来ません。伸縮性のある速乾性の素材のものがベスト。
防寒着街中で着ている物でOKです。軽いフリース、セーター、ダウンジャケットなど小さく収納出来るもの。

高尾山登山のための装備と服装

軽アイゼン12本歯アイゼンピッケルサングラス手袋
1月××
2月××
3月××××
4月××××
5月×××××
6月××××
7月××××
8月××××
9月×××××
10月×××××
11月××××
12月××××
必須:◎ あった方が良い:○ あったら良い:△ 必要ない:× 

高尾山薬王院について

高尾山薬王院の歴史

高尾山薬王院有喜寺の創建は、天平16年(西暦744年)に行基が、聖武天皇の勅命により東国鎮護の祈願寺として開山したとされていますが、史実では無いようです。神仏習合の薬王院の中興開山は、南北朝時代(西暦1376年)頃、京都の醍醐寺から高尾山中興の祖、俊源大徳が入山したときが史実とされています。俊源大徳は信州の飯縄(いいずな)山から飯縄権現を勧請(かんじょう)し、薬王院を中興開山し、隆昌させました。

現在は真言宗智山派の大本山として川崎大使平間寺成田山新勝寺と共に三大本山として全国から多くの信者が集まってきています。

戦国時代には、本社に御神体として祀られている飯縄大権現像が軍神として多くの武将たちから信仰されていました。薬王院の繁栄の基礎は、北条氏照によってなされたといってもよいでしょう。その後、徳川家康によっても高尾山周辺は手厚く保護され、伐採などを禁じた結果、現在でも1600種あまりの植物が分布する自然保護に繋がったとされています。

江戸時代享保4年(西暦1079年)に薬王院が行った現世利益の為の祈祷や配札が庶民の信仰を集めるようになります。護摩札には開運出世、盗難よけ、養蚕繁盛祈願、火災よけ、干ばつよけ、魔よけ、安産子育てなどの配札がされました。

明治元年(西暦1868年)に新政府から出された神仏判然令によって、神仏一体となって栄えてきた日本の山岳霊場から寺院が消えました。しかし、薬王院は密かに飯縄権現社を守り、大正15年に神仏分離以前の神仏融合の姿に戻しました。

境内には、江戸時代に作られたされる奥の院不動堂、大師堂、飯綱権現堂が配置され東京都有形文化財に指定されています。又、明治34年に建立された入母屋造の大本堂が中心にドシンと構えています。

※勧請-神仏の分身・分霊を他の地に移して祭ること。
※中興-一度衰えていたり途絶えた物を復興させるという意味。
※権現-神仏習合思想によって仏が化身して仏神として現れること。

参考文献:名山の日本史

高尾山薬王院のお土産

良縁むすび

御札に五円玉が結ばれたものです。境内に設置された「結び処」に願をかけて結ぶというものです。お守りにしても良いと思います。

天狗黒豆

丹波黒豆を使った甘納豆です。ほんのりした甘みで、ハイキングのお供にどうぞ。

権現力

赤ワインを発酵させて作ったブドウ酢です。おいしい飲み方として冷水5に対して権現力1、牛乳5に対して権現力1の割合にして飲みます。

薬王院茶

熊笹、イチョウの葉、甘草、クコの実など18種類をブレンドした健康茶です。 ティーバック14/28袋入りで販売されています。

か実丸

千葉県で取れた落花生の表面に、オレンジ、苺、ブルーベリーの各味の粉をまぶした食べ物です。

長寿天狗丸

きなこがまぶされた大豆です。ウグイス色の袋は薬王院らしさが伝わります。

高尾山の森林分布

6号路の森
6号路の森

清滝駅から山頂に伸びる稜線上に表参道があります。この稜線を挟んで南東斜面にアラカシ、ウラジロガシ、ツクバネガシなどの常緑広葉樹林帯、北西斜面にブナ、イヌブナを中心としてイロハモミジ、オオモミジ、イタヤカエデなどのカエデ類、ウワミズザクラ、ヨグソミネバリ、アサダ、フサザクラ、ホオノキ、ケヤキ、サワシバなどの落葉広葉樹林帯が広がっています。

稜線を境に樹相が変化することが、日本全土に生息する植物の約30%に当たる約1600種類もの植物が分布する理由と考えられています。