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針ノ木雪渓から針ノ木岳

針ノ木雪渓登山ルート概要

登山コース案内

黒部アルペンルート扇沢ターミナル駐車場から林道に続くゲート横の針ノ木岳登山口へ進みます。 ハイシーズンには北アルプス遭対協のテントが設置され、針ノ木雪渓の様子を確認することが出来ます。登山届を出して出発します。

登山口から樹林帯に入り、林道を三回横切り、ゴーロ帯を越えます。 背の高い草木の中を進み、ブナ林の中に入ります。ここのブナ林の特徴は、冬季に雪の多い日本海側特有の植物分布をしています。例えば、下に生えている「笹」の仲 間を見ると日本海側はチシマザサ、太平洋側はスヅタケとそれぞれ特有な植物を多く含むようになるそうです。 ブナ林の中に湧水があり、水量豊富な冷たい水がこんこんと湧き出ています。 

赤沢を渡ると間もなく大沢小屋です。大沢小屋は定員30人、テント場3張りの小さい山小屋です。営業期間は7月上旬から8月末と短く、事前確認が必要です。山小屋ではアイゼンを貸し出していて、針ノ木小屋に返すことが出来ます。

針ノ木雪渓は夏の期間、雪渓を直のぼりするようになっています。そのためアイゼンは必携です。9月に入るとスノーブリッジの崩壊が進み、雪渓を直のぼりできなくなります。その為、登山道は始め右岸(左側)を登り、ノドと呼ばれる谷が狭くなっている部分の直前で左岸(右側)に渡ります。沢を渡る所には簡易な橋が架けられていますが、大雨時に橋が流されないように山小屋によって一時的に外される様です。増水後に入山する場合には針ノ木小屋に問い合わせすることをお勧めします。

9月18日時点の針ノ木雪渓の様子です。 ミヤマシシウドの花が咲く中を進み、簡易な橋を渡り右岸(左側)を登ります。 ノド部で再び左岸(右側)に渡り返し ます。左岸にはロープの補助がある短い区間雪渓が有ります。雪渓を通過し、大きくスノーブリッジが崩壊したノド部は山側を巻きます。 巻き道は岩場となっていて、三か所が簡単な鎖場となっています。 巻き終えると雪渓の上部に出ます。小さな沢を二つ越え、再び右岸へ渡ります。

マヤクボ沢を右手に見て、レンゲ沢を越えると水量十分な最終水場です。 最終水場を過ぎた辺りから傾斜が次第に増し、ザレた登山道をジグザグに登れば針ノ木小屋が建つ針ノ木峠です。針ノ木峠は十字路になっている登山道の要所で、烏帽子岳方面、蓮華岳、針ノ木岳の三方向へ分岐します。

針ノ木峠から針ノ木岳へは比較的なだらかな登山道を45分ほど登れば到着します。山頂は360度の展望があり、北東側にスバリ岳、赤沢 岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳、爺ヶ岳へと続く稜線、東側に蓮華岳、西側には眼下に黒部ダム、そして、黒部湖からそそり立つ立山、その右手奥に剱岳など絶景が広がります。





画像一覧

黒部アルペンルートの扇沢ターミナルから出発です。左手前方のゲート横が登山口です。駐車場やバスなどのアクセス情報も参照してください。

標高1433mの針ノ木岳登山口。針ノ木岳までのコースタイムは6時間です。

林道に出ます。林道を数分歩き再び登山道へ入ってきます。左手奥に針ノ木岳があります。

ゴーロ帯を越えます。正面奥に見えるのは赤沢岳或いは鳴沢岳ではないでしょうか。

再び林道に出て、軽自動車が止まっている所の脇を進みます。遠景に針ノ木岳とスバリ岳が見えます。

しばらく背の高い草木の中を進みます。正面奥に針ノ木岳(左手側の尖ったピーク)とその右にスバリ岳が見えています。

水の流れの無い沢を越えます。

針ノ木とスバリ岳が近くなってきました。針ノ木雪渓もわずかに見えてきました。

ガレ場を通過します。この先はブナ林です。

ブナ林を進みます。この辺りの傾斜は緩くハイキング感覚で進んでいきます。

水量豊富な湧水がすぐ上から湧き出しています。飲料できます。

登山道には鯉のぼりが立っています。

簡単な橋が架かった赤沢を渡ります。

大沢小屋 営業期間は短く7月上旬〜8月末 レンタルアイゼンあり 。テントサイトもあります。

梯子が壊れていますが問題なく登れます。

針ノ木雪渓のある沢に出ました。しばらく左岸を詰めます。

9月18日時点の針ノ木雪渓の様子。左岸(右側)を登ります。雪渓をたどるコースの性格上、時期によって残雪の状況が変わるので、事前に大沢小屋或いは針ノ木小屋で情報を集めておくとよいでしょう。

小さな沢を超え、ミヤマシシウドの咲く中に入っていきます。その先に針ノ木雪渓があります。

ミヤマシシウドの群生地に中を進みます。正面の谷には雪が見えます。

9月下旬時点で針ノ木雪渓は大分融けていて、雪渓上を歩く区間はほとんどありません。ここで右岸に渡ります。

右岸(左側)に渡ります。取り外しが出来るような簡単な木製の橋を渡ります。

簡易な橋が架けられています。台風などの増水時には橋が流されないように針ノ木小屋によって外される様です。橋の状況を山小屋に確認することをお勧めします。

針ノ木雪渓の右岸を登ります。雪渓の中央部は崩壊が相当進んでいます。

スノーブリッジが相当崩壊しています。上部の稜線は赤沢岳あたりでしょうか。

更に右岸を登ります。道案内として鯉のぼりが立っています。次第に谷の幅は狭くなっていきます。

更に右岸を登ります。右側の山側から水が流落ちている所で左岸(右側)に渡ります。

赤いマークがついている雪渓上をトラバースします。傾斜は緩いのでアイゼンは必要ありません。

近くから撮影。赤いマークがついている雪渓上をトラバースします。トラバースを終えると対岸に渡ります。

左岸に渡ります。小さな木製の橋が架けられています。

簡単な橋が架けられています。橋が流されないようにロープで固定されています。

左岸に渡る所で上部を写す。立ち入り禁止のロープが張られ、登山者を誘導しています。谷が狭くなった辺りは、ノドと呼ばれています。

左岸に渡ってから少しの区間、雪渓上を登りますが、ロープが設置されている為アイゼンは必要ありません。

ここで雪渓を終え、右側へ登っていきます。もちろん、時期によってはこのまま雪渓を登ることになります。

この岩場を登ります。簡単な鎖場です。ノドの部分をトラバースすることになります。

ロープや鎖が設置されています。スタンスは豊富で、難しい登りではありません。

さらに登り、低木帯の中に入って行きます。ここにも細い鎖が設置されていますが、ほとんど使われている様子はありません。

巻き道から針ノ木雪渓ノド部分の雪渓崩壊を写す。ここを右の山側から巻きます。正面上部のV 字形の所が針ノ木峠になります。

トラバースを終了し、ノドの上に出ます。

小さい沢を二箇所通過します。

針ノ木雪渓を振り返る。鳴沢岳から岩小屋岳へ通じる稜線とその右奥は爺ヶ岳です。

最初の沢を通過します。橋が架ていないので石を飛び越える様にして渡ります。

二つ目の沢を越えます。ここの水量もあまりないので橋は掛かっていません。

谷の右岸に渡って左上方に登ります。

ミヤマアキノキリンソウが咲き誇っています。

右の沢はマヤクボ沢でその上流に針ノ木岳が見えています。大きな岩に印字された矢印に従い進んでいきます。登山道は直ぐ前を流れるレンゲ沢を越えます。

レンゲ沢を越えます。水量は僅かです。

この先に最終水場があります。この辺りから次第に傾斜を増します。

最終水場。本流からの水ではなく、湧き水になっています。水量は十分あります。

九十九折の道を登れば、あと少しで針ノ木小屋が建つ稜線が見えてきます。

上部V 字の所が稜線で、道標が見えています。

谷を流れる水は無くなり、ここから稜線までジグザグに登ります。

赤沢岳から鳴沢岳・岩小屋沢岳へと連なる稜線を振り返って撮影。

赤茶けた九十九折の急斜面を約10分ほど登ると稜線です。

稜線の近くから針ノ木雪渓を振り返る。遠景は赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳。更にその奥に双耳峰の鹿島槍ヶ岳が確認出来ます。

稜線です。針ノ木小屋が見えます。左手方向に進めば蓮華岳。右手方向に進めば針ノ木岳です。

針ノ木峠から針ノ木岳方面を撮影。右手双耳峰になっているのはスバリ岳です。左手に針ノ木小屋。

針ノ木小屋。アイゼンのレンタルの可能です。

針ノ木小屋からの眺望。槍ヶ岳が良く見えます。写真でははっきりしませんが、富士山、南アルプス、八ヶ岳と見えています。

針ノ木小屋から蓮華岳への取り付き。

針ノ木小屋の建つ針ノ木峠から針ノ木岳へ向かいます。

少し登った所から振り返って撮影。針ノ木小屋のテント場、遠景は蓮華岳方面。山頂は見えません。

更に登った所から振り返る。テント場の先に針ノ木小屋。蓮華岳山頂はさらに奥です。

ハイマツ帯の中の比較的緩斜面の登りです。針ノ木岳が見えてきました。

右手の丸いピークが針ノ木岳。左手のピークは右側から巻きます。

ハイマツ帯のたおやかな登りです。右手側に伸びる稜線の先にスバリ岳があります。

右奥の山頂に向け緩斜面を登ります。

真中のピークは山腹をトラバースします。

針ノ木岳。裏側は急峻な斜面ですが、こちら側はなだらかです。

右手が山頂です。少しだけ傾斜が増し、ジグザグに登った後、右手方向に向かいます。

スバリ岳を写す。双耳峰になっていますが重なって一つのピークに見えています。その左手奥に剱岳が顔をのぞかせています。

ガレ場の緩斜面が続きます。剱岳が山頂部を覗かせています。

比較的緩い登りが続きます。

針ノ木岳山頂。ハイマツ帯の脇を登り、大小の石がゴロゴロする所を登り上げると山頂に到着します。

振り返る。二つのピークの北側の斜面をトラバースする様に登山道が付いているのが見えます。遠景はコマクサの群生地として知られる蓮華岳です。

山頂直下はハイマツ帯の脇のややきつい登りです。

針ノ木岳山頂。黒部渓谷を挟んで左から立山三山、剱岳が見えます。

針ノ木岳山頂から眼下に黒部ダム。よく見ると、ロープーウェイの山頂駅である大観峰が確認出来ます。立山が正面に、右手奥は剱岳です。

針ノ木岳山頂から望む蓮華岳。蓮華岳はコマクサの群生地として有名です。更に遠くには信濃大町の街並みが見えています。

針ノ木岳山頂から望む後立山連峰。スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳、右端は爺ヶ岳。更に稜線の奥に鹿島槍ヶ岳、そして、白馬岳へと稜線が伸びています。

針ノ木岳山頂から望む高瀬ダムと遠景は槍ヶ岳。スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳経由して種池山荘までのルートもご覧ください。

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針ノ木雪渓ルート地図

針ノ木雪渓ルート詳細情報

ルート 扇沢(標高1,433m)⇒大沢小屋(標高1,700m)⇒針ノ木峠(標高2,531m)⇒針ノ木岳(標高2,821m)
コースタイム 登山:扇沢⇒針ノ木岳 4時間35分
下山:針ノ木岳⇒扇沢 3時間40分
駐車場 扇平駅駐車場の詳細はこちら
トイレ 扇平駅駐車場、大沢小屋、針ノ木小屋
核心部 難しい所はありませんが、針ノ木雪渓の落石やスノーブリッジの通過は要注意。
難易度 [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 2
飲料水必要量 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:2.10リットル、体重60kgの人:2.73リットル、体重75kgの人:3.36リットル
消費カロリー 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:3.910Kcal、体重60kgの人:5.083Kcal、体重75kgの人:6.257Kcal
燃焼脂肪量 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.558kg、体重60kgの人:0.726kg、体重75kgの人:0.893kg
標高差 距離 5.5km 最大標高差 1378m 平均斜度 全体:24.9% 上り:26.1% 下り:5% 獲得標高 上り:1358m 下り:5m
山小屋 大沢小屋、針ノ木小屋、新越山荘
登山口までのアクセス 扇沢までのアクセスの詳細はこちら


登山ルートの「高山植物」

イワツメグサ
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ミヤマアキノキリンソウ
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モミジカラマツ
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オヤマリンドウ
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針ノ木岳は
「37.鹿島槍・五竜岳 北アルプス」に収録されています。
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