目次

針ノ木岳~スバリ岳~赤沢岳~鳴沢岳~岩小屋沢岳ルート地図

  • 距離8.8km
  • 登り671m
  • 下り1,033 m

針ノ木岳~スバリ岳~赤沢岳~鳴沢岳~岩小屋沢岳ルートの難易度

難易度  2/10

ルート針ノ木岳(標高2,821m)~スバリ岳(標高2,752m)~赤沢岳(標高2,678m)~鳴沢岳(標高2,641m)
~岩小屋沢岳(標高2,630m)~種池山荘(標高2,450m)
核心部
特に難所はありません。

針ノ木岳~スバリ岳~赤沢岳~鳴沢岳~岩小屋沢岳ルートの体力

体力  3/10  (山小屋泊)

飲料水必要量5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.53リットル、体重60kgの人:1.99リットル、体重75kgの人:2.45リットル
消費カロリー5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:2.850Kcal、体重60kgの人:3.705Kcal、体重75kgの人:4.560Kcal
燃焼脂肪量5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.407kg、体重60kgの人:0.529kg、体重75kgの人:0.651kg

コースタイム

  • 針ノ木岳→種池山荘 6時間00分
  • 種池山荘→針ノ木岳 6時間40分

山小屋

北アルプス山小屋
針ノ木小屋
針ノ木小屋
北アルプス山小屋
新越山荘
新越山荘
北アルプス山小屋
種池山荘
種池山荘

登山口のアクセス

北アルプス登山口-アクセスと駐車場
扇沢のアクセスと駐車場
扇沢のアクセスと駐車場

針ノ木岳~スバリ岳~赤沢岳~鳴沢岳~岩小屋沢岳登山ルート

針ノ木岳からスバリ岳~赤沢岳~鳴沢岳~岩小屋沢岳と縦走

針ノ木岳からスバリ岳~赤沢岳~鳴沢岳~岩小屋沢岳と縦走
爺ヶ岳鞍部に建つ種池山荘まで6時間30分のコースタイムです。扇沢ターミナルから針ノ木雪渓を登る針ノ木岳ルートもご覧ください。

正面はスバリ岳

正面はスバリ岳
針ノ木岳から下ります。正面はスバリ岳。ガレ場の下りで、浮石も多く、登山者の多い時は落石に注意が必要です。

マヤクボノコル

マヤクボノコル
マヤクボノコルへ向けてガレ場を下ります。スバリ岳から左手側の稜線は西尾根主稜です。

黒部湖

黒部湖
ガレ場途中から黒部湖を眼下に見る。

双耳峰のスバリ岳

双耳峰のスバリ岳
針ノ木岳とスバリ岳の鞍部はマヤクボノコルと呼ばれます。手前ピークが小スバリ。

マヤクボノコルから小スバリへの登り

マヤクボノコルから小スバリへの登り
マヤクボノコルから小スバリを登ります。山頂への登山道は無く、左側を巻きます。

振り返る

振り返る
マヤクボノコルから針ノ木岳を振り返る。

小スバリの岩場

小スバリへの岩場
小スバリへの岩場の登り。簡単に通過できます。

小スバリ中腹

小スバリ中腹
小スバリ中腹は左側を巻きます。

小スバリ西側をトラバース

小スバリ西側をトラバース
山頂の西側をトラバースします。登山道の幅は十分あり問題なく通過できます。

トラバース後一段上に上がる

トラバース後一段上に上がる
トラバースから一段上に上がります。上の岩に丸く書かれた白いペンキマークの所まで登り、左方向に向かい、小スバリ岳のトラバースを続けます。

小スバリ通過終了

小スバリ通過終了
谷側の傾斜が緩んだトラバースをすれば小スバリ通過終了です。

トラバース終了地点から針ノ木岳を振り返る

トラバース終了地点から針ノ木岳を振り返る
この辺りから見る針ノ木岳はゴツゴツとして男性的な姿をしています。

正面小ピークは右から巻く

正面小ピークは右から巻く
正面小ピークは右手側から巻きます。

小スバリ岳のトラバース終了地点振り返って撮影

小スバリ岳のトラバース終了地点振り返って撮影
小スバリの右側をトラバースしてきました。

左手にスバリ岳

左手にスバリ岳
岩稜を右側から巻き終わると左手にスバリ岳が近づいてきます。ここから山頂下の鞍部までは比較的平坦な稜線上を進んでいきます。

小スバリからスバリ岳へ

小スバリからスバリ岳へ
小スバリからスバリ岳に向け稜線を進みます。展望良好で快適な登山道です。右手側に見えるのが赤沢岳と鳴沢岳です。

スバリ岳

スバリ岳
山頂直下はジグザグに登山道が付いています。

スバリ岳山頂直下の登り

スバリ岳山頂直下の登り
登山道は丸太によって補強されています。

スバリ岳山頂からの眺望

スバリ岳山頂からの眺望
黒部湖の向こうに立山と剱岳が良く見えます。

スバリ岳山頂から小スバリと針ノ木岳を振り返る

スバリ岳山頂から小スバリと針ノ木岳を振り返る
なかなかの荒々し稜線です。

スバリ岳から赤沢岳へ

スバリ岳から赤沢岳へ
スバリ岳から赤沢岳に向かいます。赤沢岳の右手には鳴沢岳と岩小屋沢岳が続き、稜線の奥に鹿島槍ヶ岳や白馬岳へと延びる後立山連峰の稜線が逆S字状に確認出来ます。

ハイマツ帯を下る

ハイマツ帯を下る
赤沢岳が近づいて来ました。ハイマツ帯を下ります。赤沢岳の左手の岩陵は猫の耳と呼ばれています。そしてその左手には剱岳が顔を覗かせています。

やせ尾根を通過

やせ尾根を通過
登山道の幅は十分あり左右はハイマツで覆われているので、高度感はありません。遠景に剱岳が見えます。

やせ尾根の先端から赤沢岳を望む

やせ尾根の先端から赤沢岳を望む
比較的なだらかな稜線が続きます。赤沢岳の山頂下の部分で傾斜が増します。

スバリ岳を振り返る

スバリ岳を振り返る
鞍部からスバリ岳を振り返る

展望良好な登山道

展望良好な登山道
稜線の西側を進みます。ハイマツ帯の中の展望良好な登山道です。この先で稜線上を登って行きます。

稜線部分から右端は爺ヶ岳、順に岩小屋沢岳、鳴沢岳

稜線部分から右端は爺ヶ岳、順に岩小屋沢岳、鳴沢岳
写真では分かりませんが岩小屋沢岳と鳴沢岳の鞍部に新越山荘が小さく見えます。

稜線の西側の縁を通過

稜線の西側の縁を通過
稜線の西側を通過します。右手側は断崖絶壁になっている箇所があります。

右側が切れ落ちたぎりぎりを通過

右側が切れ落ちたぎりぎりを通過
右側が切れ落ちたぎりぎりの所を通過します。その先は稜線の西側のハイマツ帯を進みます。

強風時注意

強風時注意
強風時は風に吹き飛ばされて右手側の崖に転落しないように要注意です。猫の耳の遠景に剱岳。

正面ピークは左から巻く

正面ピークは左から巻く
ハイマツ帯の中を進んでいきます。正面ピークは左から巻きます。

なだらかな道が続く

なだらかな道が続く
しばらくなだらかな道が続きます。左手上が赤沢岳です。

黒部湖側を進む

黒部湖側を進む
稜線の黒部湖側を進みます。

ゴジラの背の様な稜線

ゴジラの背の様な稜線
ゴジラの背の様な稜線を振り返る。東側は切り立った崖になっています。右手にスバリ岳。

簡単な岩場

簡単な岩場
簡単な岩場を登ります。赤沢岳山頂は正面ピークのさらに奥にあります。

右側のハイマツ帯を巻く

右側のハイマツ帯を巻く
正面ピークは右側のハイマツ帯を巻きます。

スバリ岳、針ノ木岳の展望

スバリ岳、針ノ木岳の展望
スバリ岳、針ノ木岳と続く稜線を振り返る。

昭文社地図に危険マーク

昭文社地図に危険マーク
正面の岩場が昭文社地図で危険マークが付いている所でしょう。しかし特に難所というわけではありません。

ゴツゴツとした岩

ゴツゴツとした岩
ゴツゴツとした岩が乱立する岩場を下から撮影。傾斜はさほど強くなく、スタンスもしっかりあり問題なく登れます。鎖の設置はありません。

岩場を登り上げる

岩場を登り上げる
岩場を登り上げると、凹凸の少ないハイマツ帯の中の登りになり、赤沢岳山頂はもう目の前です。

赤沢岳山頂

赤沢岳山頂
鳴沢岳から岩小屋岳へ連なる稜線の先に鹿島槍ヶ岳があり、更にその奥は白馬岳へと連なる後立山連峰の稜線が伸びています。

赤沢岳から連なる稜線

赤沢岳から連なる稜線
手前は鳴沢岳、その奥が岩小屋沢岳です。右手奥が爺ヶ岳、左手奥が鹿島槍ヶ岳です。

稜線の左手側を進む

稜線の左手側を進む
稜線の左手側を進みます。右手奥のピークが鳴沢岳です。ちょうどこの辺りの真下を扇沢と黒部ダムを結ぶ関電トンネル(関電トロリーバス)が貫いています。

なだらかな登り

なだらかな登り
比較的なだらかな登りです。少し進んだ先で右手方向に大きくカーブを描いて登っていきます。

カーブを終えた所から撮影

カーブを終えた所から撮影
このピークの奥が鳴沢岳山頂です。

鳴沢岳山頂

鳴沢岳山頂
ハイマツ帯の間を抜けた所が鳴沢岳山頂です。

鳴沢岳山頂から振り返る

鳴沢岳山頂から振り返る
赤沢岳の先にスバリ岳と針ノ木岳が重なって見えています。針ノ木雪渓が見えます。

鳴沢岳から下る

鳴沢岳から下る
鳴沢岳から下ります。ややきつい下りです。右手下には新越山荘が見えます。鳴沢岳から新越山荘までは30分のコースタイムです

急な下り

急な下り
急な下りです。鎖りは付いていませんが、スタンスが豊富で難しくありません。

正面のピークをトラバース

正面のピークをトラバース
きつい下りの後は、正面のピークをトラバースします。トラバース先で新越山荘がはっきり見えます。

新越山荘が見える

新越山荘が見え
写真では分かりにくいが新越山荘が見えます。

右手側が切れ落ちた稜線

右手側が切れ落ちた稜線
右手側が切れ落ちた稜線のハイマツ帯に沿って下ります。

稜線の右手側に出る

稜線の右手側に出る
稜線の右手側に出て、なだらかな道を進むと新越山荘です。

新越山荘

新越山荘
小さな山小屋です。北アルプスにおける山小屋の中では営業期間が短いので事前確認が必要です。

新越山荘から望むスバリ岳と針ノ木岳

新越山荘から望むスバリ岳と針ノ木岳
針ノ木雪渓が良く見えます。

新越山荘から岩小屋沢岳へ

新越山荘から岩小屋沢岳へ
岩小屋沢岳山頂は正面のピークの先にあります。

新越岳

新越岳
最初のピークは岩小屋沢岳ではなく、新越岳です。

新越岳から岩小屋沢岳へ

新越岳から岩小屋沢岳へ
新越岳山頂に立ち撮影。ここから15分の所に岩小屋沢岳があります。

岩小屋沢岳

岩小屋沢岳
最高点は右上の少し上にあります。遠景に鹿島槍ヶ岳。

岩小屋沢岳から望む針ノ木岳

岩小屋沢岳から望む針ノ木岳
新越岳、鳴沢岳、赤沢岳と続く稜線を歩いてきました。

岩小屋沢岳から種池山荘へ

岩小屋沢岳から種池山荘へ
岩小屋沢岳から種池山荘に向けゆっくり下ります。遠景は鹿島槍ヶ岳。更に後に白馬岳が見えます。

右側が崩壊した脇を進む

右側が崩壊した脇を進む
右側が崩壊した脇の部分を進みます。概ね稜線の左手側のハイマツ帯の中を進んでいきます。

右手側が崩壊

右手側が崩壊
登山道の幅は十分あるので問題ありませんが、よそ見は厳禁です。

種池山荘が見えてくる

種池山荘が見えてくる
右奥の山頂に向け緩斜面を登ります。

崩壊地

崩壊地
崩壊地の際を進みます。

稜線の先に爺ヶ岳

稜線の先に爺ヶ岳
なだらかな登山道です。稜線の先に爺ヶ岳が近くなってきました。

ハイマツ帯に入る

ハイマツ帯に入る
正面ピークの手前鞍部で左方向のハイマツ帯の中に入っていきます。

ハイマツ帯を進む

ハイマツ帯を進む
ハイマツ帯を進みます。遠景は鹿島槍ヶ岳。

紅葉が始まる

紅葉が始まる
9月19日時点で紅葉が始まっています。

鹿島槍ヶ岳を写す

鹿島槍ヶ岳を写す
鹿島槍ヶ岳から右手に伸びる稜線の鞍部が冷乗越です。

種池山荘がはっきり見えて来る

種池山荘がはっきり見えて来る
樹木の先に赤い屋根の種池山荘が見えてきました。正面奥のピークは爺ヶ岳です。

種池山荘まであと少し

種池山荘まであと少し
展望の良い稜線歩きです。

小さな池

小さな池
小さな池があります。この周辺は高山植物が豊富です。

池の位置から振り返る

池の位置から振り返る
手前のピークは右手側から巻いて来ました。奥に針ノ木岳の頭部分が見えています。

種池山荘

種池山荘
キャンプ指定地を超えると種池山荘に到着です。

種池山荘から望む針ノ木岳

種池山荘から望む針ノ木岳
種池山荘からから爺ヶ岳または扇沢に下るのは柏原新道から爺ヶ岳のページをご覧ください。

針ノ木岳~スバリ岳~赤沢岳~鳴沢岳~岩小屋沢岳の動画

登山コース要約

針ノ木岳からスバリ岳~赤沢岳~鳴沢岳~岩小屋沢岳~種池山荘までの縦走路を案内します。

すべての山頂は開けていて、立山三山や剱岳をはじめとする北アルプスの山々を広く望むことが出来るルートです。

針ノ木岳から黒部湖を眼下に見ながらスバリ岳との鞍部、マヤクボノコルに向けガレ場を下ります。 スバリ岳は双耳峰で手前が小スバリ、本峰がスバリ岳と呼ばれています。スバリ岳は共に岩場となっていて、小スバリの通過は黒部湖側の中腹を巻きます。トラバースする箇所は十分な登山道の幅があり、登山初心者でも問題なく通過できます。小スバリを越え稜線を進み、急坂をジグザグに登ればスバリ岳山頂に飛び出します。スバリ岳からの眺望は針ノ木岳と同様に素晴らしく、360度の展望が広がります。特に、黒部湖の先にそそり立つ立山、その右奥には急峻な山容の剱岳が聳えています。

スバリ岳と赤沢岳間は、稜線の西側を進みます。概ねなだらかな登山道ですが、部分的に東側が切れ落ちた場所を通過します。強風時には右側の崖に転落しない様に注意が必要でしょう。赤沢岳山頂直下には岩場があり、昭文社地図には危険マークが付けられていますがスタンスは豊富で、傾斜角度もさほど無い為、難しくありません。

赤沢岳から鳴沢岳へは右手方向に大きくカーブを描く様に登っていきます。 鳴沢岳からの下りは、ややきつい岩場となっていますが、慎重に下れば問題ありません。稜線の先のに岩小屋沢岳との鞍部に建つ新越山荘が見えてきます。右手側が切れ落ちた稜線を下り、ハイマツ帯のなだらかな道に出ると新越山荘まであとわずかです。

新越山荘の前庭は、針ノ木岳、スバリ岳と針ノ木雪渓が右手方向に良く見えるロケーションです。新越山荘の営業期間は7月上旬から9月下旬で、北アルプスの多くの山小屋に比べると短いので、事前確認は必須です。

新越山荘から岩小屋沢岳へ向けなだらかな登山道を登ります。新越山荘から見えるのは新越岳で、岩小屋沢岳は新越岳から稜線を約15分進んだ所です。

岩小屋沢岳から種池山荘に向けゆっくり下ります。同時に爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳が次第に近づいて来ました。稜線の右手側が崩壊した箇所をいくつか通過し、左手側のハイマツ帯に入った辺りでは9月19日時点に於いて紅葉が始まっていました。 そこから少し下った小さな池がある周辺は高山植物が豊富で、観賞用の区間が作られています。そこから登り返すと種池山荘です。

針ノ木岳の他の登山ルート

針ノ木岳
針ノ木雪渓から針ノ木岳
針ノ木雪渓から針ノ木岳

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