上高地とは
上高地は標高1500mの高地にあり、穂高岳、霞沢岳、焼岳などに囲まれた狭い平坦地です。その真ん中を蛇行するように梓川が流れています。
また、山岳リゾートとして有名で、多くの観光客が訪れていますが、槍ヶ岳や穂高岳への登山口としても多くの登山者を集めています。
マイカー規制があるので、長野県側からは沢渡駐車場、岐阜県側ではあかんだな駐車場からシャトルバスかタクシーに乗り入山します。
- 1. 上高地の地図
- 2. 上高地のアクセス
- 3. 上高地のホテル
- 4. 上高地の全景
- 5. 上高地マイカー規制期間
- 5.1. 上高地に入れる期間は4月17日~11月15日
- 6. 上高地観光のモデルコース
- 6.1. ① 大正池から河童橋コース
- 6.1.1. コース地図
- 6.1.2. コースタイム 1時間10分
- 6.2. 大正池ホテル
- 6.3. 大正池
- 6.4. 大正池と焼岳
- 6.5. 自然研究路
- 6.6. 中千丈沢押し出し
- 6.7. ダケカンバやカラマツの林
- 6.8. 田代湿原
- 6.9. 田代池
- 6.10. 梓川コース
- 6.11. 田代橋
- 6.12. 田代橋から梓川と穂高岳
- 6.13. 英国人宣教師ウォルター・ウェストンのレリーフ(石碑)
- 6.14. 上高地アルペンホテル
- 6.15. カフェテリア・トワサンク
- 6.16. ホテル白樺荘
- 6.17. 河童橋
- 6.18. 上高地バスターミナル
- 6.19. ② 河童橋~明神池コース
- 6.19.1. コース地図
- 6.19.2. コースタイム 2時間10分
- 6.20. 河童橋から梓川の右岸(左手側)に沿って明神を目指す
- 6.21. 岳沢湿原
- 6.22. 岳沢湿原の向こうに六百山
- 6.23. 岳沢湿原の展望所
- 6.24. 右手に梓川
- 6.25. 左手上方に明神岳
- 6.26. 梓川の右岸に飛び出す
- 6.27. 参道の鳥居をくぐり明神池へ
- 6.28. 上條嘉門次レリーフ
- 6.29. 嘉門次小屋
- 6.30. 嘉門次小屋の名物イワナの塩焼き
- 6.31. 穂高神社奥宮の社務所
- 6.32. 奥穂高神社奥宮
- 6.33. 明神池一之池で行われる穂高神社御船神事
- 6.34. 明神池二之池
- 6.35. 明神橋
- 6.36. 上高地明神館
- 6.37. 大正池と焼岳
- 6.38. 森のリゾート小梨 (小梨平キャンプ場)の管理棟
- 6.39. 森のリゾート小梨のキャンプ場
- 6.40. 上高地ビジターセンター
- 6.41. 上高地ビジターセンターの館内
- 6.42. 上高地インフォメーションセンター
- 6.43. 上高地インフォメーションセンターの館内
- 6.44. 上高地観光センター
- 6.45. 上高地郵便局
- 6.46. 上高地診療所
- 7. 上高地近くの温泉
- 8. 槍ヶ岳登山口の上高地に泊まる
- 9. 上高地の天気の特徴
- 10. 上高地の魅力
- 10.1. 綺麗な水の流れや高山植物
- 11. 各種情報
- 11.1.1. 上高地トレッキングツアー
- 11.1.2. 役場
- 11.1.3. 温泉宿の問い合わせ
- 11.1.4. 登山届提出
- 11.1.5. 登山地図のスマホアプリ
- 12. 上高地周辺の気温
- 13. 服装や装備品のチェックリスト
- 14. 穂高神社御船神事
上高地の地図
- 東京・大阪・京都⇔上高地 さわやか信州号
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- 上高地の登山地図(昭文社)楽天で見る
上高地のアクセス
上高地のホテル
上高地の全景

上高地マイカー規制期間
上高地に入れる期間は4月17日~11月15日
上高地へは 釜トンネル(中の湯ゲート)でマイカー規制があるため長野県側では沢渡駐車場から、岐阜県側ではあかんだな駐車場からそれぞれシャトルバスが出ています。
上高地の観光シーズンは、4月17日~11月15日の閉山式まで
午前5時~午後7時 (7月・8月は午前5時~午後8時)です。
冬季にはバスやタクシーも上高地には入れませんが、徒歩では入れるため 坂巻温泉や中の湯温泉では釜トンネルまで送迎をしてくれるサービスがあります。
(バス、タクシーのみ可 観光バス・マイクロバスはバス規制日あり)
上高地観光のモデルコース
① 大正池から河童橋コース
コース | 大正池ホテル→大正池→中千丈沢の押し出し→田代池→田代湿原→自然研究路(梓川コース/林間コース )→上高地温泉ホテル→ウェストンレリーフ→河童橋→上高地バスターミナル |
コース地図
距離4.3km
登り19m
下り9 m
コースタイム 1時間10分
難易度 1/10
体力 1/10
大正池ホテル

大正池

大正池では手漕ぎボートのレンタルがあります。大正池の透明度と山岳景観は感動ものです。貸し出しの場所は大正池ホテルで30分800円です。
大正池と焼岳

ここから見る焼岳の左手稜線のちょうど裏辺りに多くのナナカマド自生する場所があり、9月下旬から10月上旬にかけて大変美しい紅葉が見られます。もちろん登山をしないとダメですが。
自然研究路

中千丈沢押し出し

大正池は大正4年(1915年)に焼岳の噴火で梓川がせき止められて出来た湖です。
写真の様に土砂が流れ込み、年々面積が縮小していると言われています。大正池が出来た当時は現在の4倍の大きさがあったと言います。
この景観を保つために毎年しゅんせつ工事が行われていますが、それでも消滅してしまう可能性が高いと言います。
池の中の立ち枯れが幻想的で、水面には焼岳が映っています。この枯れ木も年々減少していると言われています。
ダケカンバやカラマツの林

田代湿原

田代池

自然研究路は田代湿原の先で梓川コースと林間コースに分岐しますが、田代橋手前で再び合流するので、今回は、梓川コースを辿ります。
梓川コース

田代橋

田代橋から梓川と穂高岳

穂高岳を源流とする梓川が大きく蛇行しながら上高地の中を流れています。梓川の右岸に建つオレンジ色の建物が上高地温泉ホテル、白い建物が上高地ルミエスタホテルです。上高地温泉ホテルは湯量豊富な源泉掛け流しの温泉が魅力です。
英国人宣教師ウォルター・ウェストンのレリーフ(石碑)

上高地アルペンホテル

上高地アルペンホテルを過ぎると順に梓川沿いに上高地西糸屋山荘、山の旅舎五千尺ロッジ、ホテル白樺荘があり、河童橋を渡って五千尺ホテルなどの宿泊施設が集中しています。
カフェテリア・トワサンク

ホテル白樺荘

上高地白樺自然学校では公認ガイドによる上高地ネイチャーガイドが行われています。レギュラーガイドウォーク:参加者1名あたり1000円~2200円プライベートガイドウォーク:公認ガイド1名・1日22000円
河童橋

「上高地」の名称は本来「神垣内」の表記し、穂高神社の御祭神である穂高見神(ほたかみのかみ)が穂高岳山に降臨したと伝えられ、その山腹に当たる上高地も、神が降り立つ神域であったことを意味しています。
上高地バスターミナル

上高地バスターミナルから大正池へ向かう逆コースでは、大正池でバスに乗れないことがあります。特に観光客の多い日には、上高地バスターミナルでバスに乗ることをお薦めします。
② 河童橋~明神池コース
コース | 河童橋→岳沢湿原→嘉門次小屋→穂高神社奥宮→明神池→明神橋→上高地明神館→小梨平 →上高地ビジターセンター→河童橋→上高地バスターミナル |
コース地図
距離7.6 km
登り30m
下り23 m
コースタイム 2時間10分
難易度 1/10
体力 1/10
河童橋から梓川の右岸(左手側)に沿って明神を目指す

岳沢湿原

岳沢湿原の向こうに六百山

岳沢湿原の展望所

右手に梓川

左手上方に明神岳

梓川の右岸に飛び出す

参道の鳥居をくぐり明神池へ

上條嘉門次レリーフ

ウェストンの山案内をしたことで山岳ガイドとして名を馳せ、現在の嘉門次小屋の前身となる小屋を建てたりもしました。
嘉門次小屋

嘉門次小屋の名物イワナの塩焼き

穂高神社奥宮の社務所

奥穂高神社奥宮

明神池一之池で行われる穂高神社御船神事

明神池二之池

明神橋

上高地明神館

明神館の宿泊料金 相部屋13000円、一般客室18000~20000円。電話:0263-95-2036。営業期間:4月下旬から11月上旬。
ここから左岸コースを上高地バスセンターに向け歩きます。
大正池と焼岳

森のリゾート小梨 (小梨平キャンプ場)の管理棟

森のリゾート小梨のキャンプ場

上高地ビジターセンター

上高地ビジターセンターの館内

上高地インフォメーションセンター

上高地インフォメーションセンターの館内

上高地観光センター

上高地郵便局

上高地診療所

上高地近くの温泉
焼岳周辺に良質な温泉が沸く
穂高岳の隣にある焼岳は、現在でも噴火をしている活火山です。その周辺に、良質な泉質の温泉が湧き出る所が多数あります。
代表的な温泉が白骨温泉、新穂高温泉、平湯温泉などです。

新穂高温泉 深山荘
深山荘は新穂高温泉の登山者用無料駐車場の近くにあります。 ハイシーズンには登山者用無料駐車場が一杯になることが多いので、深山荘に宿泊すれば、下山まで深山荘の駐車場を使えるので安心です。
高原川沿いに階段状になった複数の広い露天風呂は開放的です。
深山荘から新穂高ロープウェイまでは1.1 km、 徒歩13分です。

新穂高温泉 槍見の湯 槍見館
槍ケ岳を眺む絶景7種の露天風呂が高原川沿いにある秘湯の一軒宿です。
湯量豊富で源泉かけ流しです。
笠ヶ岳のクリヤ谷登山口は旅館のすぐ脇から始まります。
槍見館から新穂高ロープウェイまでは2.9 km 、徒歩 33分です。

上高地温泉ホテル
梓川に沿って建つ上高地温泉ホテルは、登山基地として使用しても大変便利です。
文政年間(1830年代)に開湯され、三つの自家源泉を持つ源泉かけ流しの温泉です。温泉の効能により、湯上り後長時間に渡って体がポカポカし、心地よい眠気に誘われます。

白骨温泉泡の湯
白骨温泉の中でも最も有名な温泉旅館です。
真っ白い硫黄の温泉が木樋から流れ落ちる大きな露天風呂が魅力的です 。
露天風呂は混浴ですが、男女別になっている露天風呂の入り口で、首まで浸かってから露天風呂に侵入すれば、お湯が白いため裸のままでも他人から見えません。

中の湯温泉旅館
松本駅の無料送迎が利用できます。(予約制)
夏季
(4月下旬~11月中旬)上高地へのマイカー規制をしています。
4月下旬~11月中旬には、要望に応じて毎朝1便上高地までの送迎あり。(要予約)
冬季
上高地に行かれる方は釜トンネルゲートまで随時送迎があります。
また旅館周辺でもスノーシューで散策できます。
スノーシューの無料レンタルあり、(通常スノーシューレンタル一日分1500円)
槍ヶ岳登山口の上高地に泊まる

上高地帝国ホテル
上高地の中で最も高級なホテルです。 1泊2食付で1室2名で利用した場合の最低の部屋の料金は一人40000円以上です。
自宅(東京都内)と上高地間を帝国ホテルハイヤーにて送迎するプランもあります。中型車(クラウン・シーマ)で 210,000円です。
上高地の天気の特徴
上高地の魅力
綺麗な水の流れや高山植物


標高1,500mに位置する上高地では季節ごとに咲く多彩な花々、鳥のさえずり、小さな昆虫、刻々と変わる川の色や空の色、新緑や紅葉、落ち葉、などなど、季節の移ろいを感じ自然に耳を傾けながら、上高地の不思議を探してみてはいかがでしょう。
各種情報
上高地トレッキングツアー
- 東京・大阪・京都⇔上高地 さわやか信州
役場
- 松本市役所山岳観光課 電話:0263-94-2307
温泉宿の問い合わせ
- 奥飛騨温泉郷観光協会 電話:0578-89-2614
- 平湯温泉観光案内所 電話:0578-89-3030
登山届提出
- 長野県のホームページで携帯やパソコンから出来ます。また、岐阜県側からは岐阜県北アルプス山岳遭難対策協議会事務局のホームページから提出出来ます。また、各登山口(新穂高温泉、中房温泉、上高地)などの現地にも登山ポストが設置されています。
登山地図のスマホアプリ
- 山と高原地図のスマホアプリ
昭文社から販売されています。山と高原地図ホーダイ - 登山地図ナビアプリ 定額(500円/月 or 4800円/年)で61エリアの「山と高原地図」が使い放題。山と高原地図[地図単品購入版]地図1エリア 650円。
上高地周辺の気温
最高気温 | 平均気温 | 最低気温 | |
1月 | -1.9 | -7.1 | -12.3 |
2月 | -0.9 | -6.5 | -12.0 |
3月 | 3.6 | -2.5 | -8.0 |
4月 | 10.6 | 4.0 | -2.2 |
5月 | 15.6 | 9.1 | 3.3 |
6月 | 18.8 | 13.2 | 8.5 |
7月 | 22.4 | 16.1 | 12.7 |
8月 | 23.7 | 17.7 | 13.4 |
9月 | 19.0 | 13.5 | 9.4 |
10月 | 13.0 | 7.0 | 2.2 |
11月 | 7.4 | 1.2 | -3.8 |
12月 | 1.5 | -4.0 | -9.9 |
服装や装備品のチェックリスト
登山地図 | 必須 上高地インフォメーションセンターで無料でゲットできます。 |
靴 | 登山靴でなくても大丈夫です。スニーカーでOK。 |
レインウェア | 必須 山の天候は急変します。天気予報で晴が出ていても レインウェアは必須です。また、防寒着としても使えます。 折り畳み傘でも可。 |
帽子 | 必須 日よけ用のつばが広く軽いものをお奨めします。 |
日焼け止め | 必須 日光を遮る木々がない場所もあり、標高が高いので紫外線が強く必帯です。 |
飲料水 | 必須 無料の水場が各所にあるのでペットボトルなどが1本あればよいでしょう。 |
行動食 | あったら良い 各所に食べるところがあるので簡単なものでOKです。 |
パックカバー | 必須 ザックが濡れないようにするためのザックカバーは雨に日には絶対必要です。ザックカバーも雨衣と同様に防水性が衰えてきます。 時折、防水スプレーをするなどのメンテナンスが必要です。 |
救急薬品 | あったら良い 切り傷、擦り傷にカットバン、絆創膏を持っていくと良いでしょう。虫刺され薬品も。 |
ティッシュペーパー | あったら良い 止血など万が一の時のためにあったら良いです。 |
防寒着 | 必須 気温に合わせてフリーズやダウンジャケットなどを選択。 |
カメラ | あったら良い 山旅の思い出にぜひどうぞ。 |
ビニール袋 | あったら良い ごみ入れとして2~3個あると便利です。 |
保険証(コピー) | あったら良い 事故や遭難時に必要です。 |
穂高神社御船神事

穂高岳神社奥宮は明神岳のたもとの上高地明神池湖畔に鎮座しています。毎年10月8日には竜頭鷁首(りょうとうげきしゅ)を付けた二艘のお船を明神池に浮かべて雅楽を奏で、御幣を保持しながら一之池を一周する御船神事が催されます。これは、山の安全と神の恵みを神に感謝するお祭りです。
お船は平安朝の頃、上流貴族の中でよく用いられたもので、竜は水を渡るのに最も早きもの、鷁は風に耐えゆるに最も強きものとされます。
穂高神社の神域にある明神池は、針葉樹林帯に囲まれ、荘厳な雰囲気が辺りを包み込んでいます。ひょうたん型の形で、手前は一之池、奥は二之池と呼ばれています。 イチョウバイカという珍しい水草やイワナ、マガモが生育しています。