目次

栂池から白馬乗鞍岳・白馬大池ルート地図

  • 距離3.9 km
  • 登り632 m
  • 下り71 m

栂池から白馬乗鞍岳白馬大池ルートの難易度

難易度  1/10

ルート栂池自然園入り口(標高1,850m)⇒銀嶺水(標高2,176m)⇒天狗原(標高2,202m)
⇒白馬乗鞍岳(標高2,469m)⇒白馬大池(標高2,380m)

難所はありません。

栂池から白馬乗鞍岳白馬大池ルートの体力

体力  1/10  

飲料水必要量5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.42リットル、体重60kgの人:1.84リットル、体重75kgの人:2.26リットル
消費カロリー5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:2.632Kcal、体重60kgの人:3.421Kcal、体重75kgの人:4.211Kcal
燃焼脂肪量5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.376kg、体重60kgの人:0.489kg、体重75kgの人:0.602kg

コースタイム

  • 登山:栂池自然園入り口→白馬大池 2時間45分
  • 下山:白馬大池→栂池自然園入り口 2時間25分

栂池から白馬乗鞍岳白馬大池ルートの山小屋

北アルプス山小屋
白馬大池山荘
白馬大池山荘

アクセス

北アルプス登山口-アクセスと駐車場
栂池高原のアクセスと駐車場
栂池高原のアクセスと駐車場

栂池から白馬乗鞍岳白馬大池ルート

栂池平

栂池平
栂池高原スキー場のゴンドラリフトイブと栂池ロープウェイを乗り継いで栂池平に降り立ちます。遊歩道で、一周3時間半の栂池自然園も参照してください。

栂池自然園のビジターセンター

栂池自然園のビジターセンター
栂池自然園のビジターセンターと公衆トイレの間から登山道が始まります。ここから天狗原を経由して白馬乗鞍岳へ登って行きます。白馬大池の畔に建つ白馬大池山荘までのコースタイムは2時間45分です。

オオシラビソの樹林帯

オオシラビソの樹林帯
林床にスズタケが生えるオオシラビソの樹林帯の中の九十九折の登りです。

ネマガリダケが自生する登山道

ネマガリダケが自生する登山道
正面の丘に向け登ります。ネマガリダケが、登山道の両脇を埋めて、ダケカンバも見られるようになります。この少し上まで登ると右手方向に高妻山や妙高山が目に飛び込んできます。

銀嶺水

銀嶺水
水場の銀嶺水。登山道から10メートルほど入った所にあります。水を補給するには十分な量です。

平坦地で開けた場所

平坦地で開けた場所
平坦地で開けた場所に出ます。ザックを下ろして一休みするのにちょうど良い場所です。正面の丘をひと上りすれば天狗原です。

天狗原(てんぐっぱら)

天狗原(てんぐっぱら)
天狗原(てんぐっぱら)には高層湿原に池塘がいくつも点在し、木道の脇には初夏から風に揺れるワタスゲの白い果穂が印象的です。その他ヒオウギアヤメ、チングルマなどの高山植物が咲きます。

天狗原の湿原の中に木道

天狗原の湿原の中に木道
庭園を思わせる天狗原の湿原の中に木道が整備されています。ナナカマドが多く、秋には赤く色づくと綺麗になることでしょう。

天狗原の高層湿原

天狗原の高層湿原
池塘が点在する天狗原の高層湿原の中に作られた木道を進みます。

風吹大池分岐

風吹大池分岐
天狗原終点にある分岐。左はこれから向かう白馬乗鞍岳、右は風吹大池へまで伸びています。これから灌木帯の中に入って行きます。

安山岩の岩稜帯

安山岩の岩稜帯
灌木帯の中に入るといつしか木道は終わり、安山岩の大小様々な石がごろごろした上を登ります。

安山岩の表面はツルツルして滑りやすい

安山岩の表面はツルツルして滑りやすい
灌木の背が低くなると少しずつ展望が開けます。3~4メートルほどあろうかと思われる大岩をクリアして登ります。安山岩の表面はツルツルして滑りやすいので、特に雨天時は注意です。

展望が開け右上に雪渓が見える

展望が開け右上に雪渓が見える
大きく展望が開け右上に雪渓が見えてきました。周辺はナナカマドが多く自生しているので、秋の紅葉シーズンは素晴らしい光景となるでしょう。

天狗原の全景

天狗原の全景
庭園を思わせる天狗原を振り返る。池塘が点在する湿原の中に木道が伸びているのが見えます。天狗原は春スキーのメッカ。栂池からスキーを担いで上がるか3月から始まるヘリスキー&スノーボードは大人14,000円、こども12,500円 。

7月下旬までは軽アイゼン必要

7月下旬までは軽アイゼン必要
登山道の右手方向に見える雪渓。この辺りは毎年残雪があるところで、8月上旬までは登山道を雪が覆っています。7月下旬までは軽アイゼンがあったほうが良いでしょう。

安山岩の大岩を直登

安山岩の大岩を直登
右手側に雪渓を見ながらゴーロ状の急登になります。大小様々な安山岩の大岩がゴロゴロした所を直上する様に登るので結構きついです。

ゴーロ帯の登りがほぼ終り

ゴーロ帯の登りがほぼ終り
ゴーロ帯の登りがほぼ終わります。大岩の間をすり抜けるように登り、右手上方の雪渓をトラバースします。

雪渓を渡る

雪渓を渡る
雪渓の傾斜は緩いので、特にアイゼンの必要はありません。雪渓が多い8月上旬辺りまで、滑り止めのロープが設置されています。

ガレ場を登る

ガレ場を登る
雪渓のトラバースが終了し、ガレ場を登り灌木帯をジグザグに登れば平坦な乗鞍岳頂上に飛び出します。

天狗原の先に山ノ神尾根

天狗原の先に山ノ神尾根
ガレ場から雪渓のトラバース箇所を振り返る。8月中旬の様子ですが、雪渓が大分消えているのが分ります。天狗原の先に山ノ神尾根が見えています。

白馬乗鞍岳山頂のケルン

白馬乗鞍岳山頂のケルン
灌木帯を抜けるとハイマツに覆われた平原が広がります。正面に山頂を示す大きなケルンが見えます。この辺り一帯が白馬乗鞍岳山頂です。奥は小蓮華岳(白馬岳)へ通じる尾根です。

白馬乗鞍岳から船越ノ頭を望む

白馬乗鞍岳から船越ノ頭を望む
白馬乗鞍岳山頂を示すケルン。山頂は台地状の平坦な所なので明確なピークはありません。奥の小ピークは雷鳥坂を登ったところにある船越ノ頭です。この稜線を登っていけば小蓮華岳を経由して白馬岳へ至ります。

白馬乗鞍岳から白馬大池山荘まで約15分

白馬乗鞍岳から白馬大池山荘まで約15分
白馬乗鞍岳のケルンから白馬大池に向けゆっくりと下って行きます。ハイマツ帯を過ぎると大きな岩が累々と重なり合う道になります。白馬大池山荘まで約15分の行程です。

白馬大池山荘の赤い屋根が見える

白馬大池山荘の赤い屋根が見える
白馬大池とその湖畔に建つ白馬大池山荘の赤い屋根が見えて来ました。今日はガスで見えませんが、白馬大池の先に雪倉岳や朝日岳が見えるはずです。

白馬乗鞍岳山頂のケルン

白馬乗鞍岳山頂のケルン
白馬大池方面に少し進んだ所から白馬乗鞍岳山頂のケルンを振り返る。山頂周辺は広い平坦地なのでハイマツが雪で覆われてしまうとルートを見失ってしまう恐れがあるのでケルンが立っているのでしょう。

白馬大池

白馬大池
白馬大池。湖畔に白馬大池山荘が見えます。標高2,379mの高さがあり、北アルプスの中で風吹大池について2番目の大きさです。雲がなければ朝日岳と雪倉岳が見えるはずです。

白馬大池の先に船越ノ頭

白馬大池の先に船越ノ頭
白馬大池と小蓮華山(白馬岳)方面を写す。小ピークは船越ノ頭です。

白馬大池湖畔沿いの岩場を進む

白馬大池湖畔沿いの岩場を進む
白馬大池湖畔沿いのゴロゴロした岩場を進みます。白馬大池に流入する川はありませんが、大量に降る冬季の雪の為、夏場でも残る雪田からの水や雨水などによって水が湛えられています。

白馬大池山荘

白馬大池山荘
白馬大池山荘周辺は、花が終わったチングルマが群生。7月終わりから8月上旬にかけてチングルマ 、ハクサンコザクラ、ハクサンイチゲなど湿性高山植物が咲き誇ります。

テント指定地

テント指定地
テント指定地から白馬大池と小蓮華山方面を写す。白馬大池山荘の前は広いテントサイトになっていて夏山シーズン中は賑わっています。池の右手斜面は雪解けと共にハクサンコザクラが咲き、7月にはチングルマが黄色い花で埋め尽くします。

白馬大池から白馬乗鞍岳方面

白馬大池から白馬乗鞍岳方面
白馬大池から白馬乗鞍岳方面を写す。山頂に立つケルンが見えています。

雷鳥坂から白馬大池

雷鳥坂から白馬大池
白馬大池を後にして白馬岳へ向かいます。雷鳥坂の途中から振り返って撮影。白馬大池は、白馬乗鞍岳付近の火山によって堰き止められ、天水がたまって出来た山上の池です。白馬岳へは 白馬大池から白馬岳をご覧ください。

登山コース要約

栂池高原スキー場のゴンドラリフトイブに乗り、

栂池ロープウェイに乗り継いで山頂駅の栂池自然園駅で降ります。山頂駅から栂池自然園ビジターセンターまでは舗装された道を歩きます。栂池自然園は6月上旬から11月上旬にかけて開園され、ビジターセンターの入場料を兼ねて大人300円です。

栂池自然園ビジターセンターの手前から登山道に入ります。 樹林帯をジグザグに登ると銀嶺水と書かれた標識が立っています。水場はそこから10m ほど入った所で冷たい湧水がこんこんと流れ出しています。
水を補給し一休みしたら出発です。少し登るとチングルマが辺りを埋め尽くす平坦地に出ます。

天狗原(てんぐっぱら)まで上がると平坦な湿地帯をうねる様に木道が伸びています。木道周辺の池塘にはタテヤマリンドウ、ヒオウギアヤメ、ハクサンコザクラなどの高山植物が咲き登山者を飽きさせません。

白馬乗鞍と風吹大池を示す分岐で左方向に向かいます。 安山岩の大きな石がごろごろした所を登ると雪渓が見えてきます。七月初旬頃までこの辺りの岩はまだ雪渓に覆われています。

さらに大岩がごろごろした所を登り切り、雪渓を右にトラバースします。 トラバースを終え少し登れば広大な台地が目に飛び込んできます。白馬乗鞍岳です。

ハイマツの間を進むと、白馬乗鞍岳の山頂を示す大きなケルンが見えてきます。 白馬乗鞍岳山頂はハイマツに覆われた平坦な所で、明瞭なピークはありません。 山頂を示す大きなケルンが立っている所と地図上での山頂は少し異なるようです。

白馬乗鞍岳山頂から10分ほどの距離を下った所が白馬大池です。白馬大池は、北アルプス第2位の広さを誇る山上湖(火口湖)です。水が流入する水源はなく、すべて雪解け水が流れ込んだものです。そのため水深は4メートルほどとあまり深くありません。秋になるとその水位は次第に下がり3メートルほどになるようです。そこにはサンショウウオが生息しています。ちなみに北アルプスで最も広い湖は、この近くにある風吹大池です。

湖畔に建つ白馬大池山荘の周りにはハクサンコザクラ、ハクサンイチゲ、チングルマなどの多くの高山植物が咲くお花畑が広がっています。また、山荘の裏手がキャンプ指定地になっていて、テント泊用のトイレも併設されています。水は無料で補給することが出来ます。

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