- 1. 大日岳ルート地図
- 2. 大日岳ルートの難易度
- 3. 大日岳ルートの体力
- 4. コースタイム
- 5. 温泉
- 6. 山小屋
- 7. 登山口のアクセス
- 8. 大日岳ルート
- 8.1. 室堂平から大日三山
- 8.2. ミクリガ池
- 8.3. エンマ台の火山ガス情報ステーション
- 8.4. リンドウ池の先に雷鳥山荘
- 8.5. 雷鳥平の雷鳥平キャンプ場
- 8.6. 雷鳥沢に架かる橋を渡る
- 8.7. 新室堂乗越への登り
- 8.8. 新室堂乗越
- 8.9. 新室堂乗越から室堂平
- 8.10. 奥大日岳の一角2611mピーク
- 8.11. カガミ谷乗越
- 8.12. 称名川を隔てて立山道路
- 8.13. 中大日岳と大日岳
- 8.14. 二重山稜の先に奥大日岳
- 8.15. 奥大日岳からの剱岳
- 8.16. 簡単な鎖場を降りる
- 8.17. 小ピークの南側をトラバース
- 8.18. 二重山稜の窪地に水溜り
- 8.19. 鎖場を下る
- 8.20. 鎖場を降りた所から振り返って撮影
- 8.21. 鎖場下の鉄階段
- 8.22. 穏やかな稜線
- 8.23. 右上に登る鎖場
- 8.24. 鎖場 登山道の幅は十分
- 8.25. 鎖場から奥大日岳を振り返る
- 8.26. ゴシャメンの滝
- 8.27. 手前ピークが中大日岳
- 8.28. 七福園
- 8.29. 七福園岩屋
- 8.30. 中大日岳への木道
- 8.31. 中大日岳山頂
- 8.32. 中大日岳と大日岳鞍部に大日小屋
- 8.33. 大日小屋
- 8.34. 大日岳山頂
- 8.35. 大日岳は立山修験の行場
- 8.36. 大日小屋に戻る
- 8.37. 大日小屋から大日平へ下る
- 8.38. 灌木と高径草原の中のトラバース
- 8.39. ロウソク岩
- 8.40. 兜岩
- 8.41. 下からの兜岩
- 8.42. ナナカマドが多く自生した場所
- 8.43. 水場
- 8.44. 大日平の木道の先に大日平小屋
- 8.45. 沢状の登山道
- 8.46. ザクロ谷の源頭部の小さな沢を横切る
- 8.47. 大日平
- 8.48. 大日平から大日岳
- 8.49. 大日平小屋
- 8.50. 称名廊下に落ちる不動滝
- 8.51. 大日平はラムサール条約登録湿地
- 8.52. 弥陀ケ原の先に薬師岳
- 8.53. 牛ノ首尾根
- 8.54. ロープ場
- 8.55. 梯子が続く
- 8.56. 右手はザクロ谷、左手は称名川
- 8.57. 滑りやすい急斜面のロープ
- 8.58. 猿ヶ馬場を通過
- 8.59. 称名川の南側斜面の大岩璧
- 8.60. 大日岳登山口
- 8.61. 大日岳登山口から称名滝を目指す
- 8.62. 飛流橋
- 8.63. 称名滝
- 8.64. レストランハウス称名
- 9. 奥大日岳~大日岳~大日平~称名滝の動画
- 10. 大日岳山頂周辺の気温
- 11. 大日岳へ登るための装備と服装
- 12. 服装や装備品のチェックリスト
- 13. 大日岳の立山修験
- 14. 立山の他の登山ルート
大日岳ルート地図
- 距離15.3km
- 登り689m
- 下り2059 m
大日岳ルートの難易度
難易度 3/10
ルート | 立山室堂(標高2,431m)⇒雷鳥平(標高2,265m)⇒ 新室堂乗越(標高2,384m)⇒室堂乗越(標高2,362m)⇒ カガミ谷乗越(標高2,505m)⇒奥大日岳(標高2,606m)⇒ 七福園(標高2,480m)⇒中大日岳(標高2,500m)⇒ 大日小屋(標高2,422m)⇒大日岳(標高2,498m)⇒ 大日平山荘(標高1,765m)⇒大日岳登山口(標高1,064m)⇒称名滝(標高1,090m) |
大日岳ルートの体力
体力 2/10 泊
飲料水必要量 | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:2.25リットル、体重60kgの人:2.93リットル、体重75kgの人:3.60リットル |
消費カロリー | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:4.185Kcal、体重60kgの人:5.441Kcal、体重75kgの人:6.696Kcal |
燃焼脂肪量 | 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果 体重45kgの人:0.598kg、体重60kgの人:0.777kg、体重75kgの人:0.957kg |
コースタイム
- 登山:立山室堂⇒大日岳 5時間10分
- 下山:大日岳⇒大日岳登山口(称名滝) 3時間50分
温泉
山小屋
登山口のアクセス
大日岳ルート
大日岳は日本二百名山の一つで、奥大日岳、中大日岳、大日岳を合わせて大日三山と呼ばれています。最高峰は奥大日岳の一角にある2,611mピークです。
室堂平から大日三山
ミクリガ池
エンマ台の火山ガス情報ステーション
リンドウ池の先に雷鳥山荘
雷鳥平の雷鳥平キャンプ場
雷鳥沢に架かる橋を渡る
新室堂乗越への登り
新室堂乗越
新室堂乗越から室堂平
奥大日岳の一角2611mピーク
カガミ谷乗越
称名川を隔てて立山道路
中大日岳と大日岳
二重山稜の先に奥大日岳
奥大日岳からの剱岳
簡単な鎖場を降りる
小ピークの南側をトラバース
二重山稜の窪地に水溜り
鎖場を下る
鎖場を降りた所から振り返って撮影
鎖場下の鉄階段
穏やかな稜線
右上に登る鎖場
鎖場 登山道の幅は十分
鎖場から奥大日岳を振り返る
ゴシャメンの滝
手前ピークが中大日岳
七福園
七福園岩屋
中大日岳への木道
中大日岳山頂
中大日岳と大日岳鞍部に大日小屋
大日小屋
大日岳山頂
大日岳は立山修験の行場
大日小屋に戻る
大日小屋から大日平へ下る
灌木と高径草原の中のトラバース
ロウソク岩
兜岩
下からの兜岩
ナナカマドが多く自生した場所
水場
大日平の木道の先に大日平小屋
沢状の登山道
ザクロ谷の源頭部の小さな沢を横切る
大日平
大日平から大日岳
大日平小屋
称名廊下に落ちる不動滝
大日平はラムサール条約登録湿地
弥陀ケ原の先に薬師岳
牛ノ首尾根
ロープ場
梯子が続く
右手はザクロ谷、左手は称名川
滑りやすい急斜面のロープ
猿ヶ馬場を通過
称名川の南側斜面の大岩璧
大日岳登山口
大日岳登山口から称名滝を目指す
飛流橋
称名滝
レストランハウス称名
奥大日岳~大日岳~大日平~称名滝の動画
大日岳山頂周辺の気温
最高気温 | 平均気温 | 最低気温 | |
1月 | -9.0 | -13.0 | -17.0 |
2月 | -8.1 | -12.8 | -16.9 |
3月 | -3.5 | -8.9 | -13.7 |
4月 | 4.4 | -2.6 | -8.5 |
5月 | 9.8 | 2.6 | -3.5 |
6月 | 13.2 | 6.6 | 3.1 |
7月 | 16.5 | 9.9 | 5.6 |
8月 | 18.2 | 11.4 | 6.5 |
9月 | 13.1 | 7.2 | 2.7 |
10月 | 6.9 | 0.7 | -4.1 |
11月 | 0.6 | -5.0 | -9.5 |
12月 | -5.8 | -10.3 | -13.9 |
大日岳へ登るための装備と服装
軽アイゼン | 12本歯アイゼン | ピッケル | サングラス | テント | |
1月 | × | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
2月 | × | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
3月 | × | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
4月 | × | ◎ | ◎ | ○ | ◎ |
5月 | △ | ◎ | ○ | ○ | ○ |
6月 | × | × | × | △ | × |
7月 | × | × | × | △ | × |
8月 | × | × | × | △ | × |
9月 | × | × | × | △ | × |
10月 | × | × | × | △ | × |
11月 | × | × | × | ○ | △ |
12月 | × | ◎ | ○ | ◎ | ◎ |
服装や装備品のチェックリスト
登山地図 | 必須 大日岳ルートの分岐は多くありませんが、登山地図を忘れると道迷いの原因に! 登山地図を持って行かないのは命取りと言えます。 |
レインウェア | 必須 山の天候は急変します。天気予報で晴が出ていても レインウェアは必須です。また、防寒着としても使えます。 セパレートタイプの通気性と防水性を兼ね備えたゴアテックスがベストです。 |
帽子 | 必須 立山室堂で森林限界をすでに超えています。大日岳のルートはほとんど直射日光が降り注ぎます。日よけ用のつばが広く軽いものをお奨めします。寒さが厳しいときは、耳を覆うニット製、冬山ではフルフェイスタイプをお奨めします。 |
日焼け止め | 必須 大日岳は標高2,611mのため、 稜線では日光を遮る木々が一切ありません。ルートのほとんどが森林限界を超えているので紫外線が強く必帯です。 |
飲料水 | 必須 大日小屋と大日平山荘で水を確保できますが、それ以外の水場は大日岳の兜岩の下にあるだけです。コースタイムが長いので天気の良い日は少し多めに持って行きましょう。 |
ヘッドランプ | 必須 夜になると電気を落としてしまう山小屋もあります。そんな時トイレに行くのが不自由です。また、暗い内から山頂まで登り、御来光を拝むためにも必要です。 |
行動食 | 必須 コースタイムが長いので多めに持っていくと良いでしょう。パン・ナッツ類・野菜ジュース、飲むヨーグルトなど立ち休憩で食べられるものがお薦めです。 |
パックカバー | 必須 ザックが濡れないようにするためのザックカバーは雨に日には絶対必要です。ザックカバーも雨衣と同様に防水性が衰えてきます。時折、防水スプレーをするなどのメンテナンスが必要です。 |
救急薬品 | 必須 切り傷、擦り傷にカットバン、絆創膏を持っていくと良いでしょう。虫刺され薬品も。また、筋肉痛が起こった時のために湿布薬などを持っていくことをお勧めします。 |
ティッシュペーパー | 必須 止血用などの万が一の時のために必帯です。ポケットティッシュを水で濡らし耳栓として使う場合にも有効です。 |
防寒着 | 必須 薄手のフリース,セーター、軽いダウンジャケット。 横岳山頂では、7~8月でも最低気温が6度近くまで下がることがあります。 軽くて保温性の高いものを選びます。ゴアテックスのレインウェアを その上に着ると更に保温性が高まります。 |
手袋 | あったら良い 鎖場に使います。革製の手袋がベストですが、軍手でもOKです。 |
耳栓 | あったら良い 大日岳周辺の山小屋では大部屋が基本です。就寝時に いびきをかく人が必ずいます。耳栓の効果は絶大です。 |
カメラ | あったら良い 大パノラマや高山植物が豊富なので山旅の思い出にぜひどうぞ。ウエストポーチに収納出来る大きさであることが望ましいです。 |
ビニール袋 | あったら良い ごみ入れとして、使用前の下着入れ、使用後の下着入れとして5~7個あると便利です。 |
保険証(コピー) | あったら良い 事故や遭難時に必要です。 |
サブザック | あったら良い 大日小屋にザックを置いて、サブザックで身軽な状態で大日岳山頂ピストンが出来ます。水、カッパなど必要最低限が入る軽いコンパクトなものを使用すること。 |
シュラフカバー | あったら良い 遭難時や混雑している山小屋(一つの布団に2人)で役に立ちます。毛布2枚を床に敷きゴアテックス製のシュラフカバーに入ります。 |
大日岳の立山修験
修験道の発祥の地とされる奈良県の金峯山。かつて大日岳は、立山における金峯山と称されていました。1893年(明治26年)に河合磯太郎と土井平作らは、他3人の案内人と共に大日岳に登り、山頂で頭部に二匹の龍頭を飾った錫杖を発見します。これを持ち帰って鑑定すると、平安時代のものであることが分ります。1907年に陸地測量部が剱岳山頂で発見した銅錫杖頭と同じ時代のものであったのです。
大日岳への入峰路は、現在の上市町に位置する磨崖仏で有名な真言宗大岩山日石寺や現在は曹洞宗に転宗した眼目山立山寺を拠点として上市川を遡るものでした。難所が続くこのルートからの大日岳は、修験者(山伏)にとっての行場であり、山頂から立山や剱岳を遥拝するための山であったということが出来ます。
一方、現在の立山町に位置する天台浄土教系列の宗教勢力の拠点であった芦峅寺や岩峅寺などの古刹を中心として、修験者を先達として一般の衆徒が登ったのが立山でした。その入峰路は、両寺から富山市を流れる常願寺川を遡って弥陀ケ原に出るものでした。地獄谷の存在と浄土山があることから、地獄信仰と山中浄土信仰が加わったものと考えられています。
大日岳に登った修験者たちは、山頂にある祠(石垣)に向かって「オン・アビラウンケン・バザラダンバン」(大日如来様、大いなる恵みを感謝します。)と真言を唱えます。 又、剱岳に向かって手を合わせ、不動明王真言「ナウマク・サマンダ・バザラダン・センダー・マカロシャダ・ソワタヤ・ウンタラタ・カン・マン」(大いなる御加護を感謝します。)と唱えます。
大日岳の名前は大日如来が元になっていると言われ、大日岳そのものが大日如来(太陽)として信仰されていました。又、剱岳は、山そのものが大日如来の応身である不動明王として信仰されていました。
立山に登ったら「南無立山和光大権現」と手を合わせ唱えます。こらは立山全般における宝号で、光(御来迎)と和す(一体化する)という意味で、立山の霊験を称えています。