日本アルプス登山ルートガイド > 百名山と日本の山々 > 赤城山 > 赤城神社・赤城大沼・小沼・覚満淵
赤城神社 赤城大沼 小沼 覚満淵ハイキング概要
赤城大沼ハイキングコース案内
大沼は面積88ヘクタール、水深16.5m、周囲4キロの赤城山最大のカルデラ湖です。
一周1時間で湖畔に作られた原生林の中の遊歩道や車道を歩きます。
大沼の小鳥ヶ島に鎮座する赤城神社の参拝もお勧めです。
6月中旬のつつじ、8月初旬の赤城山夏祭り・花火大会、秋の紅葉、冬の氷上ワカサギ釣り・スケートなどが楽しめます。
※「大沼」「小沼」はそれぞれ「おの」「この」と発音します。
覚満淵(かくまんぶち)ハイキングコース案内
覚満法師が大法会を開いたと伝わる覚満淵は、大沼の南東側に出来た周囲800m程の高層湿原と中間湿原が混在する形で形成され、地元では「小尾瀬」と呼ばれています。
覚満淵の周囲には木道が整備され、一周20分で歩け、春にはミズバショウ、初夏にはニッコウキスゲ、レンゲツツジ、アヤメなどが花を咲かせます。
モウセンゴケ、ムシトリスミレなどの食虫植物も目にすることが出来ます。覚満淵は赤城山ビジターセンターが近くにあり、駐車場と公衆トイレが利用できます。又、鳥居峠には小地蔵岳とを結ぶケーブルカーがあった時の駅舎がレストランになっています。
小沼ハイキングコース案内
小沼は周囲を地蔵岳・小地蔵岳・長七郎山に囲まれ、長七郎山の火山によって作られた爆発火口湖です。
小沼の周囲約1KMを徒歩30分ほどで周回する初心者向けハイキングコースです。
小沼の北西岸を走る県道16号線大胡赤城線沿いに駐車場と公衆トイレが完備しています。
※県道16号線は、雪の為12月中旬〜4月上旬の間、赤城温泉〜小沼間が冬季閉鎖になります。
赤城三所明神の成立
南北朝時代の「赤城山縁起」によると、大沼の神は赤城大明神で、本地仏は千手観音。小沼の神は高野辺大明神で、本地仏は虚空蔵菩薩。地蔵岳の神は覚満大菩薩で、本地仏は地蔵菩薩。この三つで、赤城三所明神が成立したと言わています。
中世になると神仏習合で仏教の影響を強く受けた山岳修験が盛んになり、大沼・小沼の沼神信仰に地蔵岳が追加されたものと考えられています。
黒檜山、鈴ヶ岳、地蔵岳などには修験道に関わる石仏などが多数建立され、その面影を現在に残しています。
参考文献:名山の日本史
画像一覧
大沼に半島状に突き出すように祀られる小鳥ガ島の赤城神社。昭和45年(1970年)まで大沼の東岸に大洞赤城神社が鎮座していましたが、当地に移築されました。志賀直哉文学碑がこの地に立っているので見学お薦めです。
覚満淵の先に大沼が見えています。烏居峠から撮影。北側にせり上がる斜面は駒ヶ岳です。駒ヶ岳側から半島状に突き出した泥炭の厚さは2.5〜3mくらいあると言われ、ミズゴケやツルコケモモ群落で覆われ、高層湿原化していると思われる場所です。
大きな池塘に沿って木道が敷かれ周囲を一周出来ます。ミニ尾瀬と呼ばれるこの湿原は、南東部にある湧水と斜面から供給される雨水によって涵養され、高層湿原のミズゴケやツルコケモモ群落と中間湿原的なヌマガヤ群落が混在しています。
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