日本アルプス登山ルートガイド-核心部のルート案内
Home北アルプス南アルプス中央アルプス八ヶ岳富士山百名山登山ガイド山小屋アルバイト

日本アルプス登山ルートガイド > 百名山と日本の山々 > 浅間山 > 車坂峠から黒斑山⇒蛇骨岳⇒仙人岳(浅間山外輪山)コース

百名山百名山山小屋アクセス・交通機関高山植物きのこ温泉情報

大雪山

羊蹄山

栗駒山

吾妻山

磐梯山

安達太良山

那須岳

尾瀬

会津駒ヶ岳

燧ヶ岳

至仏山

武尊山

日光白根山

男体山

苗場山

巻機山

谷川岳

白山

妙高山

火打山

雨飾山

高妻山

四阿山

赤城山

浅間山

筑波山

妙義山

荒船山

両神山

雲取山

伊豆ヶ岳

御岳山

大岳山

高尾山

丹沢

箱根山・駒ケ岳

金時山

天城山

乾徳山

金峰山

瑞牆山

甲武信ヶ岳

西沢渓谷

大菩薩嶺



車坂峠から黒斑山⇒蛇骨岳⇒仙人岳(浅間山外輪山)コース

車坂峠からトーミの頭⇒浅間山外輪山(黒斑山⇒蛇骨岳⇒仙人岳))登山コース概要

登山コース案内

車坂峠の高峰高原ビジターセンターと高峰高原ホテルには大きな駐車場があり、高峰高原ホテルの裏には水洗式の公衆トイレが完備しています。高峰高原ホテルでは日帰り入浴施設があります。又、高峰高原アサマ2000スキー場方面へ1km ほど入った所に高峰温泉があり、展望露天風呂が薦めです。

長野新幹線佐久平駅から在来線の小諸駅を経由する高峰温泉行きバス(約1時間)が1日2〜4往復運行されていますが、運行本数が少ないので、事前確認が必要です。そのためタクシーでのアクセスの方が便利です。 東京駅から早朝の長野新幹線に乗れば日帰り登山も可能です。

登山口となる車坂峠は、すでに標高2000メートル近くあり、南麓の佐久平の町並みはもとより、南アルプス八ケ岳北アルプス富士山の雄大な展望が広がっています。

チェリーパークラインから数十メートル入った登山口で表コースと中コースが分岐しています。
表コースは途中で下りがあるためコースタイムが中コースに比べ多いのが難点ですが、展望が開ける場所が多く、登りに使うとよいでしょう。
一方、中コースは樹林帯の中にあるため展望は望めませんが、コースタイムが短いのが利点で、下りに使うとよいでしょう。

昭文社の登山地図には中コースと黒斑山(くろふやま)から蛇骨岳・仙人岳にかけての稜線に危険マークがありますが、全く危険ではないので安心して登山できます。

車坂峠登山口の分岐で右の表コースを進みます。車坂山まで登ると、展望は開け振り返ると、水ノ塔山から篭ノ登山(かごのとやま)、西篭ノ登山へと続く高峰高原がアサマ2000スキー場の奥に広がっているのが見えます。 途中に槍ガ鞘火山シェルターがあり、浅間山が活火山であることを実感させられます。
登山口から約1時間でトーミの頭と浅間山が美しく望める赤ゾレの頭に出ます。

トーミの頭に登ると正面に浅間山、北側に第1外輪山を一望でき、急峻な山容の黒斑山から続く蛇骨岳・仙人岳の稜線と浅間山とが作る景観は一見の価値があります。

トーミの頭から第1外輪山を北進し、縦走が始まります。黒斑山へ向かう途中で草スベリ分岐を右に見送り、針葉樹林帯の緩斜面を登り、浅間山の火山活動を監視するライブカメラや避雷針の脇を通り黒斑山に立ちます。山頂から北側を望むと展望の良い稜線が蛇骨岳・仙人岳・鋸岳へと続きます。

蛇骨岳まで進むと西側の展望が効きだし、湯ノ丸山、篭ノ登山などの山々が見えてきます。

蛇骨岳で大きく進路を東に取り、仙人岳まで来ると北側の展望が広がり、眼下には浅間高原シャクナゲ園が見えてきます。仙人岳からゆっくり下って行くと鋸岳手前のJバンド下降点が見えてきます。鋸岳からはバカ尾根が北東方向に伸び、その先に西暦1783年の大噴火で押し流された火砕流が襲った「鬼押し出し」が見えています。現在は、浅間山火山博物館や浅間園キャンプ場などが出来て、観光地化しています。

Jバンド下降点から下ると賽ノ河原へ降りたちます。ガレ場の急斜面ですが、途中難所は有りません。

賽ノ河原の中の登山道を真っ直ぐ進むと樹林帯の中へ入ります。 Jバンドと浅間山(前掛山)への分岐を左に見送り、湯ノ平口で草スベリの急斜面に取り付きます。

湯ノ平口分岐からトーミの頭への登りは急坂で、つづら折りの登山道をゆっくりと登ります。 1時間ほどで稜線に上がり、トーミの頭から車坂峠登山口に向け中コースを下ります。



画像一覧

標高2000m近くある車坂峠バス停がある高峰高原ホテル。同ホテルかその隣の高峰高原ビジターセンターの駐車場にマイカーを駐めて表コース登山口へ向かいます。

車坂峠の高峰高原ホテル駐車場からチェリーパークラインの対岸にある表コース登山口を撮影。 正面のピークが車高山でその右手の丸いピークが赤ゾレの頭です。そこまで行くと目の前に大きく裾野を広げた前掛山や槍ガ鞘の岩峰が見えてきます。

高峰高原ホテルの裏にある公衆トイレ。中は綺麗な水洗式トイレです。

高峰高原ホテルの裏にある男子用水洗式公衆トイレ。

高峰高原ホテルの裏にある女子用和式水洗式公衆トイレ。

車坂峠のチェリーパークライン沿いの登山口から数十メートル入った所で右に表コース、左に中コースが分岐します。登山時は展望の良い表コースを登り、下山時に中コースを使います。

表コースに入り、林床に笹が生えるカラ松林をゆっくりと登っていきます。

下りがありますので、中コースよりコースタイムが多くかかります。

溶岩に付けられた白ペンキに従って登り返すと、展望が開ける車坂山に出ます。

前画像の車坂山から振り返る。高峰高原ホテルと高峰高原ビジターセンターが見えています。右側の少し低くなった所の建物は高峰高原アサマ2000スキー場で、その右遠景に水ノ塔山、篭ノ登山(かごのとやま)、西篭ノ登山が聳えています。

車坂山からいったん急坂を下り、少し進路を北に進めると黒斑山の西面が見えてきます。しばらく展望の効く稜線を進みますが、再び樹林帯の中に入ります。

樹林帯の中を少し登ればトーミの頭が見えてきます。

緩急のある登りを繰り返すと左前方に「トーミの頭」が現れてきます。その右手奥に前掛山が姿を現します。

カマボコ型の槍ガ鞘火山避難用シェルター。この周辺を槍ガ鞘と呼び、5月から6月にはアズマシャクナゲが紫色の綺麗な花を咲かせる場所です。

シェルター内部。詰めれば10人ほどが避難できる広さです。

槍ガ鞘(やりがさや)。ここは第1外輪山の一角をなす場所で、写真には写っていませんが右側上部に赤ゾレの頭があります。ここから一旦降り、左上部のトーミの頭に向かいます。正面にどっしり構えた浅間山(前掛山)が美しいい。

槍ガ鞘から稜線を北側に辿り「トーミの頭」へ向かいます。トーミの頭から東側に大きく崩壊した火山轢の斜面が火山地帯特有の荒々しい姿を見せています。鞍部で中コースが左側から合流してきます。

槍ガ鞘とトーミの頭間の鞍部にある中コースへの分岐。下山時はこのコースを通って車坂峠へ戻ります。

トーミの頭への登り返し。右手側が大きく崩壊した場所がありますが、山側を辿れば安全に登れます。

ト露岩の重なる狭いピークの「トーミの頭」。第1外輪山の一角をなす岩峰で、東側に広がる湯ノ原の平原や浅間山を取り囲む第2外輪山の前掛山の絶好の展望地です。

正面のピークが黒斑山。トーミの頭から第1外輪山を北進し黒斑山(くろふやま)、蛇骨岳、仙人岳、鋸岳へと足を進めます。コースは、灌木帯に入ったり出たりしながら緩斜面を登っていきます。

トーミの頭から黒斑山(くろふやま)の先にある蛇骨岳・仙人岳・鋸岳の稜線を写す。眼下には第1外輪山と第2外輪山との間に出来た窪地の「湯ノ原」から続く「賽ノ河原」が広がっています。

トーミの頭から前掛山を写す。進入禁止になっている浅間山本峰は前掛山の更に奥にあり、ここからは見えません。

トーミの頭から黒斑山へ向かう途中にある草スベリ分岐。正面に向かえば黒斑山、右に降りると草スベリ経由で湯ノ原分岐へ至ります。下山時は、第1外輪山を一周し、湯の原から草スベリを登り、中コースで車坂峠へ戻ります。

黒斑山は、第1外輪山の一角をなす小ピークで、東側及び南北の展望があります。西側は疎林に囲まれて展望はありません。黒斑山を少し進んだ所から蛇骨岳・仙人岳の稜線を写す。

蛇骨岳・仙人岳・鋸岳の稜線を写す。右上に浅間山(前掛山)があります。今回は稜線の先端のピーク・鋸岳の手前のJバンドを下って、賽ノ河原〜湯ノ原と平原を歩き、草スベリを登って登山口へ戻るルートを辿ります。

浅間山側(前掛山)の展望の開けた稜線です。

あと少しで蛇骨岳です。今までは稜線上の東側を歩いていいたため、西側の展望がありませんでしたが、蛇骨岳手前まで進むと西側(左側)に湯ノ丸山、篭ノ登山などの高峰高原や湯ノ丸高原の山々が見えてきます。

蛇骨岳山頂。左手方向に裏コース(車坂峠へ向かう)が分岐していますが、登山道が崩落しているため、現在は通行止めになっています。

蛇骨岳から第1外輪山は、大きく方向にカーブし仙人岳(右手前方のピーク)へ連なっています。

正面ピークが仙人岳です。広い稜線を下っていきます。以前は、下りきった鞍部に湯ノ平へ下る道が分岐していましたが、現在は立ち入り禁止になり廃道になっています。

仙人岳への登り。南側(右手側)は鋭く切れ落ちていますが、登山道は稜線の北側に付いているので、特に危険ではありません。

仙人岳山頂。

仙人岳から赤ザレの道を下っていきます。Jバンドがある鋸岳は、正面ピークのその奥です。左手眼下にはアズマシャクナゲを中心にレンゲツツジなど15万株の群生地がある浅間高原シャクナゲ園が見えています。

大変展望の良いルートです。正面の岩稜帯は、稜線の左側を巻く様に進みます。右手奥は浅間山(前掛山)の山腹が写真に写っています。

稜線の左側を進みます。右側は切れ落ちているので余り近づかないことです。

正面小ピークを北側から巻く様に越えるとJバンド下降点が見えてきます。

前写真の小ピークからトーミの頭方面を振り返る。眼下に見えるのは賽ノ河原・湯ノ原高原です。

二つ目のピークが鋸岳で、その手前にJバンド下降点があります。鋸岳の左手前方に「鬼押出」の岩礫帯が眼下に見えています。

鋸岳と仙人岳の鞍部がJバンド下降点。

Jバンド下降点から南に向かって第1火口壁の断崖絶壁を賽ノ河原に下っていきます。正面ピークの鋸岳へは踏み跡程度の登山道があります。

Jバンド下降点から火口壁を下ります。ガレ場を急下降しますが、特に難所ではありません。

Jバンド下降点からの中間地点を下る。火口壁に沿ってジグザグに付けられた登山道は、思いのほか十分な幅があり、滑落の危険はほぼありません。

次第に傾斜み、賽ノ河原へ向け高山植物(アサマブドウ、コケモモ、ガンコウラン、ミネズオウ)のお花畑の中を下ります。賽ノ河原の中を真直ぐに登山道が走っています。その先に、尖ったピークの剣ヶ峰、その右に牙山が見えています。

荒涼とした賽ノ河原の底近くまで下って来ました。左手には前掛山の山肌が綺麗なスロープを描いています。

賽ノ河原近くの高径草原の中からJバンドを振り返る。大小様々な岩が累々と積み重なり荒々しい岩肌をむき出しにしています。今にも落石が起こりそうに見えます。

賽ノ河原から仙人岳の岩稜を写す。

賽ノ河原から見上げると仙人岳〜蛇骨岳へ連なる火口壁がアルペン的な景観を見せています。

賽ノ河原から浅間山(前掛山)を写す。火山灰が流れてる出来た縞模様が特徴的です。

賽の河原から南側に進み湯ノ平口分岐に向けカラマツやダケカンバの樹林帯の中へ入ります。この周辺には花期になるとシナノキンバイ、コケモモ、ハクサンフウロ、ハクサンチドリ、ミヤマキンポウゲなどが咲きます。

Jバンドと浅間山への(前掛山登山口)分岐。浅間山荘から湯ノ平口を経由して前掛山に登るルートも参照してください。この先の前掛山へのルートは、浅間山の噴火状況によって登山禁止になる場合もあります。

カラ松林の林床に高径草原(クルマユリ、シモツケソウ、イブキジャコウソウなど)が広がる湯ノ平高原の中を湯ノ平口分岐へ向け進みます。この周辺はかつての火口跡です。

湯ノ平口分岐。ここからそのまま南進すれば、すぐに火山館があり、浅間山荘登山口に至ります。今回は、草スベリを登ってトーミの頭に向かいます。

湯ノ平口分岐から90°西方に折れ、草スベリの中をトーミの頭へ向かいます。草スベリは文字通り草付きの急斜面なので、雨天時には要注意となりますが、危険箇所はないので問題無く登れます。

草スベリの急坂をトーミの頭へ向け登ります。次第に第1外輪山の岩峰が迫力ある姿で迫ってきます。

9月13日時点の草スベリの様子です。ほぼ高山植物の花期は終わってしまっていますが、7月から8月上旬にかけては様々な花が咲き誇る場所です。

草スベリの中間地点。中間地点を過ぎると次第に傾斜が増し、同時に草木の高さも低くなってきます。展望は常に良い状態を保っています。

草スベリ中腹から振り返って浅間山(前掛山)を写す。眼下には湯ノ平の広がり、前掛山の山腹を左斜め上方に登山道が駆け上がっているのが見えています。

正面の岩峰・トーミの頭の右側の稜線に向け草付きのルンゼをジグザグに登っていきます。

傾斜が緩み背の低くなった草付きの斜面を少し進んだ先で第1外輪山の稜線に飛び出します。

稜線に上がりトーミの頭を望遠で撮影。山頂に登山者達が立っているのが見えます。

稜線上の草スベリ分岐からトーミの頭を撮影。分岐から往路をなぞり樹林帯の中に入ります。そして、トーミの頭を通過し、中コースへ入っていきます。

トーミの頭を通過して車坂峠登山口に向け中コースを下ります。樹林帯の中なのでほとんど展望がありません。

中コース分岐から約3分の2ほど下ると、展望が開けた砂礫地に出ます。少し先で裏コースを合わせ、再び樹林帯の中に入り、平坦な道の左側にはヒカリゴケが見られる場所があります。その後、しばらく進むと登山口の車坂峠へ戻ります。

浅間山の登山情報を共有しましょう

車坂峠からトーミの頭⇒浅間山外輪山(黒斑山⇒蛇骨岳⇒仙人岳))コース地図


浅間山登山ルート概要地図

浅間山 地図クリックで拡大

車坂峠からトーミの頭⇒浅間山外輪山(黒斑山⇒蛇骨岳⇒仙人岳))コース詳細情報

ルート 9月13日
高峰高原ビジターセンター/ 車坂峠表コース登山口 (標高1,979m)⇒トーミの頭 (標高2,320m)⇒黒斑山 (標高2,404m)⇒蛇骨岳 (標高2,366m)⇒仙人岳 (標高2,319m)⇒Jバンド (標高2,599m)⇒賽ノ河原 (標高2,090m)⇒トーミの頭 (標高2,320m)⇒高峰高原ビジターセンター (中コースより)(標高1,979m)
コースタイム 一周: 高峰高原ビジターセンター/ 車坂峠表コース登山口⇒黒斑山⇒高峰高原ビジターセンター/ 車坂峠表コース登山口 6時間40分
駐車場/トイレ 高峰高原ビジターセンター駐車場(約80台)、高峰高原ホテル駐車場(約50台)
【トイレ】高峰高原ホテル北側、高峰高原ビジターセンター
核心部 難しい所はありません。
難易度 [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 1
飲料水必要量 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.69リットル、体重60kgの人:2.19リットル、体重75kgの人:2.70リットル
消費カロリー 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:3.189Kcal、体重60kgの人:4.080Kcal、体重75kgの人:5.022Kcal
燃焼脂肪量 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.448kg、体重60kgの人:0.583kg、体重75kgの人:0.717kg
標高差 距離 9.2km 最大標高差 430m 平均斜度 全体:0% 上り:22.1% 下り:13.3% 獲得標高 上り:752m 下り:750m
山小屋 高峰温泉(温泉旅館 日帰り温泉あり)
登山口へのアクセス 車坂峠へのアクセスの詳細はこちら


次はどこの山へ行こうかな。行きたい山がすぐに見つかる。

日本アルプス登山ルートガイド さんの Pinterest プロフィールにアクセスしましょう。

facebookもチェック

google+ページもチェック

Translate
百名山ライブカメラ

百名山ライブカメラ

更新情報を配信
広告

浅間山の天気

日本百名山の天気

浅間山地図

浅間山 地図

黒斑山/浅間山は
「19.浅間山・軽井沢」に収録されています。
山岳保険
登山装備