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栗駒山 須川温泉コース登山ルート概要
登山コース案内
登山口の須川高原温泉から三つのルートが分岐します。地獄釜を通るルート、賽の磧を通るルート、ゼッタ沢コースの三つです。どの道を通っても名残ヶ原で合流します。時間や体力にゆとりがあるなら地獄釜を通るルートが最良です。ゼッタ沢コースは灌木帯の中で展望は望めませんが、最短ルートです。
名残ヶ原の先「苔花台」で昭和湖を経由する須川コースと自然観察路(産沼コース)に分岐します。前者は、地獄谷、昭和湖、如来稜線と変化に富み、登山者を飽きさせないルートです。一方、後者は灌木帯やチシマザサの中に登山道があり、展望の聞く場所は僅かです。従って、登山には須川コースを使い、下山に自然観察路を下るというのが理想的でしょう。
上記のように周回コースを取ってもコースタイムは短く、登山初心者でも日帰りは十分可能です。又、登山道はよく整備され、難所はありません。
例年、9月下旬から10月中旬までの間は、東北1と言われる紅葉は見事です。コバルトブルーに輝く昭和湖と剣岳山腹を染める紅葉とが見事なコントラストを描き出します。
画像一覧
栗駒山の主要登山口となる須川温泉にはビジターセンターや大駐車場が完備しています。万が一に備えて防護用ヘルメットも用意され、栗駒国定公園の自然について学習ができます。須川ビジターセンター内、及び駐車場脇に須川キャンプ場用に公衆トイレが完備しています。
大駐車場とルート342号線を挟んで収容人数/200人の須川高原温泉が建っています。やや建物は古くなっていますが、長期滞在の湯治や登山者用にはもってこいです。ここから約150メートルほど離れた所に近代的な建築の栗駒山荘があります。
標高1126メートル地点にある須川温泉の源泉が登山口です。大岩(大日岩)の手前の湯気が出ている所が須川高原温泉の露天風呂です。「酸川」の由来でもある強酸性の含硫化水素ミョウバン緑ばん泉です。日帰り入浴600円です。遠景に栗駒山が見えています。
須川温泉源泉の脇を登り始めます。湧出量毎分6000リットルの源泉が流れる脇にベンチが設置されていますが、足湯用です。登山者がいる辺りで左折すればゼッタ沢コース、そのまま直進すればおいらんコースが分岐します。両コースともに10分ほどで名残ヶ原で合流します。源泉の右手の温泉神社の鳥居が見えます。
おいらん風呂。蒸かし湯で、レンガが置かれていると所に小さな穴があり、そこから蒸気が出てきます。蒸す方法:人体の中心であるヘソの裏側を湯口の上部に当て、膝を垂直に立てて全身を毛布で包み、蒸気を逃がさないように身体を温めます。
地獄谷上部のいたるところから噴煙を上げ、硫黄臭が漂っています。そのため、柵が設けられて立ち入り禁止になっています。紅葉に染まった栗駒山山頂が美しく見えています。積雪期は柵が埋もれて見えないので谷に入り込まないことが重要です。
昭和湖(新噴火口)。1944年11月20日に、小規模な水蒸気噴火を起こして出来た火口湖が昭和湖です。エメラルドグリーンの強酸性の水をたたえています。正面奥が栗駒山山頂です。胸突坂の登山道が正面の稜線を右手上方に登り上げています。
巨大な標柱が立つ栗駒山山頂。右手には修験道の歴史を感じさせる祠が祀られています。栗駒山は、奥羽山脈中央部の独立峰のため大パノラマがあります。南側には蔵王連峰、舟形連峰などが望めます。写真は、北東側を写しています。
栗駒山山頂から望む須川温泉方面。栗駒山の北西に馬蹄形に外輪山が広がり、その中心に中央火口丘の剣岳が見えています。剣岳の右手に白っぽく見える所が地獄谷、昭和湖は見えませんが、トイレの青い屋根が見えています。剣岳の先に須川湖、左手遠景に日本百名山の鳥海山が秋にもかかわらず雪を戴いた山頂が見えています。
三途の川。磐井川の上流に当たり、雪解け、降雨による増水で渡ることができないことがあります。鉄分含んで飲料には適しません。三途の川を渡ると平坦な道が続き、北側の焼石連峰などがよく見える場所があります。苔花台を経由して名残ヶ原へ向かいます。
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栗駒山 須川温泉コース登山ルート地図
栗駒山 須川温泉コース登山ルート詳細情報
ルート | 10月1日。 須川温泉(標高1,112m)⇒賽の磧(標高1,180m)⇒名残ヶ原(標高1,162m)⇒苔花台(標高1,171m)⇒地獄谷(標高1,247m)⇒昭和湖(標高1,295m)⇒須川分岐(天狗平)(標高1,545m)⇒栗駒山(標高1,626m)⇒瑞山(笊森)コース分岐の産沼(標高1,370m)⇒三途の川沼(標高1,208m)⇒須川温泉(標高1,112m) |
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コースタイム | 登山:須川温泉→46分-昭和湖→36分-須川分岐→16分-栗駒山合計:1時間48分 下山:栗駒山→36分-秣岳コース分岐→56分-須川温泉 合計:1時間32分 |
駐車場 | 須川温泉無料駐車場 300台以上駐車可能 |
核心部 | 特に難所はありません |
難易度 | [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 1 |
飲料水必要量 | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:0.83リットル、体重60kgの人:1.08リットル、体重75kgの人:1.33リットル |
消費カロリー | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:1.548Kcal、体重60kgの人:2.012Kcal、体重75kgの人:2.477Kcal |
燃焼脂肪量 | 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果 体重45kgの人:0.221kg、体重60kgの人:0.287kg、体重75kgの人:0.353kg |
標高差 | 距離 8.4km 最大標高差 514m 平均斜度 全体:0% 上り:14% 下り:11.9% 獲得標高 上り:533m 下り:523m |
山小屋 | 笊森(ざるもり)避難小屋 |
登山口へのアクセス | 須川温泉へのアクセスの詳細はこちら |
次はどこの山へ行こうかな。行きたい山がすぐに見つかる。
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