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苗場山 祓川ルート

苗場山 祓川登山ルート概要

登山コース案内

五合目登山口となるは和田小屋は、三国街道沿いのかぐらスキー場みつまたステーションの駐車場から林道を10.5km走った所にあります。林道は一部分未鋪装の所があるものの、概ね走りやすいです。しかし、狭い部分も所々にあり、路肩に注意が必要です。

公共交通機関でのアクセスは、かぐらスキー場までなら南越後観光バス(一日7〜8往復)が走り可能ですが、和田小屋まで向かうならば、JR越後湯沢駅からタクシーを使うのが便利です。

10月上旬から11月上旬の紅葉の期間に限り苗場プリンスホテルのドラゴンドラ及び田代ロープウエイが乗り継ぎ自由(大人2,400円)で運行されています。更に山頂駅から田代第二高速リフトが運行されるため標高1474メートル地点まで簡単に上ることが出来ます。また、この期間は苗場−田代連絡バス(大人400円)が運行されるため、紅葉の周遊トライアングル(周遊一周約80分)を楽しんでみてもいいかもしれません。

標高1370mの登山口の和田小屋から山頂までの祓川コースでは、一貫して難所はありません。登山初心者向けの日帰りコースとして最も多くの登山者が入山する人気のコースとなっています。

苗場山は、山頂に4km四方の広大な高層湿原が大小無数の池塘をちりばめ、天空に浮かび上がるような360度のパノラマを楽しむことが出来ます。また、苗場山周辺は、植物分布の分岐点として、北方と南方、日本海系と太平洋系の植物が多様な花の楽園を形成しています。木道も整備されており、登山客からは高山植物を間近で見られる人気の山となっています。

画像一覧

スタート かぐらみつまたスキー場第2リフト町営無料駐車場約30台。ここから先は和田小屋に泊まる登山者のみが車で入れます。土日の混雑時には、多くの車がこの少し上の林道の路肩に駐車しています。

町営駐車場前の公衆トイレ。綺麗な水洗式です。

町営駐車場から舗装された林道を20分ほど歩くと、和田小屋(右手)があります。左手の白い建物は、かぐらゴンドラリフトの山頂駅です。真ん中の小さい建物は休憩棟です。

休憩棟の内部はテーブルと椅子が置かれ、飲料水の自動販売機及びロッカーが設置されています。

和田小屋。夏季営業は6月上旬から10月下旬です。冬季営業との端境期にはメンテナンスのため小屋は閉められます。寝室は、6名定員のカーテンで仕切られた部屋です。内風呂、温水洗浄便座のトイレ、自動販売機、公衆電話などがあります。

和田小屋前に広がるかぐらみつまたスキー場(かぐらエリア)の中を登山道が伸びています。そして右手側の樹林の中に入って行きます。祓川コース登山口にはテーブルとベンチが設置され、登山届ポストもあります。

ブナを中心とした広葉樹林の中をゆっくりとしたペースで登って行きます。

背の高いクマザサの中の登りになります。登山道は、湿って泥が多く滑りやすくなっています。特に下山時はスリップに注意です。

樹林の中から右手方向に展望が開けます。北西側に登山口がある小松原コースの霧ノ塔(標高1993m )辺りが見えています。そして、山腹は紅葉で染まっています。

標高1703m地点の下ノ芝の休憩スポット。シラビソに隠れて見えませんが、かぐらみつまたスキー場の最上部のリフトが左手上方へ向かっています。

稲荷大神の石碑。大正4年9月とあります。

次第に樹林がまばらになってきます。この辺りから上部は、冬になると5mほどの積雪量がある豪雪地帯です。

熊笹の中を登って行きます。右手に見える建物は、かぐらみつまたスキー場の最上部にあるかぐら第五ロマンスリフト(標高1845m)の終点です。

かぐら第5ロマンスリフトを過ぎて少し登った所から振り返る。葉を落としたダケカンバの先に三国街道が走るかぐら集落が見えています。

中ノ芝のベンチが見えて来ました。約標高1800m辺りで樹林帯を抜けています。標高的には森林限界を超えている訳ではありませんが、日本海から吹き付ける強い風によって樹木が育たないため背の低い樹木となっています。

中ノ芝から少し登って振り返って撮影。広範囲に谷川連山が聳えています。

スタート 中ノ芝からクマ笹の間を登って行きます。

やや傾斜が緩み、背の低くなった針葉樹林帯を進みます。

正面の丸いピークを左手に辿ると神楽ヶ峰があります。また、木道を進んだ先が標高2015m地点の上ノ芝です。

上ノ芝にはベンチが設置され、平坦な所で休むことが出来ます。この少し上の右手に顕彰の碑が建てられています。

顕彰の碑.。明治30年生まれの松本喜之七と明治32年生まれの酒井由朗の両氏は越後長岡の人で、昭和5年4月にスキーによる苗場山初登頂し、この山を世に紹介。後進を指導された業績をたたえて、これを建立したとあります。昭和52年10月16日。

顕彰の碑の少しの上で小松原コースを右手側に分けます。小松原湿原まで約3時間です。西へ向かっていた祓川コースは、この地点で南西側に進路を取ります。

小松原分岐から数分歩いた場所にある天下の霊観。北越雪譜の作者、越後国塩沢の文人鈴牧之が文化8年7月にこの山を登拝し、苗場山紀行を執筆したことに対して、その讃辞として日本山学会名誉会員の高頭武之建と大平昇筆の両氏によって建てられたものの様です。

股摺り岩に立ち神楽ヶ峰へ伸びる稜線を写す。

股摺り岩を振り返って撮影。ちょっとした岩で、わざわざ名前が付いていることに疑問を抱かずにはいられません。

股摺り岩から数分歩いた所にある田代原(ドラゴンドラ)分岐。ドラゴンドラ及び田代ロープウエイ山頂駅で田代第二高速リフトに乗れば、標高1478m地点まで一気に上がれます。運行期間は10月上旬の土曜日から11月3日の文化の日まで。運行時間は AM9時からPM4時です。最終乗車時刻16時に間に合わない場合にはこの道をくだらないでください。

神楽ヶ峰山頂。苗場山を祀るためにこの場所で神楽が奉納されたことにより、この名が付いたといいます。灌木に邪魔されて全容は見えませんが、苗場山山頂が見えています。そして、左手側に僅かなスロープを描く姿を「クジラの背」と形容されています。

神楽ヶ峰から望む東面。田代ロープウェーやドラゴンドラ山頂駅に下る登山道がある尾根の先に人造湖のカッサ湖(田代湖)が見えています。

富士見坂を標高差で80m程を下ります。正面の山体を登り上げた先に高層湿原が広がります。苗場山はもともと2400m程の標高がありましたが、火山噴火により北側(右手)の山体が吹っ飛び、現在の2145mの高さになったと言わています。

富士見坂の途中に沸く「雷清水」。僅かの水量しか出ていませんでした。晴天が続くと涸れる危険があります。

神楽ヶ峰と本峰との鞍部まで下って来ました。この辺りはお花畑と呼ばれ初夏には様々な高山植物が咲き競う所です。

お花畑周辺から振り返って神楽ヶ峰を写す。山腹のダケカンバの林が美しい。

スタート お花畑から痩せた岩稜へ取り付きます。笹原の中を登った後、岩稜の右手側を巻く様に登ります。この稜線を登る坂を、「雲尾坂」と呼んでいますが、苗場山の稜線の右手側(北側)から雲が湧きやすいので、この名が付いたと言わています。

岩稜の右手側(北西側)の中を巻きながら少しずつ登ります。登山道には木道が敷かれ歩きやすくなっています。

巻き終わると、笹原の急斜面をジグザグに登ります。

ジグザグに登ると、傾斜が緩んだ稜線に上がります。正面の小さなコブの上部で右手方向にトラバース気味に登ります。

小さなコブの上部で右手側に巻く様に登り上げます。やや狭い登山道のトラバースです。

小さなコブを右手側から巻き終えると比較的傾斜の緩い稜線の斜面となります。

前写真の位置から少し登った所で振り返る。神楽ヶ峰へ向け登山道がうねるように伸びているのが見えます。左手側のピークは小松原コースのある霧ノ塔と釜ヶ峰です。

前写真の位置から北東方面を撮影。硫黄川の源頭部周辺はで紅葉が見頃となっています。右手ピークが霧ノ塔と釜ヶ峰です。ここの陥凹部はかつての噴火によって大きく崩壊した場所です。

このルート最初で最後のロープ場です。岩には人工的にステップが切られ登り安くなっています。三点支持で登れば、ロープを使う必要はありません。

雲尾坂を登り上げると広大な高層湿原へ飛び出しました。正面奥に見えるのが苗場山自然体験交流センターです。山頂は、その少し右上の平坦な所です。池塘の中に枯れたミヤマホタルイが多数見られます。初夏から夏にかけて池塘を埋める緑のミヤマホタルが、まるで田んぼの苗の様に見える所から「苗場山」の名前が付いたと言わています。

苗場山の高層湿原には約1000個の池塘が存在する言います。高層湿原とは、高地にあるからではなく、様々な植物が枯て泥炭を作り、その低い部分に水が溜まって池塘を形成しますが、その水面よりも陸地部が高ければ高層湿原と呼ばれます。

苗場山の高層湿原は、4×2km、周囲約10km、700ヘクタールに及ぶと言われています。正面には、高倉山、ナラズ山と続いた先に200名山の佐武流山が見えています。

標高2145メートルの苗場山の山頂。平坦で広いですが、ほとんど展望はありません。この少し手前に南側の高層湿原を見渡せる展望台(ベンチが設置されている)があります。

山頂近くに建立された伊米神社(いめじんじゃ)奥之院。里宮は、みつまたロープウェイ山麓駅の北側約1kmの三国街道から200m程東側に入った所にあります。祭神は保食命で、ほかに猿田彦命,天児屋根命,大山祇命,大己貴命,大宮姫命,事代主命,天鈿女命,天忍穂耳尊の八柱を配祀しています。

苗場山自然体験交流センター。営業期間:6月1日から10月下旬。電話:025-767−2202。定員は92名で、それを超えると一枚の布団に2人となります。

苗場山自然体験交流センターの近くの岩にはめ込まれた大平晟翁のレリーフと役行者と書かれた石碑。大平晟翁は登山の振興に貢献した人物です。役行者は修験道の開祖と言われている実在の人物です。苗場山においても修験者達が修行を行ったのでその遺構でしょう。

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苗場山祓川ルート地図

苗場山祓川ルート詳細情報

ルート 10月15日
かぐらみつまたスキー場第2リフト町営無料駐車場(標高1,216m)⇒和田小屋(標高1,370m)⇒下ノ芝(標高1,703m)⇒中ノ芝(標高1,860m)⇒上ノ芝(標高2,015m)⇒小松原コース分岐(標高2,001m)⇒神楽ヶ峰(標高2,030m)⇒雷清水(標高1,917m)⇒お花畑(標高1,896m)⇒苗場山(標高2,017m)
コースタイム 登山:かぐらみつまたスキー場第2リフト町営無料駐車場→2時間10分-神楽ヶ峰→60分-苗場山 合計:3時間10分
下山:苗場山→55分-神楽ヶ峰→1時間45分-かぐらみつまたスキー場第2リフト町営無料駐車場 合計:2時間40分
駐車場 かぐらみつまたスキー場第2リフト町営無料駐車場 約30台。混雑時には和田小屋へ向かうスキー場内の林道の脇に多数の車が止められます。
核心部 特に難しい所はありません。
難易度 [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 1
飲料水必要量 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.46リットル、体重60kgの人:1.89リットル、体重75kgの人:2.33リットル
消費カロリー 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:2.715Kcal、体重60kgの人:3.530Kcal、体重75kgの人:4.344Kcal
燃焼脂肪量 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.387kg、体重60kgの人:0.504kg、体重75kgの人:0.620kg
標高差 距離 6.6km 最大標高差 925m 平均斜度 全体:14.1% 上り:18.4% 下り:19.8% 獲得標高 上り:1049m 下り:129m
山小屋 和田小屋 苗場山自然体験交流センター
登山口へのアクセス かぐらみつまたスキー場第2リフト町営無料駐車場へのアクセス
上越新幹線越後湯沢駅からタクシーで45分で和田小屋
※公共交通機関によるアクセスは出来ません。

越後湯沢東口から南越後観光バス・西武クリスタル線(1日7〜8往復)で苗場プリンスホテル下車、ドラゴンドラ乗車、田代第二高速リフト乗車で標高1474mへ
※ただしこのコースはドラゴンドラ・田代ロープウエーの秋期営業期間(10月上旬から11月上旬)以外は利用出来ません。

タクシー会社
魚沼タクシー電話0120−44−2025
ゆざわタクシー電話0120−29−2660



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「16.谷川岳 苗場山・武尊山 」 に収録されています。
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