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茶臼岳から朝日岳・三本槍岳登山ルート概要
登山コース案内
那須ロープウェイ山頂駅から茶臼岳・朝日岳・三本槍岳と巡り、大峠から三斗小屋温泉へ至るコースを紹介します。
那須ロープウェイ山頂駅を出発し、牛ヶ首方面を左に見送り、茶臼岳山頂を目指します。
ザレた登山道を真っ直ぐ登り、大岩を右から巻いて進むと茶臼岳山頂の鳥居が見えてきます。
鳥居をくぐると那須嶽神社の祠が祀られた茶臼岳山頂です。山頂からはもちろん大展望が広がり、那須高原から関東平野一円、日光連山(男体山、日光白根山)や南会津の山々、筑波山も遠望出来ます。
※茶臼山だけに登る場合には1時間あれば那須ロープウェイ山頂駅に戻ることが出来るハイキングコースと言えます。
茶臼岳山頂から外輪山を5分ほどで一周し、峰の茶屋跡避難小屋の建つ鞍部へ、茶臼岳の北面をゆっくり下りて行きます。
約20分で峰の茶屋跡避難小屋に到着です。
峰の茶屋跡避難小屋からは峰の茶屋登山口へ向かう登山道が右手に分岐します。
峰の茶屋跡避難小屋は15人ほどが休めるスペースがありますが、宿泊禁止となっています。
峰の茶屋跡避難小屋から朝日岳へ向かいます。
正面のピークは右から巻きます。
巻き終わると鎖が設置された岩場の登りです。
鎖場の傾斜は緩く、高度感も無く登山初心者でも難なく登ることが可能です。
鎖場を越えると左側にトラバースします。
トラバースの岩壁には安全の為、鎖が設置されていますが、谷側の傾斜は緩く、高度感も無いので通過は難しくありません。
トラバースを終えると、朝日岳の肩への登りです。
朝日岳山頂は鋭角的に尖り、狭い山頂からは360度の展望が広がります。
朝日岳山頂から朝日の肩を経て、隠居倉への分岐点である小ピークの能見曽根東端へ登ります。
能見曽根東端で方向を右に90度変え、三本槍岳方面へ向け広い稜線を進みます。
標高1,900m地点の小ピークからなだらかに下って行き、その後一気に清水平へ向け下ります。
清水平には木道が整備され、小休止に便利なベンチが設置されています。
北温泉・赤面山分岐を右に見送り、ハイマツ帯を進むと、三本槍岳への登りとなります。
三本槍岳は丸い山容をして、特に目立つ特徴はありませんが、那須岳の最高峰で標高1,917mあります。
三本槍岳から稜線に沿って大峠へ向けゆっくりと下っていきます。
稜線上は展望が開け、紅葉で赤や黄色に染まった山肌は、大変見事です。
大峠分岐から笹の中を下り、樹林帯へと入っていきます。
笹の中を下り、樹林帯へと入っていきます。
峠沢、中の沢、赤岩沢と三つの沢を渡り、樹林帯を進むと、三斗小屋温泉の大黒屋前に出ます。
三本槍岳の名前の由来
三本槍岳の名前の由来は、江戸時代、会津藩、那須藩、黒羽藩の三藩の領地争いによるもので、山頂部の境界が明確ではなかったために、定期的に槍を立てて自分の領地を主張したことにちなんでいると言わています。
こういった事は江戸時代にはあちこちで見られたことで、北アルプスの白馬岳では、越中・越後・信濃の分岐点にあった為、加賀藩は毎年「奥山廻り」という検分を行って「金沢御領」と書かれた立て札を立てて加賀藩領であることを他の藩に示したとされた事や中央アルプスの木曽駒ヶ岳においては木曽側の尾張徳川家と伊那側の高遠藩との間で同様な事が起こっていました。
画像一覧
注意を喚起する看板。「この先は難路です。ここから朝日岳に至る登山道は、落石や転石が多く、残雪期(6月上旬くらいまで)には雪渓での滑落の恐れがあります。装備や体力は充分ですか。登山には細心の注意を払い、決して無理な行動はしないようにしましょう。栃木県」とあります。
朝日岳山頂からの眺望。朝日岳の肩の鞍部から右手方向に能見曽根東端に登山道が伸び、そこから能見曽根を下ると、隠居倉を経由して三斗小屋温泉に至ります。遠景には、大峠山、流石山、大倉山、三倉山などの山々が聳えています。
正面が三本槍岳。三本槍岳の山容は槍の様に三つ尖っているわけではありません。ではなぜ、槍の名が付いたかというと、江戸時代、この峰に接する会津藩、那須藩、黒羽藩の三藩が領地を確定するために定期的に槍を立てたことが由来だと言います。
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茶臼岳から朝日岳・三本槍岳登山ルート地図
茶臼岳から朝日岳・三本槍岳登山ルート詳細情報
ルート | 那須ロープウェイ山頂駅(標高1,690m)⇒茶臼岳(標高1,915m)⇒峰の茶屋跡避難小屋(標高1,720m)⇒朝日岳(標高1,896m)⇒三本槍岳(標高1,917m)⇒大峠(標高1,450m)⇒三斗小屋温泉(標高1,480m) |
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コースタイム | 登山:那須ロープウェイ山頂駅⇒三斗小屋温泉 5時間40分 下山:三斗小屋温泉⇒那須ロープウェイ山頂駅 5時間50分 |
駐車場 | 那須ロープウェイ周辺の駐車場の詳細はこちら |
核心部 | 特に難所はありません |
難易度 | [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 1 |
飲料水必要量 | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:2.79リットル、体重60kgの人:3.63リットル、体重75kgの人:4.46リットル |
消費カロリー | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:5.189Kcal、体重60kgの人:6.746Kcal、体重75kgの人:8.303Kcal |
燃焼脂肪量 | 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果 体重45kgの人:0.742kg、体重60kgの人:0.964kg、体重75kgの人:1.186kg |
標高差 | 距離 10.7km 最大標高差 604m 平均斜度 全体:-2% 上り:15.5% 下り:15.8% 獲得標高 上り:705m 下り:931m |
山小屋 | 煙草屋旅館 大黒屋 |
登山口へのアクセス | 那須ロープウェイへのアクセスの詳細はこちら |
次はどこの山へ行こうかな。行きたい山がすぐに見つかる。
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