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高尾山から陣馬山登山・ハイキングコース概要
登山コース案内
高尾山山頂から陣馬山に向け出発します。
山頂から石段を下り、ほどなくするとベンチ設置された「もみじ台」と呼ばれる場所に出ます。
ここは、春には桜が咲き、紅葉の時期には文字通り稜線の両脇を赤く染め1年の内でも一番美しい景観となる所です。
もみじ台から緩やかに下り、富士見台園地の公衆トイレを左に見送り、平坦なところを過ぎると緩やかな登り返しです。
ベンチとトイレが完備した一丁平園地に着いたらザックを下して一休みします。
一丁平園地から数分で丹沢方面や富士山の眺望が素晴らしい一丁平に着きます。一丁平には立派な木製の手すりが付いた展望台が建設されています。
一丁平で展望を楽しんだら東屋を右手に見送り、城山に向け緩やかに登っていきます。
登山道沿いには、4月から5月にかけてメギ科のイカリソウをよく目にします。小さな薄紫色の花が、船の錨に似ている所からこの名が付いた様です。そして、スミレとしては大型のアケボノスミレ、唇の形をしたヤマタツナミソウ(上唇は薄い紫色、下唇は白色)、花径に10数個の薄いピンク色の花を付けるエビネなどが見られます。9月から10月になると五つに深く裂けた合弁花で白い花を付けるセンブリやシモバシラなどが見られます。
城山山頂の城山茶屋の前にはベンチとテーブルが設置された広い休憩場所があり、公衆トイレも完備されているため多くの登山者で賑わっています。
城山山頂に建つNTTの無線中継所を右手に見送り小仏峠に向け稜線を進みます。
途中の登山道は、左手方向に木々の間から相模湖や中央道などが見え隠れする稜線上の道です。
小仏峠に祭られた明治天皇巡幸碑を右手に見送り、影信山への登りが始まります。数千キロの旅をする美しい大型の蝶アサギマダラ、豹柄模様のクモガタヒョウモンなどが花々の間を飛び交う姿を目にします。
右手側が開けた杉林を詰めると影信山山頂です。山頂には影信小屋が建ち、小屋の前の広場にはベンチやテーブルが設置され休憩スポットとして登山者で賑わいます。
9月頃になると樹高2メートルほどの落葉低木に薄紫色の小さな花を付けるマルバハギが山を彩ります。
影信山山頂から東京方面の展望を楽しんだら堂所山へ向け出発します。
堂所山では「夕やけ小やけふれあいの里」方面への道を右に分け、明王峠茶屋が建つ明王峠に向かいます。3月の終わりから5月の頭にかけてエイザンスミレ、茎の先端に複数個の黄色い花を咲かせるラン科のキンラン、細いビンなどを洗うブラシの形をした白い花を付けるヒトリシズカなどが見られます。
明王峠から奈良子峠を通過すれば、間もなく陣馬山へ到着します。
陣馬山山頂には馬のモニュメントが象徴的に立ち、山頂下には公衆トイレがあります。
山頂に建つ富士見茶屋、清水茶屋で休憩しながら360°の展望を楽しんだら、陣馬高原下バス停に向け下ります。
一日16往復のバスが陣馬高原下バス停とJR高尾駅北口とを結んでいます。
陣馬山山頂周辺の気温
山頂気温 | 1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
最高気温(℃) | 5.2 |
5.4 |
10.3 |
14.9 |
22.0 |
21.8 |
26.2 |
25.9 |
21.3 |
17.8 |
12.6 |
8.6 |
平均気温(℃) | -0.7 |
0.0 |
4.5 |
9.5 |
16.0 |
17.2 |
21.7 |
21.1 |
17.4 |
12.7 |
8.5 |
3.5 |
最低気温(℃) | -6.1 |
-4.8 |
-1.1 |
4.3 |
10.2 |
13.3 |
17.9 |
18.5 |
14.1 |
8.1 |
4.9 |
-1.3 |
陣馬山へ登るための装備と服装
用具・装備 | 1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
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ツェルト |
○ |
○ |
○ |
△ |
△ |
× |
× |
× |
× |
× |
△ |
△ | ストック |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
スパッツ |
○ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
△ |
手袋 |
◎ |
◎ |
◎ |
△ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
○ |
サングラス |
× |
× |
× |
× |
× |
△ |
△ |
△ |
△ |
× |
× |
× |
軽アイゼン |
○ |
○ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
12本歯アイゼン |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
ピッケル |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
画像一覧
紅葉台。高尾山山頂から5号路を横切り、約5分進んだところにあります。文字通りモミジが登山道の周辺を覆っています。又、4月中旬頃にはソメイヨシノやヤマザクラが薄いピンク色の花を咲かせお花見登山が楽しめます。
城山山頂は、平坦な広い場所で城山茶屋が建ち、多くのテーブルが設置され、多くのハイカーで賑わっています。公衆トイレがあります。城山茶屋は定番のなめこ汁やおでん、5月中旬から9月にかけてかき氷が売られています。
影信山から東京方面の展望が素晴らしいです。右手方向には城山の電波中継塔が興ざめする様に建っていますが、その先に伸びる稜線を辿ると高尾山が見えています。反対方向に目をやると丹沢の山々、道志の山々、さらにそれぞれの山の稜線から頭を出すように富士山がのぞいています。
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高尾山から陣馬山登山・ハイキングルート地図
高尾山から陣馬山登山・ハイキングコース詳細情報
ルート | 高尾山(標高599m)⇒一丁平園地(標高618m)⇒城山(標高670m)⇒小仏峠(標高548m)⇒影信山(標高727m)⇒白沢峠(標高673m)⇒堂所山(標高731m)⇒底沢峠(標高721m)⇒明王峠(標高732m)⇒奈良子峠(標高731m)⇒陣馬山(標高857m)⇒陣馬高原下バス停(標高330m) |
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コースタイム | 高尾山⇒陣馬高原下バス停 5時間10分 陣馬高原下バス停⇒高尾山 5時間20分 |
核心部 | 難しい所はありません。 |
難易度 | [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 1 |
飲料水必要量 | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:1.29リットル、体重60kgの人:1.68リットル、体重75kgの人:2.06リットル |
消費カロリー | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:2.399Kcal、体重60kgの人:3.119Kcal、体重75kgの人:3.839Kcal |
燃焼脂肪量 | 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果 体重45kgの人:0.343kg、体重60kgの人:0.446kg、体重75kgの人:0.548kg |
標高差 | 距離 13.3km 最大標高差 525m 平均斜度 全体:-2% 上り:9.7% 下り:13.5% 獲得標高 上り:601m 下り:865m |
山小屋 | やまびこ茶屋 大見晴亭 曙亭 細田屋 城山茶屋 影信茶屋 三角点かげ信小屋 富士見茶屋 清水茶屋 信玄茶屋 |
登山口へのアクセス | 陣馬高原下登山口までのアクセスの詳細はこちら |
陣馬登山口から栃谷尾根を登り、一ノ尾根を下る 概要
陣馬登山口には JR 藤野駅から路線バスが一日八本あります。しかし、登山口周辺の駐車場は、公衆トイレの脇に3台ほど止められるスペースがあるだけです。
陣馬登山口からは、栃谷尾根、一ノ尾根、奈良子尾根などを登るルートがあり、周回コースを組むことができます。また、 和田峠に降りて路線バスに乗って陣馬登山口に戻ることも考えられます。
今回は栃谷尾根を上り、一ノ尾根を下る周回コースを案内します。
登山口からしばらく車道を歩きます。車道の途中に栃谷園地と呼ばれる場所があり、そこには公衆トイレが完備し、水道から水の補給が可能です。
登山口から40分ほど登ったところで車道が終わり、民家の脇から登山道が始まります。
畑の中を突っ切る様に真直ぐに上り、針葉樹林帯の中に入っていきます。登山道はよく整備され、とても歩きやすい状態です。
途中で一部、広葉樹林帯に変わる場所がありますが、概ね杉林の中を登っていきます。
そのため登山道は単調で、あまり面白いルートとは言いがたいと思います。
樹林帯の登リが山頂直下まで続き、傾斜が緩むと、山頂に建つ富士見茶屋が見えてきます。
山頂には大きな馬のモニュメントが立ち、登山者を驚かせます。晴れている日には山頂から遠く日光白根山や男体山まで確認する事ができるようです。
山頂で360度の展望を楽しんだら陣馬山を後にし、一ノ尾根を降ります。一ノ尾根は栃谷尾根に比べて傾斜が緩く、足腰に自信のない登山者は登山道として使うほうが良いかもしれません。
一ノ尾根も栃谷尾根同様、ほとんどが樹林帯の中にあり、単調な下りです。
樹林帯を抜けたところで民家が見えると、すぐに車道にぶつかります。ここからバス通りを15分ほど歩いたところが陣馬登山口です
画像一覧
陣馬登山口から栃谷尾根を登り一ノ尾根を下るルート地図
陣馬登山口から栃谷尾根を登り、一ノ尾根を下るコース詳細情報
ルート | 陣馬登山口(標高199m)⇒栃谷園地(標高350m)⇒栃谷尾根⇒陣馬山(標高857m)⇒一ノ尾根⇒陣馬登山口(標高199m) |
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コースタイム | 陣馬登山口⇒陣馬山 2時間20分 陣馬山⇒陣馬登山口 2時間00分 |
核心部 | 難しい所はありません。 |
難易度 | [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 1 |
飲料水必要量 | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:1.69リットル、体重60kgの人:2.19リットル、体重75kgの人:2.70リットル |
消費カロリー | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:3.189Kcal、体重60kgの人:4.080Kcal、体重75kgの人:5.022Kcal |
燃焼脂肪量 | 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果 体重45kgの人:0.448g、体重60kgの人:0.583g、体重75kgの人:0.717kg |
標高差 | 最大標高差 654m、 獲得標高 上り:646m 下り:618m | 登山口へのアクセス | 陣馬登山口までのアクセスの詳細はこちら |
次はどこの山へ行こうかな。行きたい山がすぐに見つかる。
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