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西丹沢ビジターセンターから檜洞丸(ひのきぼらまる)⇒蛭ヶ岳-丹沢

西丹沢ビジターセンターから檜洞丸⇒蛭ヶ岳-丹沢登山ルート概要

西丹沢の定番−檜洞丸(ひのきぼらまる)

人気のツツジ新道では春はゴヨウツツジ(シロヤシオ)、秋は紅葉と季節ごとに魅力があります。檜洞丸山頂から犬越路方面へ少し向かうと富士山が見える西丹沢で一番のビューポイントがあります。西丹沢ビジターセンターから山頂までは標高差約1000mで、日帰りにはちょうど良いコースです。

早春になると西丹沢ではタチツボスミレをはじめエイザンスミレ・ヒナスミレ・マルバスミレ・ツボスミレ・オカスミレなどが見られます。そのスミレに来るツマグロヒョウモン蝶はサナギで越冬し、そのスミレの葉に産卵をして孵った幼虫は葉を食べて成長します。近年の地球温暖化の影響により丹沢の山の上でも見られるようになりました。




檜洞丸〜蛭ヶ岳

檜洞丸〜蛭ヶ岳間は、丹沢の登山コースの中でも特に起伏が激しく、予想外に時間がかかり体力も消耗します。

金山谷乗越の金山谷側のガレは崩壊が激しく、架けられた金属製の桟橋は高度感があります。また、蛭ヶ岳山頂直下の鎖場は、傾斜がきつく、登山初心者向きではありません。

積雪期には、スリップ事故が多発し、死亡事故も起きていることから丹沢と舐めてからないことが肝要です。


シロヤシオやトウゴクミツバツツジの群落

西丹沢が最も混雑するのはツツジの花の時期です。特にシロヤシオ(ヤシオツツジ)の花は美しく、皇室の愛子様のおしるしということもあり、大変人気があります。

花の時期は、5月の初旬に標高1000メートルあたりから咲き始めます。下旬には山頂近くが見ごろになり、白い花のトンネルの中を歩くことが出来ます。トウゴクミツバツツジのピンク色の花と競い合うように咲き乱れるところもあります。

この時期の蛭ヶ岳山荘や青ヶ岳山荘は大変込み合い、特に土日は一枚の布団に2人ということも覚悟しなければなりません。

シロヤシオ

シロヤシオ

西丹沢ビジターセンター

檜洞丸、畔ヶ丸など西丹沢の山々に繋がり登山者の拠点となる施設です。地形、動物、植物、歴史、国立公園利用などについて利用者に分りやすく展示解説を行っています。

丹沢には二つのビジターセンターがあります。主に表丹沢・東丹沢をエリアとする秦野ビジターセンターと主に西丹沢をエリアとする西丹沢ビジターセンターです。

登山道状や旬の自然情報、季節の見所などの情報を収集し、館内やホームページで発信しています。また、館内展示、野外自然体験や安全登山をテーマとしたイベント、団体向けプログラムなど多様な企画を通して丹沢の自然に親しむことから、丹沢で起こっている問題や自然再生活動についてなど、利用者に合わせて様々な視点で丹沢のことを伝えています。

西丹沢ビジターセンター

西丹沢ビジターセンター

【利用案内】

開館時間:午前8時30分〜午後4時30分(12月〜3月は午後4時まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日(土日、祝日は開館)、年末年始(12月29日〜翌年1月3日)

【連絡先】
〒258−0201 神奈川県足柄上郡山北町中川867 電話:0465-78-3940






画像一覧

スタート 西丹沢ビジターセンター前の駐車場は約25台。新松田駅から土休日8〜12本、平日4本の富士急行湘南バスあり。西丹沢ビジターセンターは、月曜休館です。

西丹沢ビジターセンターから白石沢の左岸に沿って車道を歩きます。右棚沢にかかる橋を渡るとすぐ右手にはウェルキャンプ西丹沢があり、そこから400メートル程歩くと登山口です。

車道から離れ登山道に入ります。つつじ新道を登り4.8km で檜洞丸です。

白石沢の東沢を右手眼下に見ながら高巻きします。これからいたる所に桟橋が出てきます。

桟橋は手摺の無い所やほぼ垂直に切り立った崖にかけられている為、かなりの高度感を感じる部分もあります。

高度感のあるトラバースが終わると、90度左に折れます。ここで、檜洞丸から南西方向に延びる尾根上のピーク(テシロノ頭、石棚山、ヤブ沢ノ頭)などがドンと正面に現れます。

今までの急斜面と打って変わって、穏やかで歩きやすい道が1km ほど続きます。

山腹を彩るのミツマタ(三椏)の花の群落。ミツマタは落葉低木のジンチョウゲ科のミツマタ属。丹沢では杉の植林地内に製紙の原料として沢山植えられました。西丹沢ではミツバ岳、西丹沢県民の森、ツツジ新道、細川橋付近などに群生しています。

白石沢・東沢の源頭部であるゴーラ沢出合に向けて徐々に下って行きます。

ゴーラ沢出合。東沢を渡った先で右手側からゴーラ沢、左手側から本棚沢・ユイバシ沢が合流しています。

ツツジ新道はゴーラ沢出合の真ん中の尾根に作られた急な階段から始まります。

急な階段を登った直後、鎖場が出てきます。鎖場は2箇所ありますが、高度感はありません。

急坂の部分では、木階段がしっかりと整備されています。

ゴーラ沢出合から約50分の所にベンチが設置された展望台があります。ちょうど富士山と畦ヶ丸の絶好の展望地になっています。

ブナの大木やサルスベリの原生林の中を登って行きます。

3mほどの鉄梯子が架けられています。

スタート 檜洞丸山頂近くになると木製の階段が随所に出てきます。大変良く整備された登山道です。

石棚山稜への登山道を右手に分けると平坦地に飛び出します。そして木道をゆっくり進むと、檜洞丸山頂です。

檜洞丸山頂直下の立ち枯れ帯を登れば目の前が山頂です。

山頂から西側を望むと、宙に浮いた様に見える富士山です。

標高1601mの檜洞丸山頂。山頂は広く、ほぼ360度の展望があります。また、多くのベンチが設置されているので、休憩にはもってこいです。

檜洞丸山頂から1分ほど下った所に青ヶ岳山荘があります。更にその遠景にこれから目指す丹沢山系の主峰・蛭ヶ岳が聳えています。

青ヶ岳山荘の左手の小さな小屋が公衆トイレです。青ヶ岳山荘の営業はシロヤシオの花期や秋のシルバーウィークのハイシーズンを除いて基本的に土日のみの営業です。

1階のストーブと掘りゴタツ。管理人のいない平日に泊まりたい場合には、事前に連絡し、宿泊料を振り込みます。レトルトパックなどの食事が事前に用意されて温めれば食べられる状態になっています。

2階の寝室。よく、天日干しされた布団は、ふかふかで大変寝やすそうです。また寝具はよく洗濯されて綺麗です。

青ヶ岳山荘を後にして蛭ヶ岳に向かいます。檜洞丸と蛭ヶ岳間は、丹沢の中で最も難所の多いルートです。正面手前の丸いピークが臼ヶ岳で、そこから左手に伸びる稜線を辿って山頂に向かいます。

檜洞丸から30分ほどで一気に下り、平坦地に降り立ちます。ここから六つの小さいコブを超えていきます。

左手側が大きく切れ落ちた所に架かる橋を渡ります。手摺りが付いているので恐怖心は起こりません。

今度は5メートルほどの鉄梯子を登ります。

金山谷乗越の崩壊地。木階段で下ってから木階段を登り返し、上部でやや高度感のある鉄の桟橋を渡ります。

危険個所の通過が終わると、比較的平坦で歩きやすい道をしばらく進みます。正面の臼ヶ岳へ向かいますが、ここで一旦大きく下って行きます。下り切った所が神ノ川乗越です。

神ノ川乗越を見下ろす位置まで下って来ました。

スタート 鞍部が神ノ川乗越です。ここから木製の階段を登り返し、臼ヶ岳に向かいます。

神ノ川乗越には水場があると昭文社の地図には書かれていますが、案内板も踏み跡もありません。後で山小屋の主人に聞いて見ると、ここから約10分ほど下った所で、水が出ていない可能性もあるとのことです。

神ノ川乗越から登り返して丸いピークの臼ヶ岳山頂に向かいます。ここの登りは、比較的緩い傾斜です。

臼ヶ岳山頂。ここで左手方向に90度を進路を変えます。山頂は、樹木に覆われて360度の展望はありませんが、東側の丹沢主脈方面のみ見渡せます。

臼ヶ岳から蛭ヶ岳を写す。

臼ヶ岳から緩く下り、ミカゲ沢ノ頭へ向け北進します。ミカゲ沢ノ頭で右手に45度方向を変えて蛭ヶ岳を目指します.。

ミカゲ沢ノ頭までは緩斜面の歩きやすい稜線です。

ミカゲ沢ノ頭で30m程降り、蛭ヶ岳に向け登り返します。山頂直下が核心部で鎖場やガレ場のある急坂です。

蛭ヶ岳の斜面に入って最初の鎖場です。傾斜は緩いので、鎖を使う必要はありません。

更に登ると、傾斜がきつくなりますが、登山時は、問題ありません。下山の時にはスリップ注意です。

ここも鎖が、手摺の様に作られていますが、特に問題はありません。やはりスリップには注意が必要です。

ややきつい岩場の登りですが、区間は短いので問題なく通過出来ます。樹林帯の中なので、特に高度感はありません。

蛭ヶ岳山頂部が近づいて来ました。左手に回り込み尾根を登ります。

傾斜が緩み笹原の中を進めば、山頂は間近です。

蛭ヶ岳山頂の一角に建つ蛭ヶ岳山荘。定員50名ほどで、普段は空いていることが多いですがすが、春のシロヤシオの時期と秋の紅葉の時期は100名ほどに詰め込まれる様です。

蛭ヶ岳山頂から望む檜洞丸と左手遠景に富士山。

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西丹沢ビジターセンターから檜洞丸⇒蛭ヶ岳登山ルート地図

西丹沢ビジターセンターから檜洞丸⇒蛭ヶ岳登山ルート詳細情報

ルート 登山:丹沢ビジターセンター(標高540m)⇒ゴーラ沢沢出合(標高765m)⇒檜洞丸(標高1,601m)⇒金山谷乗越(標高1,308m)⇒神ノ川乗越(標高1,310m)⇒臼ヶ岳(標高1,460m)⇒ミカゲ沢ノ頭(標高1,421m)⇒蛭ヶ岳(標高1,673m)

下山:ピストン
コースタイム 登山:丹沢ビジターセンター→50分-ゴーラ沢沢出合→40分-展望台→1時間15分-檜洞丸→1時間27分-臼ヶ岳→1時間12分-蛭ヶ岳 合計:5時間24分

下山:蛭ヶ岳→1時間5分-臼ヶ岳→1時間47分-檜洞丸→42分-展望台→35分-ゴーラ沢沢出合→35分-丹沢ビジターセンター 合計:4時間44分 (休憩時間は含まず)
駐車場 丹沢ビジターセンター無料駐車場約25台
核心部 金山谷乗越の通過と蛭ヶ岳山頂直下の鎖場
難易度 [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 丹沢ビジターセンターから檜洞丸 2.0 、檜洞丸から蛭ヶ岳 3.5
飲料水必要量 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:2.53リットル、体重60kgの人:3.29リットル、体重75kgの人:4.05リットル
消費カロリー 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:4.712Kcal、体重60kgの人:6.125Kcal、体重75kgの人:7.539Kcal
燃焼脂肪量 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.673kg、体重60kgの人:0.875kg、体重75kgの人:1.077kg
標高差 登山:距離 8.7km 最大標高差 1127m 平均斜度 全体:12.9% 上り:25.9% 下り:22% 獲得標高 上り:1567m 下り:463m
山小屋 青ヶ岳山荘 蛭ヶ岳山荘
登山口へのアクセス 新松田駅⇔西丹沢ビジターセンター
富士急湘南バス 1時間10分 平日4本 土曜休日8〜12本


次はどこの山へ行こうかな。行きたい山がすぐに見つかる。

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