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蛭ヶ岳(ひるがたけ)

蛭ヶ岳登山ルート概要

登山コース案内

蛭ヶ岳への最短ルートは国道413号の青根から入ります。 登山口ゲート前までの林道は車がすれ違うことが困難なほど狭く、林道終了地点にある駐車スペースは7台ほどしかなく、 マイカーによる登山口へのアプローチにはやや難点があります。
登山計画としてはバスを使い入山し、丹沢主脈を縦走して南部の登山口(ヤビス峠、大倉)に下山するのが理想的です。

ゲートから10分ほど林道を歩くと、釜立沢に沿って登るルートの登山口へ至ります。 釜立沢から離れ、稜線に上がるまでの約1時間は樹林帯の中の急登です。
稜線に上がるとなだらかな登山道が八丁坂ノ頭、姫次へと続きます。 八丁坂ノ頭分岐では登山届のポストが設置された青根のもう一つの登山口に下りられます。

ほぼ中間地点の姫次は広い平坦地でベンチが設置された休憩の最適地で、晴れていれば富士山の眺望が素晴らしいポイントです。

姫次から急傾斜の登山道を蛭ヶ岳に向け下ります。 その後、程よいアップダウンを繰り返すと、広い平坦地の原小屋平です。ここには50mほど坂を下った所に水場があり、大量の水が湧き出しています。
さらに進んだ所が地蔵平で、広河原への分岐がありますが踏み跡は薄く、あまり使われていないようです。

アップダウンを繰り返しながら木道が整備されたブナ林の中を進みます。 傾斜がきつくなると次第に展望が開け、蛭ヶ岳山頂まで一気に登り上げます。

神奈川県の最高峰である蛭ヶ岳山頂からは雄大な展望が望めます。 丹沢山、塔ノ岳、丹沢表尾根と続く丹沢主脈が南東方面に伸び、美しい景観を作り出しています。

通年営業の蛭ヶ岳山荘が山頂にあり、丹沢を縦走する登山者にとってはありがたい山小屋です。


蛭ヶ岳の名前の由来

蛭ヶ岳は、「釈迦ガ嶽」と言う山名も付いていました。これは奈良県南部の吉野にある大峰山系の一つ「釈迦ヶ岳」と山容が似ているため名付けられたとされる説があります。

蛭ヶ岳は、かつて日向修験の行者道で、峰入り修行の中で重要な行場であったからです。幕末から明治時代にかけて、薬師仏を祀ったため「薬師ヶ岳」と呼ばれることもあった様です。天保年間の「風土記稿」にはヒルが多かったからとも、毘盧遮那仏・(びるしゃな)(大日如来)を祀っていたからともいわれています。何れにせよ、山の名前は山麓の村ごとに違う名前で呼ぶ事も多く、山岳修行の山伏達は里人とは違う名前で呼ぶ事も珍しくありませんでした。

現在の蛭ヶ岳の名前は、明治時代になって国土地理院の前身である陸軍陸地測量部が、数ある名前の中から一つ選んだものにすぎないというのが真実です。※ヒルが多かったからという説はかなり疑わしいものです。
参照:丹沢の行者道を歩く


画像一覧

国道413号沿いの集落である青根のバス停・東野から車を走らせ、上青根を過ぎると、林道の幅が狭まり、車がすれ違うのが困難な車道を登り上げた所の登山口。約7台の駐車スペースと登山ポストがあります。

駐車スペースのある少し上部にゲートがあり、ここからは一般車は入れず、10分ほど林道を登ります。登山道は二つに分岐しますが、八丁坂ノ頭で合流します。今回は釜立沢を登るルートで蛭ヶ岳に向かいます。

林道終了地点。ここから登山道がスタートします。釜立沢に沿って登って行きます。レールの様なものが伸びていますが、木材の伐採後の運搬に使われるものの様です。

橋を渡り登山道が始まります。登山口から蛭ヶ岳までは4時間20分のコースタイムです。

釜立沢に沿って登ります。

ルート上の随所にベンチが設置されています。釜立沢の源頭部から離れると傾斜は次第に増してきます。

針葉樹と広葉樹の混成林の中の広い尾根を登って行きます。丹沢主脈の稜線に上がるまで約1時間の急登です。

国道413号沿いのバス停・焼山登山口から東海自然遊歩道が焼山・黍殻山(きびがらやま)を経由して丹沢主脈上に造られています。黍殻山避難小屋近くで稜線に上がると平らな登山道になります。

ベンチと登山地図が設置されている焼山への分岐です。左手に向かうと黍殻山避難小屋です。2014年に建て替えられ大変綺麗になっています。土壌処理方式の水洗トイレを備えた定員20名で、管理は神奈川県自然環境保全センター。

焼山分岐を過ぎ、八丁坂ノ頭に向けなだらかな登山道を進みます。

八丁坂ノ頭分岐。ここからも右手方向に向かえば青根のバス停・東野に下りられます。どちらのコースを使ってもコースタイムはほぼ一緒です。

姫次まではなだらかな登山道です。背の低い笹が生える広い稜線上からは左手方向の展望が開けています。

丹沢主脈上に作られた東海自然歩道全コースで最も標高(1,433m)が高い場所にはベンチが設置されています。

姫次。丹沢では珍しいカラマツ林が見られるようになり、天気が良ければ檜洞丸(ひのきぼらまる)の先に富士山が見えます。右手方向には大室山もよく見えます。

姫次から丸い山頂の蛭ヶ岳を写す。姫次は広い平坦地で、ベンチが設置された休憩ポイントです。周辺は新緑や紅葉が美しい所です。

姫次から蛭ヶ岳に向かいます。姫次では袖平山・風巻の頭を経由して神ノ川ヒュッテへ下るルートが分岐します。

姫次からかつて山小屋があった原小屋平まで急な斜面の下りです。登山道の周辺はアセビに覆われ、3月中旬から4月中旬の開花時期には壺状の白い花を咲かせるでしょう。

さらに下ります。進行方向にはすっかり葉が落ちた木々の間から蛭ヶ岳が見えています。

原小屋平は広い平坦地で、以前山小屋があった所です。正面の坂を50mほど下ると水場があります。周辺は丹沢では珍しいカラマツ林が広がっています。

原小屋平水場は湧水です。 大量の水が湧きだしています。おそらく通年枯れることは無いでしょう。

適度なアップダウンを繰り返して進みます。正面は蛭ヶ岳です。この先の地蔵平では広河原への分岐があります。昭文社の地図では破線で描かれていて、バリエーションルート扱いです。踏み跡が薄く上級者向きです。

地蔵平から登り返しです。木道が整備されています。

ブナ林の中を進みます。

ここから傾斜がきつくなります。ブナ林と林床にスズタケが生える広い稜線をに作られた木製階段を蛭ヶ岳山頂まで一気に登り上げます。

ブナの木々が次第にまばらになり、次第に展望が開けてきます。スズタケの中に作られたつづら折りの木道を登って行きます。

展望が開け快適な登りです。この辺りがこのルート中、最も景色の良い場所です。

今歩いて来た丹沢主脈の尾根を振り返って撮影。正面のピーク(袖平山・そでひらやま)の右あたりが姫次です。袖平山から稜線を左手にたどると風巻ノ頭が小さなピークを作り、その下に神ノ川ヒュッテが建つ道志川の源流があります。

正面のピークが蛭ヶ岳山頂です。崩壊地を左から巻きます。

展望が広がる笹原の稜線にはベンチが設置されています。右側の崩壊地のヘリを進み、樹林帯の中に入って行きます。

土砂の流れ防止用の丸太で登山道が補強された最後の急登です。ここを登れば蛭ヶ岳山頂に飛び出します。

蛭ヶ岳山頂。広い山頂の一角に1997年に改装された 蛭ヶ岳山荘が見えます。山頂にはかつて薬師如来の祠が祀られていたため、蛭ヶ岳の別名である薬師岳の由来となっています。

丹沢山塊の最高峰である蛭ヶ岳山頂から丹沢山・塔ノ岳方面の丹沢主脈を撮影。西側方向には檜洞丸などの西丹沢の山並みや富士山、箱根の金時山、更には南アルプスなどの大展望があります。

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蛭ヶ岳登山コース地図

蛭ヶ岳登山コース詳細情報

ルート 青根登山口ゲート前(標高731m)⇒黍殻避難小屋分岐(標高1,205m)⇒八丁坂ノ頭(標高1,340m)⇒姫次(標高1,430m)⇒地蔵平(標高1,376m)⇒蛭ヶ岳(標高1,673m)
コースタイム 登山:青根登山口ゲート前⇒蛭ヶ岳 4時間20分
下山:蛭ヶ岳⇒青根登山口ゲート前 2時間55分
駐車場 青根登山口ゲート駐車場の詳細はこちら
核心部 難しい所はありません
難易度 [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 1
飲料水必要量 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.81リットル、体重60kgの人:2.35リットル、体重75kgの人:2.90リットル
消費カロリー 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:3.371Kcal、体重60kgの人:4.382Kcal、体重75kgの人:5.394Kcal
燃焼脂肪量 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.481kg、体重60kgの人:0.626kg、体重75kgの人:0.770kg
標高差 距離 6.1km 最大標高差 941m 平均斜度 全体:15.5% 上り:21.9% 下り:12.3% 獲得標高 上り:1053m 下り:147m
山小屋 蛭ヶ岳山荘
登山口へのアクセス 青根登山口へのアクセスの詳細はこちら


次はどこの山へ行こうかな。行きたい山がすぐに見つかる。

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「28.丹沢」に収録されています。
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