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白雲橋コース/筑波山登山ルート概要
登山コース案内
白雲橋コースは、筑波山神社バス停から赤い大鳥居を潜り、土産店や旅館が軒を並べる門前町を抜けていきます。参道に入ると寛永10年11月(1,633年)に三代将軍家光公が寄進したとされる立派な随神門をくぐり、筑波山神社の境内に入ります。
境内から右に進み、民家の中の車道を登ると登山道入り口に至ります。
また、境内を左に進むとケーブルカー乗り場へ至ります。
ケーブルカーは男体山と女体山との鞍部にある御幸ヶ原と呼ばれる所に登り上げ、宮脇駅と筑波山頂駅を8分で結んでいます。
鳥居をくぐり抜けると、杉の大木が林立する中に伸びる登山道が始まります。
酒迎場分岐は筑波神社からは20分ほど歩くと到着します。
ここで右方向へ行けば迎場コースに入り、筑波山ロープウェイの出発地点であるつつじヶ丘方面です。
白雲橋コースはそのまま直進します。
白蛇弁天(白蛇が棲むといわれ、白蛇を見たものは財を成すといわれています。)を通り過ぎ、石畳の様に整備された登山道を登ります。
開けた所ではベンチが設置され、休憩ポイントになっています。
樹層が針葉樹林帯(杉)から広葉樹林帯へと変わると、なだらかな登りとなり、一部展望が開け、ロープウェイが架かる稜線が見え出すと、弁慶茶屋跡地の分岐はもう少しです。
弁慶茶屋跡地の分岐は「おたつ石コース」からの登山道を合わせた平坦地で、ベンチが置かれ休憩の最適地となっています。
弁慶茶屋跡地分岐を出発し、すぐに「弁慶七戻り」と呼ばれる「石門」を通り抜けます。頭上の岩が落ちそうで弁慶も七戻りしたという言い伝えがある所です。
「神様の世界」を意味する高天原と呼ばれる岩の上には、天照大神(あまてらすおおみかみ)を祀る稲村神社が建てられています。
高天原の脇を進み、短い鉄梯子を登ると「母の胎内くぐり」の前に出ます。
「母の胎内くぐり」は 筑波山禅定(修験の行)の行場の一つで、岩をくぐり抜けることで生まれた姿に立ち返るといわれています。
次いで高さ10mを越える巨大な二つの石が、陰陽寄り添っているように見える「陰陽石」を右手に見えてきます。「陰陽石」から少し進むと、鎖場となっている岩場になりますが、高度感は無く、登山初心者でも簡単にこなすことができます。
鎖場を登り上げると展望が開け、神々の行くべき地方を割り振ったとされる、「国割り石」の上に立ちます。
「国割り石」からは山頂が鋭角に尖った女体山(にょたいざん)が視界に入ってきます。
「国割り石」からしばらくなだらかな稜線を進みます。
登山道沿いには独特な名前の付いた3つの大きな岩が現れます。
まづ最初は、石の形が出船と入船とが並んでいるように見える「出船入船」、次は大きな袋を背負った大黒様に似た「裏面大黒」、そして最後に天に聳えたつ「北斗岩」です。「北斗岩」に開いた門をくぐり、進みます。
その後、簡単な岩場を通過し、女体山が近づくにつれ、登山道の傾斜は次第に増していきます。
登山道の左手にベンチが設置されている平坦地を左に入ると、素戔嗚尊(すさのうのみこと)を祀っている「屏風岩」があります。
また、平坦地の正面には高さ15mほどの大岩があり、下から見上げた姿が大仏に見えることから大仏岩と名付けられています。
平坦地を過ぎ、次第に傾斜が増すと岩場の登りとなります。山頂のすぐ下の岩場には、短い鎖が設置されていますが、傾斜は緩く高度感もない為、問題なく登ることが出来ます。
筑波山の女体山には筑波女大神を祀る本殿が建ち、山頂からは360度の展望を楽しむことができます。
画像一覧
白雲橋コースは筑波神社の境内を抜け、右手方向に進み登山道入口を目指します。御幸ヶ原コースならケーブルカー乗り場へ境内を左に進みます。筑波山神社の御利益は、祭神の二神が結ばれて神々を産み、国を造っていったという神話から「縁結び、子宝に恵まれる、夫婦円満」「社運向上、国家安泰、工事安全、豊作、豊漁」などです。
つくば市指定文化財に指定された随神門を通り境内に入ります。寛永10年11月(1633年)三代将軍家光公により寄進されたものです。その後、二度焼失し、現在の門は文化8年(1811年)に再建されたものです。神域に邪悪なものが入らないように門の左側に倭健命(やまとたけるのみこと)、右側に豊木入日子命(とよきいりひこのみこと)の像が立ちます。
稲村神社。高天ヶ原の岩上に鎮座し天照大神を祀っています。本社に付属し、その祭神と縁の深い神を祭った社を摂社と言います。山上に向け稲村神社から渡神社、小原木神社、安座常神社の順に祀られています。 これに男体山の筑波男大神、女体山の筑波女大神の2柱を加えて6柱を祀ったのが六所神社とされています。
筑波山の女体山に建つ筑波女大神を祀る本殿。本殿裏に天浮橋があります。 天浮橋は、古事記によると、天上界と地上をつなぐ橋で、伊弉諾尊=イザナギノミコトと伊弉冉尊=イザナミノミコトの両神が降臨し、手にした鉾の先から滴を垂らすと、それが日本の国になったと言います。
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白雲橋コース/筑波山地図
白雲橋コース/筑波山詳細情報
ルート | 3月13日 筑波山神社(標高240m)⇒酒迎場分岐(標高340m)⇒弁慶茶屋跡地分岐(標高710m)⇒筑波山・女体山(標高877m) |
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コースタイム | 登山:筑波山神社⇒筑波山・女体山 2時間20分 下山:筑波山・女体山⇒筑波山神社 2時間5分 |
駐車場 | 筑波山神社駐車場の詳細はこちら 【公衆トイレ】あり |
核心部 | 難しい所はありません。 |
難易度 | [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 1 |
飲料水必要量 | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:1.11リットル、体重60kgの人:1.44リットル、体重75kgの人:1.77リットル |
消費カロリー | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:2.055Kcal、体重60kgの人:2.672Kcal、体重75kgの人:3.288Kcal |
燃焼脂肪量 | 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果 体重45kgの人:0.294kg、体重60kgの人:0.382kg、体重75kgの人:0.470kg |
標高差 | 距離 2.6km 最大標高差 601m 平均斜度 全体:22.6% 上り:22.6% 下り:1% 獲得標高 上り:564m 下り:1m |
山小屋 | 無し |
アクセス | 筑波山登山口までのアクセスの詳細はこちら |
次はどこの山へ行こうかな。行きたい山がすぐに見つかる。
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