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羊蹄山 真狩(まっかり)コース

羊蹄山 真狩コース登山ルート概要

真狩登山口へのアクセス

バスで真狩登山口へアクセスする場合、県道65号岩内洞爺線の羊蹄自然公園入口バス停に JR倶知安駅から所要時間約35分で道南バスが走っています。JR倶知安駅の初発は午前6時台ですが、日曜祝日は、運休です。

タクシーは、JR倶知安駅に常駐していますが、早朝出発する場合には、事前に電話連絡しておく必要があります。約6000円で真狩コース登山口です。

千歳空港からは、千歳空港線(夏)が8月1日から10月15日まで季節限定で、千歳空港とニセコ間を1日2往のバスの便があります。ルスツリゾートで道南バスに乗り換えが必要で、時間的に当日羊蹄山に登るのは不可能です。ルスツリゾートに宿泊して、早朝7時のバスに乗れば羊蹄自然公園入口に7時20分に着きます。

羊蹄山周辺の宿泊施設は、倶知安駅の周辺に複数と比羅夫駅に1軒ありますが、ニセコ駅周辺や京極町にはありません。JR比羅夫駅の宿泊施設/駅の宿ひらふでは午前5時出発で、真狩コース登山口まで2000円で送ってくれます。登山口には羊蹄山自然公園真狩キャンプ場があるので、テント泊というのも選択肢になります。


登山コース案内

羊蹄山自然公園入口には、羊蹄山の伏流水が絶え間なく流れ、水汲み場として知られている「カムイワッカ」があります。一日およそ5万リットルもの水が湧き出しているといいます。羊蹄山は、標高差が1500mほどあり、お鉢巡りをすればかなりの水が必要となります。羊蹄山には基本的に水馬ははありません。季節限定で羊蹄山避難小屋近くの雪渓から水を取れますが、7月中旬頃でほぼ枯渇します。事前に「カムイワッカ」で水の補給をしていくことをお薦めします。

登りやすいことで人気の真狩からの登山コースの所要時間は、キャンプ場からおよそ上りで4〜5時間、お鉢巡りで約1時間、下山に2〜3時間。晴れた日には洞爺湖やニセコ連山が望める風光明媚なコースです。毎年6月第三日曜日が山開きです。

南コブ展望台は、登山コースの一合目半から分岐している南コブ山の頂上にあり、キャンプ場から1時間ほどで登れることから手軽に楽しめる散策コースとして人気があります。展望台からは晴れていれば洞爺湖を望むことも出来ます。

登山口から外輪山の一角に登り上げるまで難所はありません。7月になると羊蹄山避難小屋の上部の雪渓が概ね溶け、一斉に高山植物が辺り一面に咲きだします。

父釜の火口壁から反時計回りに羊蹄山の最高点(1898m )までは、小さなアップダウンが続く岩場になっています。難易度は高くありませんが、ヘッドランプを付ながらの歩行はやや危険を伴います。日の出を山頂で迎えたいのであれば、時計回りで登ることをお薦めします。

下山は倶知安コースを使うと、バスが二系統、JR函館線など複数の交通機関を使えてアクセスが便利です。

登山口周辺の観光スポット

羊蹄山の東側に位置する京極コース登山口近くに湧く湧水です。海外からの観光客で賑わっています。

京極のふきだし公園

京極・ふきだし公園

1年を通して変わらない水温、一日8万トンという豊かな水量。雨や雪が羊蹄山で濾過され、ミネラルを含んだ名水として湧き出る場所が名水百選にも選ばれた「ふきだし公園」です。園内には散策路や展望台、、三角ステージ、芝生広場、バーベキューハウス等が配されています。隣接する道の駅・名水の郷きょうごく「名水プラザ」では名水を使った各種料理を味わうことが出来、売店には様々な京極の特産品が並んでいます。

羊蹄自然公園入口には羊蹄山湧水があり、大きなタンクを持参した周辺住民が入れ替わり立ち替わり水を汲んでいます。何十年と羊蹄山で自然に濾過された湧水は、アイヌ語でカムイワッカ(神の水)と呼ばれ、道内屈指の名水として人気があります。又、敷地内にある豆腐店【湧水の里 名水とうふ】は、豆腐を使った様々な製品を販売し、人気を博しています。





画像一覧

スタート 道南バスが走る岩内洞爺湖線の羊蹄自然公園入口バス停から徒歩で20分ほどの所にある羊蹄自然公園の無料駐車場約50台

羊蹄自然公園内の真狩キャンプ場の公衆トイレ、綺麗な水洗式です。羊蹄山自然公園入口の横に羊蹄山湧水があるので、水はそこで汲んでくると良いでしょう。

真狩キャンプセンター兼真狩登山センター。キャンプの受付と展示コーナーには、羊蹄山の自然について各種解説があります。

真狩キャンプ場内を数分歩くと、登山口です。背景に羊蹄山山頂部が見えています。

。林道から離れ、登山道へと入ります。真狩登山口から人工林の中へ入って行きます。登山口には登山届ポストが設置されています。

トドマツの人工林を抜け、登山口から30分ほど歩くと、2合目の南コブ分岐です。駐車場から標高650メートルの寄生火山である南コブを通過するコースもありますが、約30分余計にかかります。

南コブ分岐を過ぎると人工林からダケカンバの林に変わります。細いダケカンバが密集して生え、白い幹に光が差し込んで美しい景観を作り出しています。

密集したダケカンバ帯を過ぎると灌木の間から羊蹄山山頂部が姿を現します。

太い幹のダケカンバが青空と絶妙のコントラストを描いています。

灌木帯を抜けると大きく展望が開けてきます。林床に笹が密集する中に次いで開かれた登山道を東側に向けてゆっくりと進みます。

振り返ると、ダケカンバの林の先にニセコアンヌプリが雲間から姿を現しています。

四合目で西側に90度折れます。

四合目から西方向に向けて背の高い笹の間を登ります。>

五合目から灌木帯の中を小さくジグザグを切りながら登ります。

深い雪のためダケカンバが根元から弯曲し、それでも太陽の光を求めて真直ぐに伸びようとしている姿に生命力を感じます。

振り返ると、真狩村のちょうど南方に洞爺湖が見えています。洞爺湖の真ん中にひょうたんを伏せた様な島が中島です。その右手に有珠山も浮かび上がっています。

低いササの間を北西方向にトラバースに気味に進むます。

六合目を過ぎるとしばらくは緩斜面ですが、その後再びつづら折りの急斜面になります。

エゾシマリスがお出迎えです。この先、数ヶ所でエゾシマリスを見かけました。エゾシマリスはネズミ目リス科シマリス属に属し、北海道以北に分布しています。

背の低い灌木帯の中を登ります。少しずつ傾斜が緩んできます。

倒木に付けられた七合目の標識。

オクエゾサイシン (奥蝦夷細辛) ウマノスズクサ科 。スペード形の葉に隠れて花は見えませんでした。指で葉を除けると根元に直径1センチほどの紫色の花が現れました。名前のサイシンは、「北海道の山奥に生育するサイシン」という意味で、漢名「細辛」に基づき、根が細く、辛味があるという意味です。

ここからは背の低い灌木帯となり、イワブクロ、イワギキョウ、ウラジロダテなどの高山植物が見られる。岩礫地帯を横切って進みます。前方に見える小高い丘の下側を回り込むようにします。

ガレた火山轢の空沢を横切ります。次第に樹木は矮小化しハイマツ帯が現れます。

ハイマツ帯の中に九合目避難小屋分岐があります。ここから左手に向かえば、10分ほどで羊蹄山避難小屋です。

ハイマツの中を少し進むと羊蹄山避難小屋が見えて来ました。避難小屋は、6月中旬から10月中旬に掛けて管理人が入ります。

雪渓を横にって羊蹄山避難小屋に向かいます。雪は緩んで、斜面の傾斜も緩いので、壺足で問題ありません。この途中で雪渓から流れ出る水が、飲み水として使えます。

羊蹄山避難小屋から分岐まで戻り、山頂に向けて登る途中から撮影。避難小屋の先にニセコアンヌプリのスキー場が見えます。

外輪山の縁に向けて登ります。登山道は手前の雪渓を横切り、鞍部に登り上げています。花が季節にはハクサンチドリ、エゾノツガザクラ、ハイオトギリなどの高山植物が咲き乱れます。

雪渓を左上方に横切ります。アイゼン無しでも特に問題ありません。雪渓を横切り、土が露出した所を登れば火口壁に上がります。雪渓が溶けるとこのコース最大のお花畑に変わります。

父釜の火口壁に到着です。ここから外輪山を反時計回りに一周します。一周するのに約1時間かかります。

火口壁の淵に立って父釜を覗き込みます。すり鉢状の大火口(父釜)は直径700m、深さ200m、周囲5kmほどの大きさです。

スタート お鉢巡りを反時計回りに行って行きます。正面の丸いピークは真狩ピークで標高1860m です。

真狩ピークを過ぎると、小さく岩場のアップダウンが続きます。

足場の悪いところもあり、日が昇るまだ暗い時期に通過するにはやや危険を伴います。御来光を見る場合には、時計回りで進んだ方が無難です。

ここから小さなアップダウンがありますが、概ね東側(右側)をトラバースする様な感じで登山道が付けられています。

京極コースの登山口がある京極の街を見下ろす。ここには民宿などの宿泊施設はありません。道の駅水の郷きょ<うごくのふきだし公園は、羊蹄山に降った雨が地表から大量に湧き出し観光名所になっています。/p>

起伏のある道を進んだら、羊蹄山の最高点である標高1898m地点に到着します。山頂の手前で喜茂別コースが合流しています。

岩が積み重なった羊蹄山山頂

羊蹄山山頂から父釜を見下ろす。御釜の外輪山の向こうに見えるのはニセコアンヌプリです。

山頂から反時計回りで進みます。まだ、岩場は続きますが、ほとんど危険箇所はありません。

この辺りの外輪山にはイワウメの群落がいたる所にあります。又、ミヤマキンバイの群落もいたる所で目にします。

最高点から約150m進んだ所の三角点。標高1892.7m で、旧山頂であった所です。

ミヤマキンバイの大群落が登山者の度肝を抜きます。この少し先で京極コースが右側に分岐します。

京極コース分岐から少し進むと岩場が終わり、左手に父釜を見ながら広い稜線歩きとなります。

父釜の北東部には母釜がありあます。正面奥が父釜、その左手前が子釜、右下が母釜です。父釜と小釜の間に登山道が付けられ、右手上部の旧避難小屋があった場所にショートカット出来ます。

北山(雲泉岳)を経由して南に向かうと倶知安コースが右手に分岐します。正面の手前が母釜、その奥の小さく窪んだ所が小釜、その先に父釜があります。ここから写真ではにて側に進み、旧避難小屋へ向かいます。

旧避難小屋のあった場所には基礎部分だけが残っています。

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羊蹄山真狩コース地図

羊蹄山真狩コース詳細情報

ルート 6月27日
羊蹄山自然公園真狩キャンプ場(標高348m)⇒南コブ分岐(標高588m)⇒六合目(標高1,323m)⇒九合目羊蹄山避難小屋分岐(標高1,651m)⇒羊蹄山山頂(標高1,898m)⇒三角点(標高1,892.7m)⇒羊蹄山旧避難小屋跡(標高1,837m)
コースタイム 登山:羊蹄山自然公園真狩キャンプ場→3時間20分-羊蹄山避難小屋分岐→55分-羊蹄山最高地点→35分-羊蹄山旧避難小屋跡 合計:4時間50分

下山:羊蹄山旧避難小屋跡→25分-九合目羊蹄山避難小屋分岐→2時間5分-羊蹄山三合目桜坂駐車場 合計:2時間30分
駐車場 羊蹄山自然公園真狩キャンプ場 約50台
核心部 特に難しい所はありません。
難易度 [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 1
飲料水必要量 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.83リットル、体重60kgの人:2.38リットル、体重75kgの人:2.94リットル
消費カロリー 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:3.413Kcal、体重60kgの人:4.437Kcal、体重75kgの人:5.461Kcal
燃焼脂肪量 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.488kg、体重60kgの人:0.634kg、体重75kgの人:0.780kg
標高差 距離 8.1km 最大標高差 1544m 平均斜度 全体:18.5% 上り:22.1% 下り:8.6% 獲得標高 上り:1558m 下り:69m
山小屋 羊蹄山避難小屋
登山口へのアクセス 羊蹄山のトップページをご覧ください。



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「2.ニセコ・羊蹄山 暑寒別岳 」 に収録されています。
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