日本アルプス登山ルートガイド-核心部のルート案内
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ルート
駒津峰から甲斐駒ケ岳直登り

駒津峰→甲斐駒ケ岳直登りルート概要

登山コース案内

駒津峰から ハイマツ帯の稜線上を進むと、次第に稜線は狭くなり、岩稜のやせ尾根となっていきます 。
やせ尾根の両側はさほど切り立ってはおらず、高度感は感じません。 やせ尾根で小さなアップダウンを繰り返し、小ピークに立つと甲斐駒ケ岳の全容が姿を現します。

一旦小ピークから下り、登り返すと巨大な岩石の六方石の前に出ます。 六方石を右から巻き、少し登った所が直登りルートと巻き道ルートの分岐です。

直登りルートは分岐をそのまま直進し、岩陵の登りが始まります。分岐から15分ほどの区間が急傾斜の岩登りで核心部と言うことが出来ると思います。
核心部にはやや高度感のあるトラバースが一か所ありますが、それ以外の岩場にはステップやホールドがしっかりあり難しくありません。
また、直登りルートには、しっかり赤ペンキマークがされ、ルートを見失う心配はありません。 鎖場はありませんので登山初心者でも十分登頂可能なルートです。
それでも不安の方は巻き道ルートをお勧めしますが、直登りの方が遙に楽しいルートであることは間違いありません。

核心部を過ぎれば一気に傾斜は緩くなり、甲斐駒ケ岳山頂までハイキング感覚の登山となります。

巻き道ルートと組み合わせて登るのが甲斐駒ケ岳を満喫する秘訣です。下山時は巻き道ルートを使い、摩利支天に立ち寄ってみてください。

巻き道ルートはこちら


甲斐駒ケ岳に高山植物が少ない理由

甲斐駒ケ岳は花崗岩によって出来ています。花崗岩は、地下深くの溶岩がゆっくりと冷えて固まった岩石で、白と黒の鉱物結晶で、大きな岩体となります。

均一な構造を持っているため、固く割れ目が生じにくいのが特徴です。

そのため、建築用の石材として利用価値が高いものです。とわいえ、甲斐駒ケ岳の山頂の様に急な斜面で、岩肌がむき出しになると、雨風によって僅かな割れ目が生じます。

すると細かい砂粒になって岩肌から剥がれ落ちるように風化していきます。この砂を真砂(まさ)と呼び、非常に流れやすいものです。

そのため、甲斐駒ケ岳の山腹では高山植物があまり育たず、北岳の様な大きなお花畑を作ることはありません。また、鳳凰三山も甲斐駒ケ岳から続く花崗岩で出来ています。


画像一覧

駒津峰から甲斐駒ケ岳へはハイマツ帯の中の稜線を進みます。特に危険な箇所はありません。

このハイマツ帯を過ぎると岩陵のやせ尾根になります。

やせた岩陵の尾根を進みます。左右はそれほど切れ落ちていないため高度感はありません。

前写真の小ピーク直前から甲斐駒ケ岳を撮影。白く輝いている花崗岩の岩肌が美しい。

2枚前の写真の小ピークの位置から甲斐駒ケ岳を撮影:正面のやせた岩尾根を登り、尾根が終了した所から右斜め上方へ登山道が付いています。

小ピークから下りを撮影:ここを下ります。高度感はありません。

ここで一旦稜線から外れ右方向へ下り、樹林帯の中に入ります。

樹林帯の中に入ると3mほどの岩下りです。ホールドやステップはしっかりあり簡単に降りられます。

前の写真の岩を降りたところから撮影。ホールドはしっかりあり簡単に降りられます。

さらに下ります。傾斜は40度ほどですが難しくありません。

稜線に再び上がり振り返って駒津峰撮影する。

下りが終わると、再び稜線に入り、展望が開け登りになります。正面の小ピークは右から巻きます。その先に六方石と呼ばれる大岩が現れます。

正面の六方石を右に巻きます。

この先が巻き道、直登りルート分岐です。

巻き道、直登りルート分岐 右は巻き道、直進は直登りルートです。今回は直上りルートを登って行きます。

直登りルートを少し登った所から六方石を振り返る。その先に駒津峰のピークが見えています。

ここから核心部に入ります。この岩をよじ登った所から左にトラバースする所がやや高度感がある所です。

高度感のある場所を登り上げ右方向にトラバース気味に登って行きます。谷側の傾斜は弱く高度感はありません。

巻き道ルートを登る登山者達を撮影。巻き道ルートは甲斐駒ケ岳の山頂をぐるりと右側から巻くように登って行きます。

甲斐駒ケ岳の頂上方向を見上げる。頂上に直上りするわけではなく、正面の中間地点から右上方に登ります。

ダケカンバの木の前を左上方に登ります。

この岩を乗り越え。

振り返って撮影 雲が沸き立つ右に駒津峰が見えています。稜線にくっきりと登山道が見えています。

前方のピークは右から巻き越えます。

前写真の小ピークを右から巻いている所です。なだらかな場所を通過し左上方に向かいます。

この岩壁を登ります。あまり傾斜は強くありません。

前写真の登りきった所から下を撮影。平たい岩の斜面ですが、岩の表面はザラザラしてスリップしづらいです。

この岩を登れば直登りルート核心部は終了です。

核心部終了地点から甲斐駒ケ岳を望む。正面の岩を右側から巻き、右斜め上方に向かいます。途中にある黒い大きい岩の前を通るよう登山道があります。

転がって落ちてきそうな黒い大きい岩の手前を右斜め上方に向かいます。

花崗岩の岩肌に咲くミヤマダイコンソウ。ここは甲斐駒ケ岳の岩陵が大変美しく見える所です。

正面の黒い大きい岩の右側を登ります。この辺りから傾斜は緩くなり、山頂までハイキング気分で登れます。

今登って来た所を振り返る。ゴジラの背の様な岩の稜線は左側を巻いて登って来ました。駒津峰へ伸びる稜線上に登山道がくっきり見えています。

黒い大きな岩の右側の斜面を登ります。傾斜は40度くらいです。岩の表面は滑りにくく登りやすいです。

ここからは砂地の緩やかな登りとなります。右斜め上方に向かいます。

右斜め上方に登ると稜線です。そこで90度左方向に登ります。

稜線から巻き道を見る。白砂の道を下っている登山者が見えます。

稜線から 摩利支天を望む。下山時に立ち寄って行きます。山梨県の日野春辺りから見ると峻険なピークに見えますが、こちら側からはなだらかな斜面です。

稜線に上がった所から今登って来た所を振り返る。左手側に駒津峰へ通じる稜線に登山道が見えています。

花崗岩の中を登れば甲斐駒ケ岳山頂に到着です。

甲斐駒ヶ岳山頂に立つ鋸岳まで5時間40分の指導標。鋸岳は南アルプス屈指も難ルートです。近年、核心部の鹿窓や小ギャップに立派な鎖が付いたようです。

甲斐駒ケ岳山頂。 駒津峰から甲斐駒ケ岳山頂へは巻き道コースを覧ください。駒ヶ岳神社の奥宮には大己貴大神と共に駒室大神が祭られています。山頂に三角点設置の工事の際、縄文時代の土器が発掘されます。

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駒津峰→甲斐駒ケ岳直登りルート地図


駒津峰→甲斐駒ケ岳直登りルート詳細情報

ルート 駒津峰(標高2,752m)⇒六方石⇒直登り⇒甲斐駒ケ岳(標高2,967m)
コースタイム 登山:駒津峰⇒甲斐駒ケ岳 1時間10分
下山:甲斐駒ケ岳⇒駒津峰 50分
核心部 直登りの前半に岩登りとやや高度感のあるトラバースがあります。
難易度 [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 2
飲料水必要量 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:0.50リットル、体重60kgの人:0.65リットル、体重75kgの人:0.80リットル
消費カロリー 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:0.930Kcal、体重60kgの人:0.755Kcal、体重75kgの人:0.930Kcal
燃焼脂肪量 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.083kg、体重60kgの人:0.107kg、体重75kgの人:0.132kg
標高差 距離 683m 最大標高差 260m 平均斜度 全体:30.8% 上り:43.3% 下り:19.5% 獲得標高 上り:195m 下り:39m
山小屋 大平山荘 北沢峠こもれび山荘 南アルプス市長衛小屋 仙水小屋
登山口へのアクセス
(北沢峠・仙流荘)
>>関東(東京・新宿)からの詳細情報
【東京(新宿)⇔仙流荘⇔北沢峠】

>>関西地方・名古屋からの詳細情報
【大阪・京都、名古屋⇔伊那市バスターミナル⇔伊那市駅⇔高遠駅⇔仙流荘】


駒津峰→甲斐駒ケ岳直登りルートの「高山植物」


ミヤマダイコンソウ

ハクサンイチゲ

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甲斐駒ヶ岳は
「41.北岳・甲斐駒 南アルプス」に収録されています。
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