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ルート
北沢峠から仙水峠経由で甲斐駒ヶ岳

北沢峠から仙水峠・駒津峰ルート概要

登山コース案内

仙水峠を経由して駒津峰へは北沢峠のバス停から10分ほど林道(南アルプス林道バス通り)を歩き、南アルプス市長衛小屋に向かう側道に入ります。
渓谷沿いに作られた大きなテント場を右に見送り、南アルプス市長衛小屋の裏にある橋を渡って仙水峠に向かう登山道が開始します。

渓谷沿いの登山道を30分ほど上がると仙水小屋に着きます。
仙水小屋前の登山道沿いに設けられた水場にはこんこんと水が流れ、ここで無料の水を補給します。

右手にある仙水小屋のテント場をやり過ごし、樹林帯を抜けると岩のごろごろした所で展望が開け、その右の縁のハイマツに沿って上がります。 岩塊の中の登りが続き、遠く先に見えるV字状の地形のその先にある仙水峠を目指します。
多くのケルンが積まれた仙水峠からは駒津峰⇒甲斐駒ケ岳へ向かうコースと栗沢山へ向かうコースに分岐します。

仙水峠から駒津峰へは針葉樹林帯、ハイマツ帯、ダケカンバの林の順に急坂を登れば到着します。
駒津峰は双児山からのコースが合流する所で、その山頂は平坦で広く、360度の展望が開ける休憩の最適地となっています。


双児山ルートはこちら


仙水峠の岩塊斜面

甲斐駒ケ岳・駒津峰の南東斜面は、広範囲に渡って大きな岩塊で埋め尽くされています。これは、氷河時代に作られたもので、「岩塊斜面(がんかいしゃめん)」と呼ばれています。寒い時代に大きな岩石に水分が入り込み、凍結と融解を繰り返すことで、大量の巨礫を生み出しました。そして巨礫が斜面の下側に移動して形成されたものです。岩塊が下に移動している期間は土壌も一緒に流されるため、植物の発達は見られませんが、岩塊の移動が止まった岩塊斜面の末端では、ハイマツやシラビソが侵入しようとする姿が見られます。南アルプスでは仙丈ケ岳、赤石岳、白鳳峠、聖岳、農鳥岳などでも岩塊斜面が見られます。


画像一覧

北沢峠のバス停。甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳の登山口になります。北沢峠にある北沢峠こもれび山荘、南アルプス市長衛小屋、大平山荘などに宿泊してピストンすれば両山の登頂がスムーズです。

北沢峠の南アルプス林道バスの時刻表。戸台大橋〜北沢峠はバス停以外で乗降可能です。広河原〜北沢峠間は一日4往復あります。登山者が多い場合には、定刻時間外に臨時便が出ます。

北沢峠〜広河原のバスの時刻表。混雑時期には増便されます。A・B・C・D運行の4形態で運行されています。時期によって出発時間が異なるので注意してください。

北沢峠のバス停から10分ほど林道(バス通り)を歩いた所で、左方向の側道に入り、南アルプス市長衛小屋へ向け林道を進みます。

側道入り口から南アルプス市長衛小屋 (旧北沢駒仙小屋)まで約5分で到着します。2013年のシーズンから新しい山小屋でスタートします。

南アルプス市長衛小屋の広いテント場。約100張設営可能。1人500円。

南アルプス市長衛小屋の裏に架かる橋を渡って左に行けば仙水峠で、正面に行けば栗沢山に向かう登山道が分岐します。

シラビソ、ツガなどの単調な樹林帯の登り続きます。

完全予約制の仙水小屋です。一般の登山者が敷地内に入れないようにロープが張ってあります。ここの食事は新鮮な食材が使われ大変おいしいです。

仙水小屋前の登山道沿いに設置された水場。通過の登山者も水の補給は自由です。ここが最終水場ですから忘れずに補給してください。

仙水小屋のテント場を右に見送り登ります。約11張と狭いです。1人400円。

再度樹林帯の中の登りです。倒木の中をゆっくりと高度を上げて行きます。

ごろごろしたゴーロ帯の右の端を進みます。水分を含みやすい岩石です。

V字状に見える地形の先に仙水峠はあります。仙水峠に形成された岩塊(がんかい)斜面。水分を含んだ岩が凍ると体積が増え、岩を砕きます。砕かれた岩が斜面に沿って下に落ちていくことで形成されます。

仙水峠まであと少し登れば着きます。

仙水峠が見えてきました。

仙水峠に立つ指導標。甲斐駒ケ岳まで3時間、北沢峠まで1時間、栗沢山まで1時間。

岩がケルンとして積まれています。この岩の斜面の先に栗沢山に向かう登山道があります。早川尾根の仙水峠→栗沢山をご覧ください。

仙水峠から見上げる甲斐駒ケ岳の雄姿。まだ甲斐駒ケ岳の全容を見ることはできません。

左上のやや丸い形の山頂が駒津峰です。その右に甲斐駒ケ岳、右端にわずかに見えるのが摩利支天です。

栗沢山頂上に登った時に撮影 。栗沢山から見る甲斐駒ケ岳は大変美しい。左端の小ピークが双児山、稜線の奥に鋸岳、その右に駒津峰、さらに右に甲斐駒ケ岳、右端が摩利支天です。低い所が仙水峠です。

仙水峠からはしばらくジャクナゲの咲く樹林帯の急登りです。

針葉樹林帯の登りが続きます 。

針葉樹林帯を抜けるとやや傾斜が弱まり、ハイマツ帯に入ります。

ハイマツ帯を抜けると背の低い広葉樹林帯となり、ダケカンバの林を抜けると展望が開けます。

ダケカンバの林を抜けると、森林限界を超え展望が開けてきます。この岩の登山道を登れば駒津峰山頂です。

駒津峰山頂が見えてきました。ガレ場の登りは浮石が多くスリップや転倒に注意です。

駒津峰山頂付近から見る双児山(右手前)。その奥に山頂部が雲に隠れて仙丈ヶ岳が見えています。

駒津峰山頂 。駒津峰から甲斐駒ケ岳山頂までのルートは直登りコース、巻き道コースをご覧ください。また、北沢峠から双児山を経由するルートも参照してください。

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北沢峠から仙水峠・駒津峰ルート地図


北沢峠から仙水峠・駒津峰ルート詳細情報

ルート 北沢峠(標高2,032m)⇒仙水小屋(標高2,130m)⇒仙水峠(標高2,264m)⇒駒津峰(標高2,752m)
コースタイム 登山:北沢峠⇒駒津峰 2時間50分
下山:駒津峰⇒北沢峠 2時間5分
駐車場 ・仙流荘 無料駐車場(350台)
・夜叉神峠無料駐車場 約90台 ※土曜日は一杯になることもあります。
・芦安市営駐無料車場 約600台
危険個所 危険個所はありません。
難易度 [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 1
飲料水必要量 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.23リットル、体重60kgの人:1.59リットル、体重75kgの人:1.96リットル
消費カロリー 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:2.287Kcal、体重60kgの人:2.974Kcal、体重75kgの人:3.660Kcal
燃焼脂肪量 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.326kg、体重60kgの人:0.424kg、体重75kgの人:0.522kg
標高差 距離 3.9km 最大標高差 754m 平均斜度 全体:17.7% 上り:24.9% 下り:6.4% 獲得標高 上り:747m 下り:45m
山小屋 大平山荘 北沢峠こもれび山荘 南アルプス市長衛小屋 仙水小屋
登山口へのアクセス
(北沢峠・仙流荘)
>>関東(東京・新宿)からの詳細情報
【東京(新宿)⇔仙流荘⇔北沢峠】

>>関西地方・名古屋からの詳細情報
【大阪・京都、名古屋⇔伊那市バスターミナル⇔伊那市駅⇔高遠駅⇔仙流荘】


次はどこの山へ行こうかな。行きたい山がすぐに見つかる。

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甲斐駒ケ岳は
「41.北岳・甲斐駒 南アルプス」に収録されています。
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