日本アルプス登山ルートガイド > 南アルプス > 北岳 > 北岳山荘から池山吊尾根分岐ルート
北岳山荘から池山吊尾根分岐登山ルート概要
登山コース案内
北岳山荘から北岳に向かう直登りルートは、岩稜の登りです。八本歯のコルへ向かうトラバース道と並行するように走っています。トラバース道分岐までは尾根どおしの広い稜線を緩やかに登っていきます。ここを過ぎると稜線の左側をトラバース気味に登ります。一か所に短い丸太の梯子が掛けられ、その上が簡単な鎖場になっています。
鎖につかまって登るほどの岩場ではありません。足元が濡れている時は滑りますので登下山には注意してください。
昭文社の登山地図には危険表示がありますが特に困難な場所ではなく、登山初心者の方でも安心して登ることが出来ます。
このルートの岩場に咲くタカネシオガマ、シコタンソウ、タカネツメクサなどの背の低い高山植物が作る箱庭の様なお花畑は、南アルプスでもここだけと言ってよいでしょう。
北岳に来たら絶対に外せないルートです。
十分に花を楽しんだら出発します。稜線の左側のトラバースは続き、八本歯のコルから上がるルートが合流する吊尾根分岐に到着します。
※吊尾根分岐から北岳山頂までのルートを参照してください。
※北岳山荘から八本歯のコルへ向かうトラバース道を参照してください。
岩壁や岩隙に咲く高山植物
土壌が発達せず、雨の日しか水分を確保出来ない岩壁や岩隙などには、背の低い高山植物が生えます。例えば、タカネシオガマ、シコタンソウ、タカネツメクサ、ミヤマムラサキ、チシマギキョウ、イワヒゲ、イワベンケイなどです。これらの植物は、地上の土壌の移動が激しい周氷河地形の周辺や崩壊地など、極めて厳しい環境条件に適用した植物と言えます。
北岳に設置されていた三角点標石
北岳山頂の三等三角点「白根岳」は、明治37年(西暦1904年)7月7日に設置されました。長らく測量のための位置の基準として、その役割を果たしてきましたが、100余年の風雪による山頂の浸食により標石上部の柱石が露出、転倒したため、国土地理院が平成18年(西暦2006年)7月8日に、南アルプス市とNPO 法人芦安ファンクラブの全面的な協力を得て、標石を交換すると共に、 旧位置を掘り下げて埋め直しを行いました。
三角点標石は、柱石と盤石から構成され、それぞれの中心に刻まれた十字の交点が一致する様に設置されています。このため、地表に出ている柱石が破損もしくは亡失しても、地中の盤石が正常であれば、元通りに復元出来るようになっています。北岳の三等三角点「白根岳」は、地中に残っていたこの旧い盤石が健全な状態で保存されていたため、元の位置に復旧する事が出来ました。
南アルプス芦安山岳館より
画像一覧
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北岳山荘から池山吊尾根分岐ルート地図
北岳山荘から池山吊尾根分岐ルート詳細情報
ルート | 北岳山荘(標高2,900m)⇒池山吊尾根分岐(標高3,100m) |
---|---|
コースタイム | 50分 |
核心部 | 雨の日など滑りやすい日には一か所ある丸太の梯子の登下山に注意してください。 |
難易度 | [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 2 |
飲料水必要量 | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:0.20リットル、体重60kgの人:0.27リットル、体重75kgの人:0.33リットル |
消費カロリー | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:0.385Kcal、体重60kgの人:0.501Kcal、体重75kgの人:0.617Kcal |
燃焼脂肪量 | 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果 体重45kgの人:0.055kg、体重60kgの人:0.071kg、体重75kgの人:0.081kg |
標高差 | 距離 653m 最大標高差 175m 平均斜度 全体:26.8% 上り:24.2% 下り:0% 獲得標高 上り:157m 下り:0m |
山小屋 | 北岳肩の小屋 北岳山荘 白根御池小屋 |
登山口へのアクセス | 広河原・奈良田へのアクセスはこちら |
北岳山荘から池山吊尾根分岐ルートの「高山植物」
![]() ハクサンイチゲ |
![]() ミヤママンネングサ |
![]() チョウノスケソウ |
![]() ミヤマオダマキ |
![]() シコタンソウ |
![]() シコタンハコベ |
![]() ミヤマムラサキ |
![]() シナノキンバイ |
![]() オヤマノエンドウ |
次はどこの山へ行こうかな。行きたい山がすぐに見つかる。
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