日本アルプス登山ルートガイド > 南アルプス > 北岳 > 北岳山荘からトラバース道ルート
北岳・北岳山荘からトラバース道ルート概要
登山コース案内
北岳山荘から八本歯のコル方面へのトラバース道は写真で見ると断崖絶壁に桟橋が連続して架かっている様に見えますが、実際にはなだらかな斜面に作られたトラバース道でアップ・ダウンは少なく、高度感はほとんどありません。
風景はとても美しく、北岳山荘から北岳山頂に向かう直上りルート上にあるお花畑と肩を並べるほど、北岳における代表的な高山植物が豊富な所です。
雨の日など梯子や桟橋が滑りやすくなっていて、稀に滑落事故もありますのでそういった日の通過には注意してください。
八本歯のコルと北岳山荘と吊尾根分岐のトライアングルを形成する区間は高山植物が豊富で、北岳特有のキタダケソウも自生するところなので、北岳を登山する際には欠かせないコースです。
※北岳山荘から北岳山頂までのコースを参照してください。
※八本歯のコルルートを参照してください。
キタダケソウが見られる場所
北岳山腹のトラバース道と八本歯のコルから少し登った吊尾根の一部にのみキタダケソウの群生地が分布しています。石灰岩の岩棚から流れ出すカルシウムがキタダケソウを育むと言われています。6月下旬から7月上旬、梅雨の僅かな晴れ間、雪がまだ残る山稜でいち早く白く透き通った花をつける幻のキタダケソウ。幸運な人がその姿を目にすることが出来ます。
キタダケソウは2万年前の氷河期、北方の大陸から渡って来ました。氷河時代の生きた化石と呼ばれるキタダケソウの近縁種に北海道で見られるヒダカソウがあります。北岳は百万年前から続く地殻変動で、海から隆起して出来た山です。この石灰岩は、トラバース道から北岳バットレスを越えて帯状に伸びた範囲に分布しています。研究によると、この石灰岩は太平洋のイースター島付近で形成された事が分りました。そして長い年月をかけ、海底のプレートが移動し、北岳の山頂付近まで押し出されて出来たものです。石灰岩が高山にあるのは珍しく、南アルプスでは北岳の他に光岳に分布しています。
キタダケソウの発見は昭和6年7月17日に現千葉大学園芸学部の清水基夫氏によってなされました。
【6月25日 北岳トラバース道に咲くキタダケソウ】
画像一覧
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北岳山荘からトラバース道ルート地図
北岳山荘からトラバース道ルート詳細情報
ルート | 北岳山荘(標高2,900m)⇒トラバース道分岐 |
---|---|
コースタイム | 1時間 |
核心部 | 雨の日など滑りやすい日には丸太の橋や梯子の登下山に注意してください。 |
難易度 | [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 1 |
飲料水必要量 | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:0.25リットル、体重60kgの人:0.35リットル、体重75kgの人:0.40リットル |
消費カロリー | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:0.465Kcal、体重60kgの人:0.604Kcal、体重75kgの人:0.744Kcal |
燃焼脂肪量 | 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果 体重45kgの人:0.066kg、体重60kgの人:0.086kg、体重75kgの人:0.106kg |
標高差 | 距離 876m 最大標高差 87m 平均斜度 全体:8.3% 上り:15.5% 下り:8.5% 獲得標高 上り:85m 下り:17m |
山小屋 | 北岳肩の小屋 北岳山荘 白根御池小屋 |
登山口へのアクセス | 広河原・奈良田へのアクセスはこちら |
北岳山荘からトラバース道ルートの「高山植物」
![]() ハクサンイチゲ |
![]() タカネヤハズハハコ |
![]() コバノコゴメグサとチシマギキョウ |
![]() タカネコウリンカ |
![]() タカネヒゴタイ |
![]() チシマギキョウ |
![]() ミヤマウイキョウ |
![]() キタダケトリカブト |
![]() タカネナデシコ |
![]() ミソガワソウ |
![]() ハクサンフウロ |
![]() シナノキンバイ |
![]() タカネシオガマ |
![]() ヨツバシオガマ |
![]() ハクサンチドリ |
![]() イワベンケイ |
![]() ミヤマムラサキ |
次はどこの山へ行こうかな。行きたい山がすぐに見つかる。
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