日本アルプス登山ルートガイド > 南アルプス > 入笠山
入笠山ハイキング・スノーシュールート概要
入笠山は、長野県伊那市、諏訪郡富士見町に跨る標高1955mの低山です。冬の入笠山へは富士見パノラマスキー場のゴンドラ(往復1,600円)を使って登ると便利です。
車で登ることもできますが沢入登山口に駐車することをお勧めします。
沢入登山口から入笠湿原までは徒歩で1時間ほどの行程です。
ここより先は車道の幅が狭くなり大型車は進入禁止となり、傾斜が増しますので4WDでも雪のため滑りますので注意が必要です。
富士見パノラマスキー場山頂駅でゴンドラを降りると正面には八ヶ岳の裾野が広がっています。
富士見パノラマスキー場山頂駅にある入笠山ハイキングコース入り口の看板の脇を通り針葉樹林帯の中を進み10分ほどで入笠湿原です。
冬の間湿原は雪で覆われ、登山者やスノーシューを着けたハイカーでにぎわいます。
入笠湿原には木道が整備され、入笠湿原の正面に建つ山彦荘まで続きます。
山彦荘の隣にあるトイレは冬でも暖房が入り使用できます。
通年営業しているマナスル山荘まえから入笠山への登山道(表登山道コース)がはじまります。
途中コースは二つに分かれ左に行くと岩場回避コース、右に行くと岩場コースです。
岩場コースといっても特に難しい所はありません。
360度の展望がある入笠山山頂からは特に雪で覆われた八ヶ岳の全容が近くに見渡せ、北アルプス、中央アルプスがそれぞれ長い峰を連ね、南アルプスの中でも特に甲斐駒ケ岳が間近に迫って見えます。さらにその左手奥に富士山の秀麗な姿が際立ちます。
山頂に立つ指導票に従い首切清水、大阿原湿原方面(裏登山道コース)へ下ります。
途中、花畑・入笠湿原方面の分岐を左に見送り首切清水まで下ります。
首切清水から大阿原湿原までは20分ほど車道を歩くと着きます。
大阿原湿原前には駐車場がありますが冬の間はほとんど車は止まっていません。
大阿原湿原のハイキングコースには木道が整備され40分ほどで一周することができます。
登山届の提出
長野県は長野県県庁のホームページ
マナスル山荘の名前の由来
マナスルはネパールヒマラヤの8000m峰の一つ。8163メートルで世界第8位の標高を持つ山です。1956年5月6日、日本山岳会隊により、初登頂されたものです。
マナスル山荘が建てられたのは1955年です。日本の登山ブームを作るマナスル登山隊が出発したのも1955年です。入笠山の標高も1955m です。この三つの「1955」が山荘の名前の由来となったようです。
マナスル山荘のホームページより
入笠山山頂周辺の気温
山頂気温 | 1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
最高気温 | -3.2 |
-2.0 |
2.5 |
9.4 |
14.4 |
17.6 |
21.1 |
22.7 |
17.7 |
11.5 |
5.8 |
0.2 |
平均気温 | -8.5 |
-7.3 |
-3.3 |
3.2 |
8.5 |
12.1 |
16.0 |
17.1 |
12.8 |
6.2 |
0.2 |
-5.0 |
最低気温 | -12.6 |
-12.2 |
-8.2 |
-2.5 |
3.1 |
8.1 |
12.3 |
13.3 |
9.2 |
1.9 |
-4.4 |
-9.5 |
入笠山へ登るための装備と服装
用具・装備 | 1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ツェルト | × |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× | ストック | ○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
スパッツ | ○ |
○ |
○ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
△ |
手袋 | ◎ |
◎ |
◎ |
△ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
○ |
◎ |
サングラス | ○ |
○ |
○ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
○ |
軽アイゼン | ◎ |
◎ |
◎ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
○ |
12本歯アイゼン | △ |
△ |
△ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
△ |
ピッケル | × |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
テント | × |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
スノーシュー | ◎ |
◎ |
◎ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
◎ |
画像一覧
50台ほど駐車可能な沢入登山口駐車場です。右手の登山道から入り、アカノラ山の南面を巻くようにして登ると約1時間ほどで入笠小屋前(入笠湿原)の林道に出ます。冬季でも車で大阿原湿原、仏平峠、マナスル山荘まで林道を登ることができますが、入山規制時間があります。
沢入登山口から大阿原湿原へ至る林道は大型車は進入禁止です。ここからは4WDの車でも雪のため滑りますので注意が必要です。日によりアイスバーンになっていますから車でのアクセスはあまりお薦めできません。2016年から午前8時から午後3時まで林道入笠線は「沢入登山口」から「御所平峠」までの約7km区間が通年通行止めになりました。
御所平峠に建つマナスル山荘。通年営業しています。三元豚のソースカツ丼・カレー、ビーフシチュー、鍋焼きうどんなどの昼食メニューがあります。スノーシューのレンタルがあります。また、スノーシューガイドツアーもあるので雪山初心者には最適です。
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入笠山ルート地図
入笠山ハイキング・スノーシュールート詳細情報
ルート | 1月8日 富士見パノラマスキー場山頂駅(標高1,770m)⇒入笠湿原⇒入笠山(標高1,955m)⇒大阿原湿原⇒富士見パノラマスキー場山頂駅 |
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駐車場 | 富士見パノラマスキー場駐車場(無料) 沢入登山口駐車場 約50台駐車可。 トイレあり |
核心部 | 特に難しい所はありません。 |
難易度 | [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 1 |
飲料水必要量 | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:0.81リットル、体重60kgの人:1.056リットル、体重75kgの人:1.30リットル |
消費カロリー | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:2.487Kcal、体重60kgの人:3.233Kcal、体重75kgの人:3.979Kcal |
燃焼脂肪量 | 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果 体重45kgの人:0.354kg、体重60kgの人:0.466kg、体重75kgの人:0.567kg |
標高差 | 片道 距離 5.2km 最大標高差 209m 平均斜度 全体:0.9% 上り:10.3% 下り:8.1% 獲得標高 上り:222m 下り:178m |
山小屋 | マナスル山荘 山彦荘 |
登山口へのアクセス (富士見パノラマスキー場) |
JR富士見駅⇔富士見パノラマスキー場 無料シャトルバス |
次はどこの山へ行こうかな。行きたい山がすぐに見つかる。
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