八ヶ岳は山梨県北杜市と長野県北佐久郡・南佐久郡・茅野市・諏訪郡にまたがり南北に約30キロ、東西に約15キロに広がった山脈で、夏沢峠を境にその北側を北八ヶ岳、南側を南八ヶ岳と呼んでいます。

八ヶ岳と呼ばれている山は無く、南八ヶ岳が狭義で八ヶ岳と呼ばれることもあります。

南八ヶ岳

赤岳

赤岳

Akadake

阿弥陀岳

阿弥陀岳

Amidadake

横岳

横岳

Yokodake

硫黄岳

硫黄岳

Ioudake

権現岳

権現岳

Gongendake

編笠山

編笠山

Amigasayama

北八ヶ岳

天狗岳

天狗

Tengudake

蓼科山

蓼科山

Tateshinayama

北八ヶ岳

北八ヶ岳

Kitayatsugatake

霧ヶ峰

霧ヶ峰

Kirigamine

美ヶ原

美ヶ原

Utsukushigahara

八ヶ岳周辺

飯盛山

Meshimoriyama

新着情報

八ヶ岳
八ヶ岳山麓の縄文遺跡
縄文人による八ヶ岳登拝
八ヶ岳
八ヶ岳のホテイラン
八ヶ岳北沢の「ホテイラン」
八ヶ岳
横岳のツクモグサ
八ヶ岳の横岳にツクモグサが開花

八ヶ岳の魅力

南八ヶ岳の魅力

南八ヶ岳は主峰の赤岳(標高2,988m)を中心として横岳、阿弥陀岳、硫黄岳、権現岳などが連なり尖峰状の峻険な山域を形成しています。

核心部の稜線は森林限界を超えているので大パノラマを満喫できます。

その他、西岳、編笠山、峰の松目岳(時に峰の松目岳に代わって天狗岳を含める場合がある)を加え八峰と呼ばれます。

特に赤岳や横岳を中心として高山植物が豊富なのも魅力の一つと言えます。

北八ヶ岳の魅力

一方、北八ケ岳は苔むした針葉樹林の原生林が広がり、点在する山上湖や明るい草原などが多く、山容はなだらかで、その対称性が八ケ岳の魅力といっても良いでしょう。

また、南八ヶ岳に比べ標高が低いこと、北八ヶ岳ロープウエイなどがありアクセスが良いため冬山初心者入門コースとして最適です。

八ヶ岳の登山難易度

1位 赤岳の真教寺尾根ルート

真教寺尾根ルートの核心部の斜度は八ヶ岳の中でも最も強く鎖場が連続します。 特に傾斜約70度、高さ8mの岩壁はうなります。

赤岳頂上までの1時間ほどの区間はすべ岩場となって緊張を強いられます。一方で、展望が抜群なのがいいですね。

難易度  6/10

2位 権現岳~赤岳キレット縦走ルート

権現岳から赤岳に抜けるキレット縦走の核心部は天狗尾根ノ頭直前の梯子と岩棚のトラバースです。

経験の浅い登山初心者にとってかなり高度感を感じると思います。

難易度  5/10

権現岳直下の61段のゲンジー梯子。かなり長い梯子なので途中で一休みしないと足の筋肉に堪えます。

難易度  3/10

3位 赤岳の県界尾根ルート

核心部の約5mの垂直に近い梯子と梯子に辿りつくまでの急斜面は高度感があります。 また、傾斜の強い約30mのスラブ状の岩壁はアスレチック気分で楽しめますが、落石の危険があり要注意です。

難易度  5/10

4 位 赤岳の地蔵尾根ルート

行者小屋から見上げる地蔵尾根は屏風のように垂直の壁に見えますが、実際に登ると見た目ほどではありません。

地蔵尾根の上部では鎖場や梯子が連続します。見下ろすと高度感があり、赤黒い谷の中に吸い込まれそうな気分にさせられます。

難易度  4/10

5位 横岳縦走ルート

横岳の「カニの横這い」と呼ばれているトラバースや「カニの縦這い」がやや高度感があります。鎖があり、足場もしっかりしています。

難易度  3/10

横岳の日ノ岳の核心部
横岳の日ノ岳の核心部 

日ノ岳の基部を右にトラバースした後の一枚岩が傾斜40度くらいあありますが、左右に鎖が設置され、難なく登ることができます 。

難易度  2/10

6位 権現岳ルート

権現岳の核心部は東ギボシのトラバースとその終了地点からの岩登りです。それほどの高度感もありませんので難なく通過可能です。 積雪期や雨の日でなければ特に危険は感じません。

難易度  3/10

7位 阿弥陀岳の御小屋尾根ルート

稜線に出るまで5分ほどの所に2mほどの岩壁があります。 ハイマツにくくられたロープを頼りに登ります。ここには足がかり、手がかりがなくロープにつかまってよじ登る感じです。

難易度  2/10

一度は行きたい八ヶ岳の絶景ポイント

八ヶ岳の中でも特に記憶に残る絶景をピックアップしました。

赤岳

横岳の小さな岩峰・二十三夜峰から望む赤岳
横岳の小さな岩峰・二十三夜峰から望む赤岳

赤岳の手前に赤岳展望荘が建っているのが小さく見えます。
手前にはこけしの様な岩塔「二十三夜峰」が立っています。

八ケ岳牧場から八ヶ岳

山梨県立まきば公園の八ケ岳牧場から八ヶ岳
山梨県立まきば公園の八ケ岳牧場から八ヶ岳

山梨県立まきば公園は、八ヶ岳の南斜面を東西に横切るように走る車道・八ヶ岳高原ライン沿いにあります。
赤岳が右手側に、いくつもの岩峰を連ね権現岳が左手側に聳えます。

横岳

赤岳から横岳を望む
赤岳から横岳を望む

赤岳頂上の少し下から横岳方面を望む。鞍部には青い屋根の赤岳天望荘が建ち、ギザギザな稜線を形成すつ横岳の先には丸い形をした硫黄岳が見えています。
更にその奥に天狗岳の山頂部分が覗いています。

硫黄岳

天狗岳から硫黄岳、赤岳、阿弥陀岳を望む
天狗岳から硫黄岳、赤岳、阿弥陀岳を望む

根石岳の鞍部に根石山荘が見えます。その奥に硫黄岳の爆裂火口、さらにその右手奥に赤岳、阿弥陀岳の山頂部が見えます。

編笠山から南八ヶ岳

編笠山山頂からの南八ヶ岳
編笠山山頂からの南八ヶ岳

編笠山山頂から望む南八ヶ岳の峰々。 右端が権現岳、ギボシ、その左奥に赤岳、横岳、阿弥陀岳と連なっています。

権現岳

山頂から望む南八ヶ岳の峰々。 右端が権現岳、ギボシ、その奥に赤岳、横岳、阿弥陀岳と連なっています。
赤岳から権現岳

赤岳の真教寺尾根から望む権現岳(右はギボシ、左が本峰)です。遠景には南アルプスを望みます。右から仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、北岳です。

権現岳と赤岳

三ッ頭から権現岳と赤岳
三ッ頭から権現岳と赤岳

三ッ頭へ飛び出すと、突如として目の前に山岳展望が広がります。左手に権現岳、右手に赤岳です。
修験道の歴史を感じさせる石碑や石祠が権現岳に至る登山道沿いに祀られています。

阿弥陀岳と赤岳

ツルネから阿弥陀岳と赤岳
ツルネから阿弥陀岳と赤岳 

ツルネの奥に左から阿弥陀岳、中岳、赤岳が大きく見えます。
赤岳天狗尾根(右手)の大小様々な奇岩の突起が印象的です。

天狗岳と蓼科山

硫黄岳から天狗岳と蓼科山

硫黄岳山頂より左手前の樹林に覆われた箕冠山、その右手の小さなピーク根石岳、双耳峰の天狗岳、左手奥は蓼科山です。

北八ヶ岳 (中山・蓼科山)

天狗岳から北八ヶ岳
天狗岳から北八ヶ岳 

眼下に黒百合ヒュッテが見えます。奥の丸い山は北八ヶ岳の一角 中山です。
左奥には蓼科山が見えています。

冬の南八ヶ岳

天狗岳から望む冬の南八ヶ岳 

天狗岳からの大展望です。手前に根石岳、奥には南八ヶ岳の硫黄岳、赤岳、阿弥陀岳が見えています。
遠景に南アルプスの北岳や甲斐駒ヶ岳が見えます。

冬の天狗岳

左は東天狗 右は西天狗
左は東天狗 右は西天狗 

天狗の奥庭から望む冬の天狗岳(左は東天狗 右は西天狗)。冬の天狗岳は初心者向けなので多くの登山者が入山し、トレースがしっかりついていることが多いです。

冬の霧ヶ峰

冬の八島ヶ原湿原
冬の八島ヶ原湿原 

八島ヶ原湿原の奥には男女倉山。雪が降り積もった木道は多くのハイカーにより踏み固められ、大変歩きやすい状態になっていました。

冬の北横岳

冬の北横岳ヒュッテ
登山者で賑わう冬の北横岳ヒュッテ 

北横岳ヒュッテは通年営業しています。定員制なので満室時でも1人一畳のスペースが確保されます。人数によって食材をボッカているので必ず予約してください。

八ヶ岳の山岳温泉

八ヶ岳の中で歩かなければたどり着けない温泉を中心にピックアップしました。

本沢温泉 雲上の湯

本沢温泉の露天風呂
本沢温泉の露天風呂 

八ヶ岳の硫黄岳爆裂火口を見上げる標高2150mの地点にある日本最高所野天風呂「本沢温泉 雲上の湯」は湯川の脇から湧出する硫化水素泉です。
登山口からから徒歩で約2時間かかります。通年営業をしているので冬でも宿泊可能です。

本沢温泉 こけももの湯

本沢温泉の内湯
本沢温泉の内湯 

内風呂「こけももの湯」はカルシウム・ナトリウム・硫黄炭酸水素塩泉 (内湯は露天風呂とは全く違う泉質です。)

外湯・内湯ともに加温・加水なしの源泉かけ流しです。

唐沢鉱泉 

唐沢鉱泉の内湯
唐沢鉱泉の内湯 

JR「茅野駅」から車で約40分、天狗岳や北八ヶ岳の登山口に位置する「信玄の隠し湯」と言われた鉱泉で、源泉温度が9.7度(気温10度)しかないので 加温、循環ろ過しています。

源泉は施設から50メートル程登ったところにあり、苔むした湧出地から毎分600Lとこんこんと湧き出ており、幻想的な雰囲気を醸し出しています。

稲子湯 

稲子湯の内風呂 

稲子湯はしらびそ小屋経由で本沢温泉または中山峠への登山口ともなっています。
お湯はうっすらと濁り、源泉が流れ落ちるところは白く変色しています。
源泉の温度が低いため40℃に加温されていますが、冬ではかなり寒く感じられます。
飲料できるので飲んでみると二酸化炭素が入っているためサイダーの様な味がします。

八ヶ岳周辺のおすすめ観光スポット

川俣川渓谷/吐竜の滝

八ヶ岳周辺の観光スポット

八ヶ岳南麓・小淵沢町エリア長坂町エリア大泉町エリア

八ヶ岳東麓・野辺山エリア清里エリア

北八ヶ岳エリア

霧ケ峰エリア

八ヶ岳登山ルート概要

南八ヶ岳の登山ルートの特徴

南八ヶ岳には中級者向け以上のコースが多く、赤岳には5本の登山道が整備され、その中でも東側の清里に登山口のある真教寺尾根や県界尾根のクラシカルルートは鎖場が連続するだけでなく、山小屋や水場が無くコースタイムも山頂まで5時間と長い為、上級者向きのコースと言えます。

クラシカルルートを使う場合、健脚者ならば日帰りも可能ですが、山頂の赤岳頂上小屋へ一泊すればゆとりある山行となります。

また、権現岳と赤岳との間にあるキレットを縦走するルートも高度感のある鎖場や梯子があり上級者向きコースと言えるでしょう。

赤岳、横岳、阿弥陀岳などは美濃戸口を登山口とするのが一般的で、行者小屋から地蔵尾根を登って赤岳と横岳を縦走するルート、文三郎道を登って赤岳と阿弥陀岳へ登るルートなどがあり、共に中級者向けコースと言えるでしょう。美濃戸まで車で入れば十分日帰りは可能です。

時間にゆとりがあればこの三山を周回するコースがお薦めです。その場合、稜線上にある山小屋に一泊するのが賢明でしょう。

編笠山、西岳、硫黄岳などには鎖場は無く初心者向けコースと言えるでしょう。

北八ヶ岳の登山ルートの特徴

北八ヶ岳は南八ヶ岳とは山容を異にして全体として丸い感じで、山上湖や草原が点在する穏やかな山並みが広がっています。その中で、唯一天狗岳がその両方の要素を備えた山といってよいでしょう。

天狗岳を除くと山頂の標高は2,500mほどで森林限界の下にあり鎖場や梯子などはほとんどなく初心者にも安心して登れる山となっています。

そんな中にあって三ッ岳には簡単な鎖場がありますが、南八ヶ岳のそれと比べると高度感も無く、決して難しくはありません。

北八ヶ岳には通年営業の山小屋が点在しており、冬山の入門コースとして北横岳、縞枯山、茶臼山など登山道は樹林帯の中でトレースもしっかり付いて初心者でも安心して行けるルートとなっています。

蓼科山の女乃神茶屋からのルートは南面にある為、季節風をかわせるので雪山登山初心者にはお勧めです。

登山届提出

長野県長野県警察本部地域部山岳安全対策課 電話:026-233-0110
長野県のホームページ
山梨県山梨県側は山梨県警察。電子申請やFAXなどで対応。電話:055-223-1576

観光協会・観光案内所

登山地図のスマホアプリ

  • 山と高原地図のスマホアプリ
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八ヶ岳の登山シーズン

夏山登山最適期

一般的な登山最適期となるのは6月上旬から10月の下旬。八ヶ岳と相対するように聳える南アルプスと比べると遥かに雪解けは早く、6月上旬で樹林帯を抜けた所にはほぼ雪はなくなり、アイゼン・ピッケルなどの冬山装備の必要はなくなります。

ただし、この時期樹林帯の中には多くの残雪があり、腐った雪を踏み抜く為、スパッツの使用は必須です。 特に清里側から登るルート(県界尾根・杣添尾根)には6月下旬まで残雪があります。

残雪期

4月から5月が残雪期。5月になっても雪の降る日はありますが、稜線には残雪が全くない所や氷結箇所が入り混じる程度で、次第に気温は上昇し、爽快な雪山登山を楽しめます。

ゴールデンウィークになるとほとんどの山小屋が営業を開始し、本格的な夏山シーズンの幕開けとなります。

雪山シーズン

雪山シーズンは11月から5月。初冠雪があるのは10月の中旬頃ですが、11月下旬頃まで根雪となることは無く、気温が上昇するとすぐ溶けてしまいます。

年末年始はそれほどの積雪量にはならず、1月に入ると次第に増えていきます。西高東低の冬型の気圧配置になった時、北アルプスでは荒れた天気になっても、八ケ岳では晴天になることもあります。しかし、等圧線の幅が狭まり、より冬型が強まれば寒気が流れ込みが強くなり、荒れ模様になります。

本格的な冬山シーズン

本格的な冬山シーズンは12月~2月。八ヶ岳の厳冬季の積雪量は多い年で3メートルくらいまで積もります。強い季節風が吹き抜ける稜線では、雪がつかず岩が露出し、アイスバーンになります。気温は氷点下20度を下回ることも多く、厳しい寒さが続きます。

八ヶ岳では2月上旬から3月上旬にかけて積雪量がピークに達し、雪崩の危険も増してきます。また、気温の上昇が雪崩を引き起こす原因となり、適切な天候判断が求められます。

南岸低気圧に注意

近年、南岸低気圧が太平洋上を通過することが多く、その時には大量の降雪量があります。2014年2月の南岸低気圧による大雪は、関東甲信越地方、特に山梨県の甲府盆地や河口湖で観測史上最大の積雪量になり、非雪国に降ったことで死者26人・負傷者1,000人以上と人的被害ばかりか農業被害も甚大なものになったことは記憶に新しいところです。

八ヶ岳の名前の由来

八ヶ岳の全景

八ヶ岳と呼ばれている山は無く、南八ヶ岳が狭義で八ヶ岳と呼ばれることもあります。甲斐国志の記述に山名の由来が八つの峰から成る山だからと解釈できる一文があります。胎蔵界曼荼羅の八葉の蓮華を連想させることが山名の元になっているというのです。

八ヶ岳の地質

八ケ岳はフォッサ・マグナ(大地溝帯)の中央に位置し、富士火山帯に属しています。大きな噴火は有史以来起こっておらず、浸食と風化が進み、火山らしい山容を残すのは硫黄岳山腹の爆裂口跡くらいです。 火山質の為、岩質は輝石安山岩と集塊岩を主体として、もろく崩れやすい山体が特徴です。

直近では西暦887年8月22日(仁和3年7月30日)に南海から東海を震源地とする大地震が起き、八ケ岳北部の天狗岳から稲子岳にかけて大規模な山体崩壊が発生し、同時に水蒸気爆発などの火山噴火が起こり、それにより生じた崩壊物質が大月川を岩屑なだれとなって下ったとの記載が日本三大実録・類聚三代格・扶桑略記・日本紀略などに見られます。

八ヶ岳の開山祭

八ケ岳の開山祭は、毎年6月第1週の日曜日の正午から開催されます。会場は赤岳山頂と北横岳山頂です。悪天候や残雪が多い場合にはそれぞれ行者小屋の前と北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅前に変更されます。

参加者には赤嶽岳神社の御札と記念バッチが配られます。開催の決定は、茅野市役所観光課 (電話:0266-72-2101)へお問い合わせください。

赤岳山頂に祀られた祠

赤岳山頂には二つの祠が祀られています。向かって右側が赤嶽神社、左側が太成宮の小祠です。赤嶽神社は長野県茅野市に里宮があり、江戸時代の行者によって赤岳が開山された流れを汲むものです。開山祭では赤嶽神社の氏子達が玉串やお神酒などを山頂まで運び上げ、神主も自らの足で登って来られます。

一方、太成宮は近年になってから建てられたもので、山岳信仰とは全く関係の無い、山梨県富士河口湖町にある「宗教法人太成殿 本宮」によるものです。小祠の前には賽銭箱も置かれ、事情を知らない多くの登山者が手を合わせている姿を目にします。  

八ヶ岳と富士山の昔話

昔話に八ヶ岳の神の磐長姫 【いわながひめ】と富士山の神の木花開耶姫【このはなのさくやひめ】が高さを競う話があります。判定を阿弥陀如来に頼んだ所、両山に樋を渡し、真ん中から水を流した所、富士山の方に流れことで八ヶ岳の勝ちになりました。

木花開耶姫は大変悔しがり八ヶ岳の頭を蹴ってしまう。すると、八ヶ岳は八つの峰に別れたとする昔話です。

地質学的に言って、以前は八ヶ岳の方が富士山より高かったようです。甲府盆地をはさんで両山は相対するように鎮座していますので、八ヶ岳の各所から富士山の眺望を満喫できます。