日本アルプス登山ルートガイド > 八ヶ岳 > 赤岳 > 赤岳・文三郎尾根ルート
赤岳・文三郎尾根登山ルート概要
登山コース案内
八ヶ岳の赤岳・文三郎尾根の登山道は行者小屋から始まります。行者小屋から中岳道分岐までの区間と中岳道分岐から赤岳頂上までの区間では山容がガラッと変わります。
行者小屋から5分ほど歩き、中岳道分岐を右に見送ります。しばらく背の低い樹林帯の中のジグザグ登りが続きます。
ザラザラとした小石の登山道は滑りやすく、特に下山時は転倒に注意が必要です。
樹林帯を抜け、ハイマツ帯になると一段と傾斜を増した登山道には長い鉄階段が設置されています。
鉄階段の斜度は約30度で、高度感は無く、中央には手すり用の鎖が設置されて安全を確保しています。
鉄階段を途中まで登ると一気に展望が開け、振り返れば北西方向に行者小屋が小さく見えてきます。
その後も、鉄階段が断続的に現れ、高度を上げていきます。
見上げると鉄製の橋が架かっているのが見えてきます。
文三郎道で最も怖いと思われるところですが、実際に渡ってみると高度感は無く拍子抜けします。
この鉄製の橋を渡り切り、180度方向を変え再び鉄階段を登ります。
その後、鉄階段は数か所に設置され高度を上げていきます。
鉄階段を登り切ると、南東方向に向けザレた登山道が一直線状に延びています。赤岳と阿弥陀岳との稜線に立つ文三郎道分岐まで来ると、晴れた日には遠く富士山が眺望できます。
文三郎道分岐から少し登ると、文三郎道の核心部である鎖が連続する岩稜帯へと入っていきます。
岩稜帯取り付きの傾斜は緩く高度感もあまり無く足場もしっかりしている為、さほど難しさは感じません。
竜頭峰、真教寺尾根、権現岳方面へのトラバース道を右に見送ると、次第に傾斜は増してきます。ここから文三郎道の核心部に入ります。
斜度は35度程度で高度感は無く、ステップも豊富で、難易度の高い鎖場ではありません。
権現岳・真教寺尾根からのコースを合わせ、2回梯子を登ると赤岳山頂に飛び出します。
※行者小屋までは柳川南沢をご覧ください。
文三郎(ぶんざぶろう)道の名前の由来
長野県茅野市下槻木(つきのき)の冨田義雄氏が営林署から荒れ果てた行者小屋を借り受けて修理し、昭和16年頃まで山小屋として営業していました。その後、小屋場の茅野文三郎が昭和26年から32年頃まで引き継いで運営していました。この文三郎がハイマツを切り開いて登山道を開拓したのが現在の「文三郎道」です。
八ヶ岳、もう一つの魅力より
画像一覧
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赤岳・文三郎尾根登山ルート地図
赤岳・文三郎尾根ルート詳細情報
ルート | 行者小屋(標高2,350m)⇒文三郎道分岐(標高2,700m)⇒赤岳(標高2,899m)
・行者小屋までのルートは柳川南沢を参照してください。 |
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コースタイム | 登山:美濃戸⇒行者小屋⇒赤岳 3時間50分 下山:赤岳⇒行者小屋⇒美濃戸 3時間00分 |
核心部 | 文三郎尾根の鉄階段と赤岳山頂下の鎖場 |
難易度 | [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 3.5 |
飲料水必要量 | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:1.70リットル、体重60kgの人:2.21リットル、体重75kgの人:2.72リットル |
消費カロリー | 5Kgの荷物を背負う場合 体重45kgの人:3.162Kcal、体重60kgの人:4.110Kcal、体重75kgの人:5.059Kcal |
燃焼脂肪量 | 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果 体重45kgの人:0.451kg、体重60kgの人:0.587kg、体重75kgの人:0.722kg |
標高差 | 距離 1.2km 最大標高差 533m 平均斜度 全体:45.9% 上り:41.4% 下り:0% 獲得標高 上り:476m 下り:0m |
山小屋 | 赤岳頂上小屋 行者小屋 赤岳展望荘 赤岳鉱泉 |
登山口へのアクセス |
美濃戸口へのアクセスの詳細はこちら |
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