日本アルプス登山ルートガイド-核心部のルート案内
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ルート
権現岳(ごんげんだけ) 観音平ルート

権現岳・観音平登山ルート概要

観音平を登山口とする場合 、編笠山を経由し青年小屋に下るルートと、編笠山には登らず巻き道を使い年年小屋に至るルートがあります。
編笠山から見る権現岳や、その先に聳える赤岳、阿弥陀岳の眺望は素晴らしいので、健脚の方は編笠山経由で権現岳にチャレンジしてみてください。

青年小屋を出発し、立ち枯れ帯を越え、樹林帯の中に入ると傾斜が増し、一気に高度を上げます。ノロシ場で完全に展望が開け、正面の西ギボシの岩稜の美しさに感激します。

西ギボシの岩稜にかかる最初の鎖場を通過すると、次は東ギボシの東斜面のトラバースで、核心部と言ってよい所です。
東ギボシを右から巻くようになっていますが、谷側の斜度は45度〜50度くらいで、さほどの高度感はありません。 トラバース地点の登山道が谷側に傾斜し、その幅が部分的に狭くなっている箇所は、やや緊張します。
とは言え、万一滑落しても5〜6m落ちて止まるような斜面です。

その後も鎖場が稜線まで続きますが、難易度は低くなります。稜線に上がると赤岳・阿弥陀岳・横岳・硫黄岳などの眺望が広がります。稜線に沿って下り、登り返した所に権現岳山頂が見えます。

権現小屋のすぐ上に赤岳への分岐があり、ここは北へ連なる八ヶ岳の主稜線が一望できるビューポイントです。
ここから平坦な稜線を数分進むと権現岳山頂です。

東ギボシの不動明王像

東ギボシにいは矜羯羅童子(こんがらどうじ)と制多迦童子(せいたかどうじ)を脇士に従えた不動明王像が祀られています。「成田山」の文字が刻まれている所から、成田山信仰の影響を受けていたものと想像されます。麓の長野県富士見町富士見町乙事や長野県茅野市中新田の講によって祀られたものです。


画像一覧

中央道小淵沢インターを下りて、約10分車を走らせれば観音平(権現岳、編笠山の登山口)に着きます。 駐車場には50台ほど駐車が可能ですが、シーズン中や土、日には駐車場はすぐに一杯となり、路上駐車の列ができます。

観音平から雲海までは直登りと展望台(南アルプスの展望)を経由するルートがあります。権現岳への近道は押出川の分岐で青年小屋に向かう巻き道ルートです。押出川から編笠山へ登り、青年小屋に下りてくるルートをとってもOKです。

観音平(標高1,580m)は権現岳、編笠山の登山口です。 東方面には八ヶ岳神社(小さな祠)、三味線滝を通り、清里の美しが森まで延びる遊歩道があります。 下ればヒカリゴケの生息地を通りJR小淵沢に至ります。

観音平から50分ほど登ると、南側の展望が開けた雲海(1,880m)に到着します。雲海にはベンチが設置され、休憩ポイントになっています。 ここまでは直登りコースと展望台コースがあります。

観音平から1時間30分ほどで分岐点の押出川です。川と名前が付いていますが、天候が続くと水が枯れます。飲み水には適しません。

青年小屋に向け樹林帯の中の巻き道ルートを1時間ほど登ります。

展望が開ける場所(標高2,280m)に指導標が立っていて、権現岳、三ッ頭が見え出します。ここから青年小屋まではあと少しです。

青年小屋 営業時期:4月下旬〜11月上旬 庭には3つのテーブルとイスがあり、登山者で賑わいます。屋外には有料のバイオトイレが設置されています。約50張可能なテント場の先、5分ほどの所に水量豊富な水場があります。

編笠山を見上げる。直径5メートルはあろうかという大岩のゴーロ帯が青年小屋の手前まで広がっています。赤ペンキが塗られた岩を辿れば編笠山へ至ります。

バイオトイレで有料(1回100円)です。

売店案内:ラーメン¥700、焙煎コーヒー¥400、紅茶¥400、ホットミルク¥400、ジュース¥300、おでん¥700、かき氷¥500、日本酒¥500、ビール¥500、ウイスキー各種、フォトファイル¥300、バッチ各種、絵はがき¥500など

青年小屋の裏で源治新道で西岳へ向かうルートと権現岳に向かうルートが分岐します。

青年小屋の裏手にあるテント場 水場を示す看板。

青年小屋の裏で管理人の方がゴミの焼却をしていました。

乙女ノ水。水場は青年小屋から5分ほどの所にあります。水量豊富でとても冷たく、おいしい水です。

立ち枯れ帯を通過し、コメツガやトウヒなどの針葉樹林帯の中に入っています。権現岳頂上へは約1時間強のコースタイムです。

最初の岩場で傾斜は緩く難しくありません。

青年小屋から30分ほどで展望が開けるノロシ場に到着。武田信玄がここにノロシ場を作ったことからこの名がついたされています。ここから見る権現岳の眺望は八ヶ岳の中でも屈指です。

ノロシ場の指導標。

ノロシ場より西ギボシを望む。樹林帯を抜け、登り返して岩稜帯に進みます。擬宝珠(ギボシ・ギボウシ)とは、橋や寺社の欄干の親柱に取り付けられたタマネギをさかさまにした形の伝統的な建築物の装飾です。

ノロシ場より同心円を描く様に円錐形の編笠山を望む。

ノロシ場より西岳(標高2,398m)を望む。

権現岳西ギボシが近づいてきました。

登山道より西ギボシのルンゼを見下ろす。

西ギボシの東面のザレた所を登ります。

西ギボシの東面をジグザグに登ります。

少し登った所から西ギボシのザレた斜面を振り返る。ノロシ場からだと急傾斜で難しそうに見えましたがs、実際の傾斜は20度ほどの優しい登りです。

西ギボシの頂上に近づくにつれて岩場りになります。

ここから傾斜がきつくなり、この上は鎖場になっています。

ガレた登山道を振り返る。ここまでの傾斜はさほど強くありません。

権現岳で初めての鎖場。左から登り、右にトラバースします。登山道の幅はしっかりあり、鎖が無くても十分登れます。斜面の傾斜は45度くらいでしょうか。

前の写真の少し上の鎖場です。鎖につかまり右にトラバース気味に登っていきます。足場はしっかりあり滑落の危険はほとんどありません。

鎖場はもう少し続きます。

ここを超えると鎖場終了です。

この日は雨でしたが、スリップすることもなく鎖場を通過できました。

正面上が西ギボシです。ここから傾斜は緩くなり、ガレた登山道を登ります。

鎖場を振り返る。

ガレた登山道を登り上げた所から振り返る。

西ギボシ頂上直下からガレ場を振り返る。

西ギボシの山頂から少し下って登り返します。前方のピークが東ギボシで、その東面をトラバースする所が核心部です。

東ギボシを東面を右から巻くようになっています。

ここの足場はしっかりしていて、鎖なしでもOKです。谷側の斜面の傾斜は40度くらいで高度感はありません。

このトラバースが権現岳の核心部といってよい所です。ですが、谷側の斜度は45度〜50度くらいで、さほどの高度感はありません。登山道の幅は十分あり、万が一滑落しても5〜6mで止まるような斜面です。

浮石に注意しながら、鎖につかまり慎重にトラバースします。

登山道が谷側に傾斜し、その幅が部分的に狭くなっている箇所は、やや緊張します。

ここで核心部のトラバース終了です。

トラバース終了地点から見下ろす。

トラバースを終え、さらに東ギボシを巻くように鎖場になっています。谷側は草付きで、高度感は無く、危険を感じるような所ではありません。

70度の傾斜で4〜5mくらいの岩場の登りです。ホールドやステップが多くあり難しくはありません。

岩場を登り終えた所を撮影。

鎖のかかっている所は足を掛けるステップがあまりなくやや登りにくいです。

さらに東ギボシをトラバースする様に登ります。

前の写真撮影地点より谷側を見下ろす。ザレた斜面ですが、傾斜は30度ほどで高度感はありません。

東ギボシのトラバース終了です。ここの鎖は使用する必要がないと思います。

東ギボシから稜線を3分ほど下り、権現岳本峰へ向け登り返しです。ここから頂上までは約10分ほどです。

権現岳直下の赤岳へ向かう縦走路分岐に到着です。赤岳へはキレットを隔てて西側は立場川、東側は川俣川の源頭部にあたる地獄谷が、それぞれ険しい懸崖を作り出しています。

権現岳の頂上は10mほどの岩陵になっています。山頂の反対側は切り立った断崖です。

権現岳頂上に立つ。大人一人が立てるくらいの狭いピークです。背中側は断崖絶壁になっています。

権現岳から5分ほどの所にある権現小屋。この日はドアにボッカ中との札がかかり管理人さんは不在でした。

管理人さん不在ですが、中に入れます。中に入るとカレーの匂いがしました。収容数:50名の小さな小屋です。

付録 権現岳からの下山時にトラバース核心部を撮影。

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権現岳・観音平登山ルート地図

権現岳・観音平ルート詳細情報

ルート 観音平(標高1,570m)⇒雲海⇒押出川(標高2,100m)⇒青年小屋(標高2,400m)⇒のろし場⇒西ギボシ⇒東ギボシ⇒権現岳(標高2,715m)
・天女山ルートは権現岳・三ッ頭ルートを参照してください。
・三ッ頭までのルートは甲斐小泉口を参照してください。
駐車場 観音平 無料駐車場 50台
核心部 権現岳登山道ではノロシ場を超えると 西ギボシ(擬宝珠)が目前に現れてきます。
西ギボシの登りに初めての鎖場が現れます。
この鎖場は傾斜も緩く、岩のホールドもしっかりしているので難なく通過できます。
続いて現れる東ギボシのトラバースが権現岳の核心部といってよいでしょう。
ここは鎖につかまり慎重に通過しますが、仮に滑落したとしても途中で止まるくらいの傾斜です。
しかし、積雪期では十分な注意が必要でしょう。
次に傾斜約60度4〜5mほどの岩登りがあります。
鎖があるのでそれを頼りに登ってもいいですし、十分な岩のホールドがあるので3点確保で登ってもよいでしょう。
難易度 [登山道(一般道)を10段階で表示 特に鎖場の岩登り] 3
飲料水必要量 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:1.72リットル、体重60kgの人:2.23リットル、体重75kgの人:2.75リットル
消費カロリー 5Kgの荷物を背負う場合
体重45kgの人:3.199Kcal、体重60kgの人:4.158Kcal、体重75kgの人:5.118Kcal
燃焼脂肪量 5Kgの荷物を背負う場合のダイエット効果
体重45kgの人:0.457kg、体重60kgの人:0.594kg、体重75kgの人:0.731kg
標高差距離 5.3km 最大標高差 1146m 平均斜度 全体:21.7% 上り:23.4% 下り:8.8% 獲得標高 上り:1157m 下り:22m
山小屋 権現小屋 キレット小屋 青年小屋
登山口へのアクセス
>>関東(東京・新宿)から観音平への詳細情報


>>関西地方・名古屋から観音平への詳細情報


次はどこの山へ行こうかな。行きたい山がすぐに見つかる。

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「32.八ヶ岳 蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰」に収録されています。
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